プレゼントすることで、もらったこと
珍しくプレゼントを
用意することになった。
「珍しく」というのは、
誰かにプレゼントを用意するということ
自体が億劫な方だからだ。
慣習というのがどうも嫌いで、
お土産だとか、
誕生日プレゼントだとか、
法事のお供えなんかもだ。
だからと言って
僕はプレゼントが嫌いなわけでも、
プレゼントしないわけでもない。
母の日に
プレゼントはしないが、
全然違うタイミングで
プレゼントをすることがある。
なんの記念日じゃなくても、
妻にプレゼントしたりする。
仏壇には法事でなくても
いつもきれいな花や、
お供物を供えているし。
年賀状はとっくに
やめたけど、
久しぶりに会った友人が
結婚したという報告を受けて
結婚パーティーの企画や、
ウエディングムービーの制作、
パーティーの写真アルバムを
プレゼントしたりする。
どうやら
「こうしなければならない」というのが
嫌なんだと思う。
それよりも
本当に相手を喜ばせたいなぁと
いう気持ちになった時に、
これは発動する。
(当然仏壇のお供えにも向こうにいるご先祖様たちという相手がいる)
というわけで、
今回の話は、
プレゼントしなければならない機会に
プレゼントを用意することになったケースだ。
コーチ仲間の集まりが
東京で開催された。
オンラインで
関係ができているとはいえ、
リアルではまだお目にかかっていない仲間ばかりだ。
その交流会で、
プレゼント交換が企画された。
この場合、
用意しないわけにはいかない。
「1000円程度のもの」ということだった。
しかも、
誰にそのプレゼントが当たるかは
お楽しみ、ということだった。
だから、贈る相手もわからない。
さらに、
僕はそのアナウンスを見逃していて、
東京行きの数日前にその企画を知った。
あまり時間もない。
いつもだったら
超億劫になるところだが、
今回は違った。
ぴこーーんと思いついてしまったのだ。
1000円程度のプレゼントだけど、
これを受け取った人の笑顔を
思いついてしまった。
先にその結果を思いついたわけだ。
じゃあ、
どうやってその結果に辿り着くのか?
方法はまだない。
先に結果だけを思いついたんだ。
僕はある意味
タイムリーパーで、
現実創造者だ。
そこに行く方法はわからないけど、
結果だけは知っている。
そして、その方法は
振り返ってみると
自分で「よくできたね」というほど
神がかる。
1000円程度ということで、
まず小物が思い浮かんだ。
そして、そこに
「世界に一つだけ」というテーマをつけた。
僕はイラストを
描くようになっているので、
りょうくんオリジナルグッズ
限定品にしようと思いついた。
気の利いた
メッセージも入れてみよう。
箱は新しいものに変えて、
商品の周りにスルメみたいな
もじゃもじゃしたやつを入れよう。
このグッズの説明が書いてある
カードみたいなものがあったらいいな。
そうだ。
僕のことを知らない人に
あたるかもしれないから
今回のためにオリジナル名刺を作ろう。
包装は二重にしてみよう。
リボンの先はもちろんハサミでV字カットだ。
メッセージカードから
いい匂いを漂わせてみよう。
まあ、そんなわけで
僕としては見知らぬ相手の笑顔を創造し、
プレゼントはかくして完成した。
もちろん、47歳のおじさんの書いた
イラストと女子感たっぷりのプレゼント包装に
誰が喜ぶんだ!というツッコミは
以前の僕ならしていた。
しかし、
思いついてしまったんだ。
結果というのはいつも選べない。
選べるとしたらその結果に辿り着くだろう行動だけだ。
相手は一応勝手に女性だと想定した。
しかし、結果的に相手は男性だった。
こんなものもらってどうすればいいんだ?
となっているかもしれない。
喜んでもらえたかどうかはわからない。
だけど、
僕は創造した。
喜んでもらえる結果は選べないけど
喜んでもらえたら嬉しいな、という行動を完了した。
そして、この機会のおかげで
プレゼントについて得たことがあった。
実は
この機会にプレゼントしたい人、
別の2人に
同じようにプレゼントをした。
相手のことを知っていて、
相手が喜ぶことを創造した。
僕のイラストマグカップではないけれど、
メッセージカードとラッピングと
香り付きのカードを忍ばせて。
大した贈り物ではないけれど、
感謝を込めた
世界に一つの贈り物になった。
それは、
贈ることがあたたかい気持ちにさせてくれることだった。
そして、どちらも驚きと喜びを綴った
丁寧なメッセージと、
プレゼントを受け取って喜んでいる写真を送ってくれたんだ。
結果は選べないけど
僕はプレゼントを用意している時に
あたたかい気持ちを得たし、
結果的に
「嬉しい」と喜んでくれた
メッセージをもらえた。
とはいえ、
これはあくまで期待できない
相手からの結果というプレゼントなんだ。
でも、とても幸せな気分になったんだ。
ああ、そうか。
僕は中身をプレゼントしたいんじゃなくて、
その感謝の気持ちをプレゼントしたいんだな。
それでいい。
それがしたいことだった。
そして、
結果的にこの機会のおかげで
笑顔というプレゼントをもらえた。
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