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一般社団法人 フィールド・フローさんのスポーツメンタルコーチング養成講座で得た学び

一般社団法人 フィールド・フローさんのスポーツメンタルコーチング養成講座とは?


私は2023年6月11日に一般社団法人 フィールド・フローさんのスポーツメンタルコーチング養成講座を卒業・修了しました。

(スポーツメンタルコーチング|一般社団法人 フィールド・フロー (field-flow.com)) 

この講座は同法人の代表理事で、スポーツメンタルコーチの柘植 陽一郎さん(※写真右)が講師をされています。

柘植さんは専門はメンタル、コミュニケーション、チームビルディングで、2005年からプロコーチとして活動されており、輝かしい実績をお持ちの方です。

期間は半年間の中でユニットが6ありまして計12日間ありまして、来月2023年7月より14期が始まります。

フィールドフローさんのコーチングはアドラー心理学やカール・ロジャースのパーソンセンタード・アプローチがベースがとなっているそうです。

一番はクライアントさんの持つ可能性を信じて、その人らしさを大事に関わることを大切にしています。だから、コーチが何かを誘導したり、情報提供したり、アドバイスすることはありません。

「1人の時よりも、質の高い自分会議を促進できる」場づくり

よく耳にする「アスリートとしてのメンタルが強さ弱さ」
という言葉があると思います。

講座ではメンタルを鍛えるということよりも、
コーチが関わることで、そのアスリートの方が
「1人の時よりも、質の高い自分会議を促進できる」場づくりをすることが重要ということを学んでいます。

そして、コーチがいなくてもその方が「質の高い自分会議」を以前よりもすることができるようになるということを大事にしています。

自分会議とは?

「自分会議」とはクライアントさんの自分自身とのコミュニケーションのことです。

人が認識している思いは氷山の一角であり、その人自身が気付いていない思いが隠れている可能性があります。

だからこそ深く自分との対話を行い、そのスピードを加速させていくことで、「自分が本当はどうなりたいのか」「自分が大事にしたい思い」ということに気づける可能性があります。

クライアントさんが望むなら、「自分会議の質を高める」サポートをしていくことがコーチとしての仕事になります。

ではどのようにサポートするかというと・・・沢山ありますが、今回は「刺激」を紹介させていただきます。

刺激とは?

「刺激」とはその人の自分会議の加速度をあげるために必要なことです。

 それは「言葉」だったり、「道具」だったり様々で、主に自分の思考や思いの見える化を目的に使われることが多いです。

例えば、「言葉」だと、今何が起きているのか、本当はどうなりたいのか、そのためにできることはという3つの視点で質問したり、それを深掘ったり、広げたり、俯瞰したりする質問をしたりします。

具体的には「~ていうのは?」、「他には?」、「もう少し教えてください」、「ここまで話してみてどうですか?」などです。

また、「道具」だと付箋、ペン、紙、テープ、椅子、その方が使っている用具などなどです。

具体的には椅子で人間同士の関係性を距離感、向き、角度、位置で表したり、自分の人生のタイムラインを描いて実際に歩いてみたりします。

ただし、どの刺激が当たるかはクライアントさん毎に異なりますし、
クライアントさんが望むものでなければ用いる必要はありません。

養成講座での一番大きな学び

 ここまで、養成講座の概要、「1人の時よりも、質の高い自分会議を促進できる」場づくり、自分会議や刺激について徒然なるままに書いてきました。

最後に、私にとって養成講座での一番大きな学びだったことを3つ書かせていただきます。

1、全てにおいてクライアントファースト

 講座のはじめの頃はコーチとしてクライアントに関わるときに、

「この人はきっとこういう風に考えているだろうな…」と評価・判断・分析をしてしまったり、

「この刺激を使いたい」とコーチの思いが強くなってしまったり、

「こんなことに悩んでいているのであれば、もっとこうした方がいいのではないか」というコーチ目線での方向づけをしてしまっていました。

コーチ側の主観があるとどうしても押し付けや決めつけが起きたり、

分かったつもりになってしまったりしてしまいます。

でも、本当に大事なのはそのクライアント自身が何を思うか、

どう感じるかであって、コーチの主観は必要ないんですよね。

話したくないことは話さなくていいし、やりたくないことはやらなくていいし、全てどうするかはクライアントが決めるということを学びました。

2、コーチとして良い状態で関わる

クライアント主体で関わることが大事ということは分かっていても、

コーチも人間なので、良い状態でないとそれが難しい場面もあります。

良い状態は、スポーツで言えば本番までの練習、前日のコンディション調整や、直前のウオーミングアップやルーティンなどのような工夫があってはじめて作られます。

コーチ視点ではクライアントの関わりが本番であって、それに向けてどんな準備が必要なのか、自分なりに考えてみました。

  • コーチングの練習・鍛錬

  • 前日は睡眠をよく取り、休息を取る

  • 本番前にコーチとしてのあり方、大事なことをノートで見返す

これ以外にもコーチ自身がコーチングを受けることも必要なことだと学びまました。

クライアントとしてコーチに関わっていただくと自分自身の引き出しも増えていきます。

3、最も大事なことは手段よりもあり方

 養成講座では「言葉」や「道具」など様々な刺激を学び、自分自身の引き出しも増えて行きました。

しかし、一方で知識やスキルを持つと、使いたくなってしまいます。でもこれではコーチのやりたいことが優先になってしまい、クライアント主体ではありません。

 クライアントは様々な思いでコーチングを受けにきます。その人は我々の知らない道を歩いて今ここに立ち、未来へと歩こうとしています。

そんなクライアントの思いはクライアントにしか分からないし、かなり個人的な内容も含まれています。

そんな内容を会ったばかりのよく分からないコーチと名乗る人に無条件に話せる訳がありません。

だからこそ、あり方が何よりも大事なのだと学びました。

コーチとしてクライアントの可能性を信じて関わる

人はそれぞれ違う、それぞれの道を歩んでいる。
だから分かったつもりになってはいけない

コーチはクライアントに白紙で関わり、色を付けた質問をせず、その人の言葉をまるっと受け取る

クライアントはまとまってなくていい、徒然なるままに話していい

クライアントにとって心地よい空間になるように関わる

コーチは守秘義務を徹底し、安全・安心な場作りに努める

「この人は自分の話を聞いてくれる」「この人になら何でも話せる」とクライアントに思ってもらえる関係作り

過去の悪い記憶も捉え方次第では学びある記憶、良い記憶に変わる
過去は変えられないけど解釈は変えていい

あり方は本当に語りつくせません。
あり方があるから手段があります。
このことを忘れずに今後も学びを続けていきます。

終わりに

私は2023年6月11日に一般社団法人 フィールド・フローさんのスポーツメンタルコーチング養成講座を卒業・修了しましたが、3か月後に認定試験があります。

合格できるよう、頑張ります!

自分自身の振り返りの意味でも今回書かせていただきました。
投稿は引き続き行う予定なのでこれからも記事を読んでいただけたら嬉しいです。


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