世界に一つだけのシュークリーム
中2の娘が泣いている。
何を泣いているのかと尋ねたら、
とっておいた
シュークリームを長女に食べられた、と。
中2の娘は、マイペースで
好きなものをとっておいて後で食べる。
しかし、なかなか
食べないから
せっかちな長女に食べられてしまった。
長女は2個目だ。
わんわん泣いている中2の娘を見て、
なんて幸せな子なんだろう、と
微笑ましく思った。
こんなにも
シュークリームを食べることを
楽しみにしていたこと。
そのシュークリームを
パパはまた買ってあげられる。
どこにでも売っているシュークリームだ。
しかし、その子にとっては
世界に一個だけのシュークリームだったのだろう。
だから今度は
その子だけの、世界に一個だけのシュークリームを
買って帰ってあげようと思う。
やがて過ぎ去っていく
子どもとの思い出
今の幸せを噛み締めて。
━━━━━━━━━━
追記
今度は早く食べろよな。
長女がまた狙っている。