会計士試験の勉強法の記事をブログで解説しています。
この記事を書いている僕は、知識ゼロから2年半で公認会計士試験に合格できました。
その経験を元に、会計士受験のノウハウを紹介しています。
今回の記事は、下記のテーマでお話します。
なお、この記事は私が尊敬する小宮一慶氏の下記の書籍(以下、養成講座)のうち、会計士受験生が活用できる部分を引用しながら進めていきます。
上記をそのまま読んでも十分価値のある内容ですが、基本的に社会人向けの書籍ですので、受験生には合わない部分もあります。
そこで、会計士受験生向けの勉強を解説している私が、徹底的に受験生フォーカスで「時間力」を再構築しました!
ぜひご活用ください。
では、早速、見ていきましょう。
1:時間力を制するものが勝つ理由
まずは、なぜ受験生(特に会計士受験生)は、時間力を身につける必要があるのかを見ていきます。
実際の時間力を身につける前に、その必要性と重要性、効果をしっかりと理解しましょう。
つまり、「時間力」と「ロードマップ」を両方使えば、さらに効果的ということですね。
少し宣伝になってしまいましたが、まずは時間力です。
早速見ていきましょう。
1-1:努力は”有限の時間”の中でしかできない
人は成長するためには勉強しなければなりません。
そして、その勉強は時間を使って行うものです。
しかし、どんな人間も「与えられた時間は有限」であり、1日は24時間以上にはなりませんし、1年間は8,760時間以上にはなりません。
つまり私たちは「有限の時間の中で努力をしなければならない」ということです。
そして短期合格には、この「時間力」を身につけることが絶対に必要なのです!!!
1-2:常に”忘れることと”の戦いである試験
人間というのは「忘れる生き物」です。
どんなに努力をしても、時間がたてば忘れてしまう、、、それでは、どれだ得k頑張っても、一生試験に合格することはできないでしょう。
試験に合格するには、膨大な量の知識を忘れずに頭の中に入れておく必要がありますが、特に会計士試験は「量が非常に膨大」です。
要するに、会計士試験はめっちゃ勉強すべきことがあるから、普通に努力してても、忘却スピードに間に合わない。
だから、時間を効果的・効率的に使い倒すための「時間力」が必要ということです。
1-3:受験戦略の8割は「リソース(時間)の配分とコントロール」
また、会計士受験の特徴から、リソース配分とコントロールが重要という話をします。
つまり、受験勉強をする上で、「いつ、何を勉強するか」が非常に重要になってくるということです。
そして、多くの受験生が一番苦しむのが、「長くてツライ勉強で、モチベーションを維持しにくいこと」だと思います。
これについては、「リソースとは何か」を理解するのがポイントです。
受験生にとっては、「モチベーション維持」が最大の課題ですから、これに大きく関わる精神的疲労をできる限り少なくし、質の高い努力をすることが大切ということです。
ここまでで「時間力」の重要性は、実感して頂けたと思います。
次の章から、実際の「時間力の中身」に入っていきます。
早速、先に進みましょう!!
2:受験生が身につけるべき「時間力」とは
2-1:「時間力」の基本的な考え方
早速、小宮氏の養成講座の一節を引用しながら、時間力について解説していきます。
小宮氏は、ご自身のコンサル会社の代表もされており、「短い時間の中で、どれだけ質の高いアウトプットを出すか」という観点で、時間力を解説しています。
つまり、質の高いアウトプットを効率的に出すためには、忙しかろうがそうでなかろうが、「やる気」が出ているかどうかが、非常に重要な要素ということです。
2-2:時間力のルール
小宮氏は、時間力のルールとして、3つ挙げています。
その三はありきたりな話ですが、その一とその二を実際にできている人は、ほとんどいないのではないかと思います。
そして、このルールを守り、実践すべきことをこのように解説します。
これは受験生も同じです。
時間には”質”があります。そして、それぞれの時間の質に応じた勉強を、適切に配置することで、効果的な学習ができるのです。
小宮氏は、限りある時間の中で「努力の成果」をコントロールするために、以下のような考え方を解説しています
つまり、「自分をやる気の高い状態」にもっていくことが重要ってことですね。
ただ、多くの受験生にとって「自由度の高い勉強」って少ないですよね。好きな科目なんて限られるし、無い場合もあります。
ただ、それは社会人にとっての仕事も同じ。小宮氏はこう続けます。
やっぱりより多くの成果を得るためには、「やる気」が大切。
そして、このやる気を時間という枠に当てはめて、「やる気の高い時間帯の最大化」が重要ということです。
では、どうやってやる気の高い時間帯の最大化を実現するのか?
