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【公認会計士受験の勉強法】~短期合格へのロードマップ~

ぜひ目次だけ見てほしいです。

たぶん、「あ、これ本物のやつだ!!」と感じていただけると思います。



ボリューム多いです

ただ、二度と勉強法に迷わなくなると思いますので、貴重な休日を使ってぜひ一度お読みください

■はじめに
このnoteで解説する勉強法は、皆さまの合格を保証するものではありません。効果的な学習方法を知ることで、勉強に関する悩みや不安を減らし、学習に集中するための教材です。
下記の最強の勉強法実践シートの内容に沿って詳細を解説します。実際に学習計画を立てる際に実践シートを参考にしてください。

努力に勝るものは無い。だけど、効果的な方法を知っていれば、より早く、より着実に合格へ近づける。
それが、本書に込めた想いです。

こんにちは。

会計士試験の勉強法をブログで解説しています。


✔本書の内容
公認会計士試験に短期合格するための勉強法」を解説します。


このnoteを書いている私は、知識ゼロから2年半で公認会計士試験に合格しました。


受験時代に色んな勉強を試しましたが、成果が出たのは1つの方法でした。

めちゃくちゃすぐに成果がでたので、その方法を公開します。


もしあなたが、「会計士受験生」で「勉強のやり方に悩んでいる」なら、悩みがこの記事で全て解決するのではないかと思います


✔想定読者
「会計士受験をこれから始める方」
「可能な限り短期間で合格したい方」
「勉強はしてるが成績が伸び悩んでいる方」
「今度こそ絶対に合格したい方」


みなさん「自分の勉強法」「自分のやり方」にきちんと自信を持てていますか?

世の中にあるブログや講師のアドバイスなどで、勉強法を学ぶことも大切ですが、何となくツギハギ感が残ります。
効果的な方法を使っているけど、漏れがあるのではないか」という感覚です。これが「自信のなさ」の生みの親だったりします。

そこで、この勉強法は「網羅的であること」を意識して作成しました。


今回、自分が採用する勉強法に対する自信を持って欲しい。あなたの迷う時間・悩む時間を全て、勉強自体に集中する時間に変えて欲しい。

そういう想いでこのnoteを書きました。


このnoteは「会計士受験の勉強法に悩みや不安を持つあなた」を、こんな風に変えてくれます。

➀会計士受験や勉強に対する正しい考え方が分かる
➁具体的な勉強のやり方・始め方・続け方が分かる

③どのようにして成果が出るか分かる


重要なのは「知識を実践(日々の学習)に落とし込める」ようになる点です。

つまり、
「最短で合格できる勉強法が分かる」
「理解した方法を実際に使える」
「自分の成長が実感でき、成績の悩みや不安がなくなる」
「実践すれば必ず合格できる」
ということ


この記事は、私が勤めている監査法人に入所した新人からも、「このブログの方法を実践してました!」とコメント頂くこともあり、実際に合格者の役に立てているようで、素直に嬉しいです。


本当に受験生の人生を変える決定版だと思います。


会計士試験に短期合格するために、ここまで実践的かつ体系的で効果的な方法は、たぶん他にないと思います(少なくとも私は知らないです)。


会計士試験は、合格できない人は10年やっても合格できない、、。

長引けば長引くほど、人生設計がどんどん狂っていくし、投資した時間は一生戻りません。


学生が勉強法を学ぶ理由は、勉強法が「合否の差」になるからです。


作成時は以下の2つのことを意識して、魂込めて作りました。

徹底的に受験生の現実を変えること
実践した人が全員合格すること


正しい方法で努力すれば、必ず合格できます。

まずはこの勉強法を少しだけ信じて、実践を始めてみてください。

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✔使い方のイメージ
note本体:勉強法の理論を学ぶ
実践シート:日々の勉強に落とし込む


