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在り方が世界を変える。

コーチを生きる。
その道を歩く。

コンサルティングチームの
専属コーチを終えた。

でも、僕はコーチだ。

何もしない、そんな日々の中でも
朝日を浴びて
立ち止まった期間で
感じたことがある。

職業としてではなく、
在り方としてコーチでいる
といっても

何かをするわけじゃない。

しかし、
その在り方が現実を、周りを、
変えることを
体感することとなる。

僕は
だんじり祭りで有名な
大阪府岸和田市に生まれ、

子どもの頃から
祭りと共にこの街で大人になった。

だんじりとは
重さ4トンにもなる山車のことで、

これを100人を超える人数で
街の中を曳き回す。

曳き回すというのは、
文字通り
道の角に差し掛かると

このだんじりを全速力で
曳き回す。

これを「やりまわし」と言う。

4トンにもなるだんじりを
全速力でコーナーを曲がるものだから、

間違えば
道の角にある家屋なんかに
突っ込むこともある。

だから、命がけだったりする。

そんな荒々しい祭りをする土地柄だから、
昔から男たちは気性も荒く、
どこの町も縦の規律のある厳しい社会だ。

僕は
幼い頃、カトリックの幼稚園に入れられて
ベレー帽に白いタイツという格好だったし、
ハンカチを持っている子だった。

子どもながらに
「これじゃあ、この街では生きていけない」
と思い、

公立幼稚園に転校させてもらったくらいだ。

そうして、僕は
この街で生きていくサバイバルを
身につけ、

やがて、だんじり祭りで、
町のリーダーとなるポジションになるまでに
なった。

僕の町の管轄する組織には
40代で構成されるグループ、
各30代、20代と続き、
その下に中学生以下を含む子どもたちがいて、

200人くらいになる。

そのリーダーとなった年、それがちょうど
コーチとして生きる、
在り方が試される機会となった。

コロナが終息し、
ようやく祭りができるようになったものの

世の中への不満や不安か、

疑心や愚痴、不平、諍いが
町に横行していた。(ように思えた)

しかし、結果から言うと、
祭りを迎えた一年後、
驚くべき結果が目の前に現れた。

それは、
一年前みんなが嘲笑った
僕が掲げたスローガンを

一年後みんなが叫ぶこととなる、
というものだ。

そして、
そのスローガンは
僕の町のみならず
他の町の人まで知ることとなり
(13町あるが)

ことあるごとに
他の町の人とも
一緒にそのスローガンを叫ぶこととなる。

それを叫んだからどうなんだ、
とお思いかもしれないが、

その経緯を書ききれないので、
察してほしい。

そんなスローガンを叫ぶような
街じゃない(笑)

少なくとも
僕はそう思っていたし、

実際に
周りのみんなは

はじめそれを
冷ややかに笑っていたからだ。

しかし、
そこに至るまでの

在り方が
現実を、周りを、

もしかしたら
過去の記憶までをも、

変えた。

そのスローガンとは、

「心ひとつに、まるっ。」だ。

その合言葉と一緒に
頭の上で両手で輪をつくり
叫ぶというものだった。

どうだろう?
いい大人が恥ずかしいじゃないか。

(しかし、街中で出会った後輩から、
まるっのポーズで挨拶されるくらいの現象が起きた笑)

でも、それは起こった。
何度も。

そして、
肝心なことは

みんなが心ひとつにまるになったか
どうかだが、

そうでなければ
みんながこんなポーズをして
叫ぶことはない。

僕の生まれた
小さな街の話だが、

在り方が
世界を変える。

みんながまるっのポーズ。前列左端が僕。

追記

もちろん、僕の力で祭りを成功させたわけじゃない。
一人一人の想いがあり、みんなで祭りを成功させた。
ただ、ここで言いたいのは、少なくとも僕自身が変わることで周りの世界も変わるということ。(見え方も変わる)それは在り方が世界を変える、ということを伝えたくて。

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