続きを見ていきましょう。
2-3:時間を効果的に使うための4つの習慣
やる気の高い時間帯の最大化するため、小宮氏はまず、4つの習慣を上げています。
1つ1つ見ていきましょう。
つまり、自分のもっともパフォーマンスの高い時間帯がいつなのかを把握しておくということです。
例えば、朝方・夜型みたいな話があると思います。
これは個人的な意見ですが、受験生は基本的に、午前中に集中できる時間を持ってくるように意識したほうが良いと思います。
それは、本試験がその時間帯だから。
また、夜型の方は、自分は良いパフォーマンスが出せている気分になっているけど、実際にはそうではないリスクに注意して、「本当にパフォーマンスの高い時間帯」を探すようにしてください。
受験生でいえば、「頑張るのに一番パワーが必要な勉強を、一番良い時間にもってくる」ということです。
小宮氏は、こう解説します。
つまり、調子の良い時間は限られているし、どんどん時間は過ぎていくので、「その時間を最大限活用するために、やることを明確にしておく」ということです。
とにかく調子のいい時間帯に、必要なインプットや比較的むずかしいインプットを全部行ってしまうってことですね。
これについては、先ほど紹介した僕の事例を参考にして頂ければと思います。
ここまでをまとめるとこんな感じです。
続いて、さらに時間を効果的に使うための、時間力を高めるコツを見ていきます。
2-4:時間力を高めるコツ
個人的には、この「時間力を高めるコツ」メチャクチャ重要なエッセンスがつまっているなあと感じています。
1つ1つ見ていきます。
小宮氏はこう説明します。
そして、後ろ向きの時間を減らすための方法を解説しています。
小宮氏の養成講座では、手に輪ゴムをつけておいて、それをパチっとすることで、気持ちを切り替える方法を紹介しています。
確かにその方法でもいいのですが、個人的にはもっといいやり方があるかなと思います。
それは「ストップウォッチを使う気持ちの切り替え」です。
これだけです。
これは、実際に自分が勉強に集中できている時間が明らかになってしまうので、結構おそろしいのですが、効果的です。
ぜひ実践して、自分の努力の現実から目を背けないようにしましょう!!
少し精神論的な話ですが、小宮氏はこう解説しています。
そして、こういう格言を引用しています。
引用を続けます。
私もまったく同意見です。
いわゆる「モチベーション(やる気)」には、心理学的には2つの種類があると言われます。
時間力を高めるコツ、いかがだったでしょうか。
次は、少しコラム的な話です。
2-5:インプット力を高めるための技
小宮氏は、インプットとアウトプットの質の最大化が時間力の目的だと書いており、その観点で効果的なインプットについて、こう解説します。
実は、みなさんが今実践していることです。
あなたは今、小宮氏や私が考えた「時間力という技」を勉強して、その基本のコンセプトに従うことで、日々の勉強に最大の成果を得ようとしているわけですよね。
そして、もう一つ、受験生の皆さんに役立つ技「基本コンセプト」を紹介しています。
私の中での位置づけは、勉強には2つの段階があると考えていて、それぞれのコンテンツが対応しています。
そして当たり前の話ですが、勉強は、➀の"やる"が最も重要です。
本書を通して、”やる”の効果を高める技を身につけた後は、ぜひ「そもそも”やる”こと」「どう”やる”ことが重要なのか」を学んで頂きたいと思います。
以上、「インプット力を高めるための技」という名の宣伝でした(^^)/
(この項目自体は、養成講座にちゃんとありますよ笑)
2-6:時間力を阻害する七つの誘惑
この時間力のnoteは、実は後半になればなるほど、本質的で重要な話に進んでいきます。
というわけで、重要な「時間力を阻害する七つの誘惑」の解説を進めます。
小宮氏が説明する七つの誘惑は、下記の通りです。
1つ1つ見ていきます。
一気に引用しましたが、この通りです。
とにかく、なるべくたくさんの勉強すべき小さなタスクを大量に持つことが重要です。
そして、そのために先ほど紹介したTODOリスト(メモ帳)を持つことを実践してください。
受験生へのメッセージに翻訳すると「メリハリのない勉強はするな」ということです。
小宮氏は、アウトプットを出すよりも、会社に寄りかかって残業代を稼ごうとするイケてない社会人を例に、厳しいことを書いています。
みなさんが社会人になった時にも、思い出して欲しい言葉ですね。
これは正直、受験生に応用するのは難しいかなと感じています。
無理やり翻訳するなら「覚悟なしに合格できるような甘い話では会計士受験に合格はできない」「合格のために犠牲にすることを決めよう」といったところかと思います。
これは、受験生の方にもそのまま使えます。
夜型の人は、可能な限り朝型に転身しましょう。
結局、時間力的に何が問題かというと、小宮氏はこう説明します。
これまで、ずっと「やる気が大事」という話をしてきましたよね。
夜更かしは、やる気を阻害する原因だから、ダメ。シンプルな話です。
これは受験生にとって重要な話です。
どういうことかというと、「自分の努力不足や、やる気が出ない原因を、講師やテキストの質の低さに求めてしまいがち」ということです。
私が受験生の時も、よく講師の授業の質に、よく文句を言っていました(監査論の先生はひどかった、、マ)
今になって思うのは「自分が合格できない全ての原因は、自分にある」という、極めて当り前な事実です。
どんなに講師の質が低くても、コロナの影響で自習室が使えなくなっても、合否に関わる全ての責任は、あなた自身にしかないのです。
この事実からは、絶対に逃れることはできません。諦めて、地道に努力を重ねましょう。
少し厳しい話ではありますが、会計士受験をしているなら、付き合う友だちは慎重に選びましょう。
小宮氏はこのように語っています。
そして、こう続けます。
次は、インプット力を高めるための技、テクニックの話です。
私は、実践しない知識は無意味だと思っているので、実はこれから解説するテクニックの話が、時間力の最重要コンテンツかもしれません。
早速見ていきましょう!