このnoteの価値を最大限に活用する方法

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<このnoteの価値>

このnoteの価値は「2度と勉強法で悩まなくなること」かなと思います。


時間力のnoteでも書きましたが、悩む時間は一番の時間泥棒です。


そして、合格できない受験生は、ほとんどが「勉強法でいつまでも悩み続けているパターン」です。


受験生にたまにいるのが、”勉強法マニア”だけど成績は伸びない人です

こういう人って、効率的な勉強法を探して色々試してみるけど、点数が伸びずにいつまでも”自分に合った勉強法”を探し続けます。


逆に自分がやっている勉強法に自信が持てれば、勉強の中身に集中できるようになりますし、正しい方法であれば自然に成績も伸びるので、モチベーションも上がり続けます。


結局、「自分に合った勉強法」=「やる気が出て、続けられる勉強法」なんです。

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私がこの勉強法を勧める理由は、
勉強している最中から「成長している実感」をビシビシ感じることができるからです。


つまり、「この勉強法は正しい方法なんだ!」と実感しながら前に進めるので、勉強のやり方自体が正しいという自信が持てるのです。


だから、やる気が出て勉強が続けられるようになり、結果的に「自分に合った勉強法」になるのです。


勉強法が正しいとわかるとメチャクチャ効果がありますよ。

✔勉強方法への自信を持つサイクル

 ↓やっている最中に正しいことが分かる
 ↓勉強の方法自体に自信が持てる
 ↓勉強の中身に集中できる
 ↓自然と点数が伸びる
 ↓モチベーションが上がり続ける
 ↓さらに成績が伸びる
 ↓不安や悩みを感じない
 ↓勉強が楽しいまま合格まで進める


短期合格する人の良いスパイラルだと思います。


たぶん、応用すれば大学受験にも使えると思います。ただ、今回は徹底的に会計士受験にフォーカスしています。


<このnoteの使い方>

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目次をみてわかるように、正直ちょっと長いです。

それは正しい勉強法を身につけてほしいから


間違っても”勉強方法のコレクター”にはならないでください。


では、はじめましょう!!


*********************

①前提準備:なぜ会計士受験を選ぶかを理解する

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皆さんも感じている通り、会計士受験はぶっちゃけツライです。

●週6で、毎日8~12時間勉強の毎日
●友だちに遊びに誘われても行けない
●努力しているのに結果が出ない日々
●必ず経験する”不合格”というショック
●社会の何の役にも立っていない自分
●いつ合格できるか分からない恐怖

じゃあ、なぜやるか。


それは頑張った以上の大きな価値があるからです。

まずはその価値を正しく知るところから始めましょう。


➀-1:会計士という資格・ライセンスが持つ社会的パワー


正直、みなさんが会計士を目指した理由って、「お金」か「安定」ですよね。

だとしたら、大正解です!!

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会計士ほど「お金」と「安定」が保証されている資格は他にありません


同じ資格の医者や弁護士も、下積み時代は全く稼げない職業ですし、何千万も稼げるのは、一部の方のようです。


一方会計士は、監査法人で4~5年働けば、必ず年収800万は確保できます


しかも、同じサラリーマンの中でも労働時間はとても短いため、「高い収入を得ながら、新しい挑戦が比較的自由にできる」メチャクチャ良い職業です。

たまに”監査法人は激務”とか言われますが、それは大学からそのまま監査法人に入った、世間を知らない学生社会人の戯言です(ホントに大変な人もいますが、他と比べると職場環境は甘いです。)


若い時は「合コンでモテる」とか気になるかもしれません(まあ、普通にしてればモテるのは確かでしょう)。


ただ、長期的にじわじわ効いてくるのが、「社会的地位の高い人に一目置かれる資格」という点でしょう。

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人は歳を取れば、考え方も自然と変わってきます。


仕事は一生のものですから、あなたの考え方や価値観が変わった後でも、

ああ、会計士になっておいてよかったなあ」と思えることが重要なんです。

✔一旦まとめ

会計士は目指す価値のある強力な資格です
その価値はお金や安定だけではなく、”好きな人生を実現するパスポート”でもある。

後悔しないために大切なのは、
短期間で合格すること
時間をかけるほど、コスパも悪くなるし、人生設計が大きく狂うので、後悔のもとになります。

目指すなら、短期合格を目指しましょう。


➀-2:環境を準備

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短期合格に大切なことに学習環境の準備があります。具体的には下記の通り。

