あらためて2Pacにハマる
この2日間、2Pacの音楽を聴きまくっています。朝も昼も夜も、2Pacを聴いています。2歳の娘にも色々と説明しながら聴かせています。
キッカケになったのはSpotifyのプレイリスト。Deep Dive: 2Pac。
このプレイリストが僕のSpotifyのトップベージに出てきたので聴きはじめ、そこからズブズブとハマっていきました。
プレイリストが出てきたタイミングも、ドンピシャでした。ちょうど先週「Fight the Power: How Hip-Hop Changed the World」というBBCのドキュメンタリーを観ていて、そのなかですごく詳細に2Pacについて触れていました。それがもう、目からウロコが落ちまくりで。
おかげで、ここのところ2Pacについてなんとなく考えていたんです。そしたらSpotifyにプレイリストが出てきた。アルゴリズムの脅威みたいなものを感じながらも、聴かずにはいれられませんでした。
ちなみに、僕はもともと2Pacが大好きでして。14歳くらいから聴きはじめて、18歳でヘビーメタルとかのハードな音楽に目覚めるまでは毎日のように聴いていました。
近所のゲオに置いてあった2Pacのアルバムを手当たり次第にレンタルしては、MDに入れて聴いていたのはイイ思い出です(若い人はMDを知らない可能性があるのかな?)。あの頃は西海岸ギャングスタ系のHip-Hopを必死で聴いていました。
改めて2Pacの音楽を聴いて、彼の歌詞のメッセージ性の強さ、アーティストとしてのクリエイティビティとカリスマ性を昔よりも強く感じています。とういうか、なぜ10代前半の英語も分からなかった僕があそこまで2Pacに没頭していたのかが、少しだけ理解できた気がします。
メッセージ性という点では、当時の有色人種に対するアメリカ政府の対応が色濃く背景にあります。特に警察官たちの黒人への暴力に、アートとクリエイティビティで対抗しようという気概を強く感じます。それと同時に、黒人や移民たちが直面していた、「ストリートのリアル」を伝えるジャーナルリズムに近いものもあるのかもしれません。これらは英語が理解できるようになった今、もう一度聴き直してみて分かりました。
あと、クリエイティビティでいえば、ボーカルをレイヤーしているところが特徴的だと気づきました。楽器曲中の2Pacの声って2重に聴こえるんです。これはレイヤー(レイヤリング?)という手法みたいで、2回録音した音声を重ね合わせてひとつにするもの。どうやら、2回の収録を同じテンポとリズムで行うのはかなりの技術が必要なんだとか。こういうところからも、2Pacの音楽スキルの高さとクリエイティビティが分かります。
まさか30代になって2Pacにハマり直すとは思いもしませんでした。ただ2Pacの音楽は何年たっても色褪せない魅力があるんだな、と再確認。
Hip-Hopは普段聴かないという人にも、Hip-Hopの入口として聴いてみてもらいたいです。
ちなみに、Deep Dive: 2Pac に入っている曲は、ゴリゴリのギャングスタラップよりも、ポリティカルであったりメッセージ性の強いものが多いです。だから、Hip-Hopで連想されるマッチョ感は低いかな。
おススメなのでぜひ。