2-7:時間力の活用テクニック
小宮氏が解説するテクニックは、10個のコツがあります。
実践が重要!とはいえ、基本的にロードマップの仕組みには、落とし込まれているので、サクサク進めましょう。
これは下記の手順で実践します。
以上です。
ある意味、これが日々の勉強の全てです。
これは下記の手順で実践します。
これは下記の手順で実践します。
なお、上記で解説した私の午前・午後のやることの配分事例を見て頂くのが、分かりやすいと思います。
これは下記の手順で実践します。
これは下記の手順で実践します。
小宮氏の言葉を借りるなら、こうです。
これは下記の手順で実践します。
これは下記の手順で実践します。
これは、これまでの話と少し矛盾するので、受験生向けの解説します。
一日のやるべきことはたくさん持つべきだけど、勉強が雑にならない程度の気持ちの余裕を持つということです。
誘惑3に「簡単な仕事を速くこなして仕事ができると勘違いする」というのがありましたよね。こうならないようにするための心構えです。
僕も実際に時間力を活用して、日々の作業を管理していますが、予備時間を持つと、だらけてしまうリスクが高いです。
ですので、実際には「コツ4 常にやるべきことをたくさん持っておく」を優先させ、気持ちの上で「コツ9 予備時間を持つ」のが良いと思います。
大切なのは下記の通り。
これは下記の手順で実践します。
一気に、10個のコツとそれを実践する手順を解説しました。
考え方をまとめると、下記の通りです。引用で解説します。
さて、次が「時間力」本編の最後の章です。
つまり、最重要の「時間力の本質」です。
2-8:時間力の本質
最後にして、最重要の内容です。
養成講座の引用で、一気に見ていきたいと思います。まずは、時間力を阻害する7つの誘惑についてです。
でも「やらなければ合格できない」という現実からは逃れることはできません。誰かのせいにすることもできません。自分の人生をかけて、その責任を背負っていくのです。
ここからは、良質なアウトプットを出す社会人を例に、彼らの共通点から時間力の本質にさらに迫っていきます。
正直、受験生には活用しにくい部分ですが、質の高い内容であるため、引用を続けます。
いかがだったでしょうか。
以上が「受験生に身につけてほしい時間力」の話です。
ただ、このnoteはもう少し続きがあります。
3:時間力より大切なこと
3-1:結局「行動」がすべて
このからの内容は、時間力のnoteでも同じことが書いてあります。
ただ、できればもう一度読んでおいてください。
今まで勉強法について解説してきましたが、結局大切なのは「やるかどうか」です。
むしろ行動がすべてです。
1つ目は「【会計士受験の勉強法】~短期合格へのロードマップ~」で解説しています。
2つ目が本書です。
どんなに効果的な方法を知っていても、「やる」という行動が無ければ、絶対に合格はできません。
ぜひ「やる」を実践してください。
3-2:立ち上がること
そして、もう一つ。大切なこと。
ほとほと人生に疲れ果てた私は思いました、、。
文字通り、道の真ん中で倒れたまま、そのまま立ち上がらなければ、飢えや渇きで死んでしまうでしょう。
なんで突然こんな話をしたのか?
それは、受験において「立ち上がること」の大切さを知ってほしかったからです。
あなたの1日を変えるキッカケになれば幸いです。
コラム:試験本番におけるゾーンの体験と引き出し方
最後に1つだけ、コラム的な話をさせてください。
本文の中で、ストップウォッチを使った気持ちの切り替えを紹介しました。
実はあれには、さらなる続きがあります。
そして、これにストップウォッチを使った気持ちの切り替えが役に立ちます。
なぜかというと、ゾーンを意図的に引き出すためには、「高い集中状態の継続」と「集中に入り込むルーティン」が効果的なんです。
だからこそ僕は、明確な意図をもって、このやり方をお勧めしますし、以下のルールは必ず守って欲しいのです。
試験本番も、ストップウォッチを押して始めて、高い集中状態に入り込みましょう!
まあ、実際にゾーンに入れるかどうかは、その時次第です。
「上手く入れたらいいなー」くらいの感覚で、実践してみてください。
なお、普段の勉強でも高い効果が期待できるので、今すぐアマゾンでストップウォッチをポチって、実践を開始しましょう!!
***********本編は以上です**********
そして、最後にもう一つだけ特典を紹介させてください。
このnoteの内容をまとめたものです。
時間の少ない受験生が、このnoteを読み返さずに、時間力の考え方を日々の勉強に落とし込むためのツールです。
さいごまでお読みいただき、
ありがとうございました。
皆様の合格を心より願っております。