✔準備すべき学習環境
 ●教材は、必ず専門学校のもの
 ●電卓OKの静かな自習ができる環境
 ●家族に受験を認めてもらうこと


まず教材は、絶対に受験予備校・専門学校のものを使いましょう。


個人的なおすすめ順はこちら。

No1.東京CPA
No2.TAC
No3.大原


今回は、少し厳しめに、LECやクレアールは候補外にしました(ちなみに私は大原生でした)。


順番の理由は、テキストの質。これだけ。

テキストの質が最も高いのは、東京CPAです。正直、圧倒的。

そして、”テキストの質が高い”というのは、講師の質が高い証拠でもあります。


予備校選びで、テキストの質以外に基準をもうけるなら、自習室の使いやすさを重視します。逆に、それ以外の基準は考えなくてOKです。


TACと大原は、信頼もありますが、東京CPAでも十分な実績があります。あえて選ばないのは、「自習できる環境」を優先するケースくらいでしょう。


コラム:専門学校の選び方
専門学校の選びは、あなた自身の環境(住む場所やお金)で異なってくると思いますので、ここでは考え方のポイントだけ整理します。

考え方の順番↓
●東京CPAが通える場所にあるならCPAでOK
●そうでないなら、自習できる環境の良いところ
●欲しいテキストは、後でヤフオクで調達すればOK


最後に、意外と大切なのは
キチンと家族に認めてもらうこと」です。


会計士試験は、受験期間を通して、精神的な安定が重要です。


そして、家族に何か問題があったり、関係が安定していないと、すぐに勉強に影響が出ます。

そうなると、どんどん時間がかかる負のスパイラルに、、


なるべく、受験することをキチンと認めてもらってから始めましょう。


②目標設定:いつまでに合格するのかを決める

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➁-1:決めるべき2つの目標

皆さんが決めるべき目標は2種類あります。


実現目標」と「実行目標」です。

例えば、、
実現目標:「来年の8月論文で合格する」
実行目標:「1日10時間、週6日の勉強する習慣をつける」


ポイントは、こんな感じで必ず実行目標を入れること目標をアップデートすることです。


勉強はマンネリとの戦いです。マンネリを解消と目標達成を組みあわせて使いましょう。

✔目標の使い方
➀まず、実行目標として勉強の習慣に関する実行目標を立てます。
➁日々の勉強で実行目標を達成出来たら、目標をアップデートします。
③実現目標は半年間変わりませんが、実行目標は週単位や月単位で更新OK。


➁-2:目標を決めるときのルール

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受験生の皆さんに守ってほしいのが、
必ず最短で合格するための目標を立てる」ということです。


以前、職場の新人で10年間勉強して45歳で入社した男性がいました。
私が教育係をしていたのですが、「この人はこれで良かったのかな、、」と常に感じていました。


個人的には、会計士試験は”4年以内”に論文まで合格できないとコスパが悪いと考えます。


それは、他の職業に目を向けて、プログラミングを1年勉強して、3年現場で働けば、年収800万くらいは稼げる時代だから。


そして、合格が遅れれば遅れるほど、あなたの人生設計はどんどん狂っていきます。


たとえ合格できたとしても、10年かかった場合、あなたは失った時間を振り返って、自分の選択を後悔するかもしれません。


そうならないために、(4月入学の場合)1年半という最短合格を必ず目指しましょう。


★参考
実践シートでは、4月スタートをベースにした最短1年半で合格するための勉強スケジュールがあります。ぜひ参考にしてください。


③基礎理解:勉強の基本ルールを知る

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最初に、ロードマップの全体像をお伝えしましょう。


ここでは「(* ̄- ̄)ふ~ん」と、何となくのイメージを掴んでもらうだけでOKです。


読み進めていくと、じわじわとこの勉強法が最強たる理由が分かってくると思います。


では、僕が紹介する勉強法の基本的な考え方を説明します。

基本的な考え方
●勉強は忘れる前提
●大切なのは「思い出せること」
●知識を思い出すトリガー問題をもつ
●各科目のトリガー問題はレポート用紙3枚
●目指すは「本番前日にレポート用紙3枚で復習が完結できる状態」
●日常の勉強は、思い出せる状態を作る作業

