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コンプレックスと向き合う|ライフコーチング|COACHING-L

僕は20代中盤から後半、学歴コンプレックスに苦しんでいた。受験をせず付属の大学に進学すると自分で決めたにも関わらず、新卒で学歴に応じて社会の対応が違うことを目の当たりにして卑屈になっていた。当時は社会からもっと評価されたいと感じていた。頭が良くてすごいねって思われたかった。高校3年生の時に同級生が一流大学に進学していくのを横目に、その時はどうでも良かったのに、社会に出てから後悔した。もっと勉強していればと何度も思った。

昔は、このことを言葉にすることができなかった。苦しくて、この現実から目を逸らし、言葉にすることを避けていた。大学の話題になると話を逸らそうとする自分もいた。その後、英語や中国語を死ぬほど勉強したり、イギリスの大学院も卒業した。潜在意識の中にはコンプレックスを解消したいという思いがあっただろうし、もっと社会から評価されたいというニーズを埋めるためにやった部分もあると思う。

でも、今考えるとコンプレックスを解消するために行動して手に入れた“目に見える何か”よりも、そんな自分と向き合って、当時の葛藤や、悔しさや、やりきれなさを言葉にして開示していく中で、この学歴コンプレックスという事実を受け入れられるようになったことの方が人生において価値があったと思ってる。

人にはいろんなドラマがある。人生の綺麗な部分も、汚い部分も、情けない部分も、悔しかった部分も、葛藤で押しつぶされてもう二度と立ち上がれないのではないかと感じたことも、何もかもを受け入れられるようになったことの方が価値があると思う。

人生は、最後は他人からどう思われたかではなく、自分がどう思ったかで決まる。そう信じている。それは、自分の過去や弱さから目を逸らさず、自分という人間を受け入れられかどうかであり、他人との比較は意味がない。あなたが羨ましいと思っている”その人”も、心の奥では苦しみや葛藤を抱えているかもしれない。世俗的な、目に見える栄光やきらきらした部分に引っ張られ、比較し、自分を卑下して貶めるより、今ある自分を受け入れて、この瞬間を生きられることに感謝し、前進するという”態度”を身につける方が、僕は意味があると思っている。

だから、僕は、これからも自分と向き合い、態度を磨き、応援したい人を援助できる自分であり続けられるように日々を生きていく。

そんなことをふと感じる、ある夏の日^^

COACHING-L代表
ライフコーチ
刈谷洋介


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