これだけです。

この勉強法は、大きく2つの方法で構成されています。

「思い出し作業」
「復習を高速回転するための教材作り」


重要なポイントだけまとめます。

思い出し作業とは、
「復習や暗記を頭の中だけで行うトレーニング」

復習を高速回転する教材作りとは、
「思い出し作業を短時間で行う準備(短時間で行うことで、膨大な試験範囲に対応することが可能になる)」


この勉強法を使えば、試験本番の前日に「試験範囲の全ての論点を思い出すことができる」状態が作れます


たぶん、今の段階では「何がそんなにスゴイの?」という感じだと思います。先を読み進めると、この方法を知れて本当に良かったと思ってもらえるはずです。


では、先に進みましょう!!


③-1:会計士受験特有の勉強のコツ

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会計士試験の最大の特徴は、試験範囲が広く、内容が膨大であることです。

量が多すぎて、新しい科目の授業が始まると、それまで習ったことや覚えた知識をどんどん忘れてしまい、全然前に進めない状態になってしまう受験生が多い。

 

そのため、試験勉強のやり方も「膨大な量をいかに効果的に効率よく勉強するか」という点を中心に考えます。


なお、このnoteで紹介する勉強法は、以下の観点で設計されています。

●膨大な量に対応
●試験本番で点数を取ることを中心に設計
●試験直前に6教科の学習をこなす


次に、勉強法を身につける時に重要な「忘却曲線」について知りましょう。


③-2:忘却曲線について理解する

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勉強するときは、必ず忘却曲線に沿って勉強をしましょう。確実に成果が出ます。


「忘却曲線」はドイツの心理学者へルマン・エビングハウスが、記憶が時間経過と共に忘れられていく過程を計測して、忘却曲線という形で表したものです。

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人間の記憶とは、脳科学的な観点でいうと”記憶の回路”です。


この回路は、新しい記憶の神経細胞(ニューロン)とそのつぎ目(シナプス) でできており、一度勉強したことを復習することで、記憶回路の管が太くなり記憶が定着するのです。


まあ、この方法を実践していれば、この忘却曲線を最大限活用した学習が、自動的にできるので、こんな理論はいらないです。


ただ、勉強法の理論的な根拠を知っておくのも自信につながるので、ここで解説しました。


後ほど、さらに詳しく解説します。


③-3:試験本番を徹底的に意識する

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ぶっちゃけて言えば、資格の勉強なんて「試験本番で出来ればそれでいい」というのもある意味では、真実です。


逆に言えば、試験本番で役に立たない勉強は無意味です。


そういう観点で「試験本番で点が取れる=答案が書けること」を重視した勉強法です。


つまり、”知識を得るインプット”と”答案を作るアウトプット”を同時にトレーニングする方法なので、無駄がなくメチャクチャ効率的な方法なのです。

これを知ってるか、知らないかはマジで雲泥の差になりますよ。


③-4:大切なのはマインドセット

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精神論的な話も大切です


そもそも2年や3年かけて勉強する長期戦の受験では、精神論が必要に決まってますよね。

短期合格に効果的なマインドセット
●絶対合格すると決意すること(最重要
●日常生活全体として合理的な選択をし続けること
●”悩み”や”不安”に結論をつける
●”リソースの配分”を意識する


正直「絶対に合格する決意」さえあれば合格はできます。


この決意を軸に、さまざまな試行錯誤を行って、みなさんは合格に近づくことができるのです。

逆にこの決意が無ければ、どんなにテクニックを知っていても意味がありません。


大切なのは「決意と覚悟。それに伴う行動」です。


リソースの配分」については少し解説します。

受験はマインドが大切です。

その理由は、精神的に安定していないとモチベーションが維持できないからです。
そして、そうしたメンタルの安定は、リソースの配分によってコントロールします。

リソースとは、主に「時間、お金、肉体的疲労、精神的疲労」です。
時間とお金は分かりやすいですね。問題は後ろの2つ。

例えると、
肉体的疲労:勉強して頭に乳酸がたまる感覚。勉強しすぎで頭がボーっとする経験がある人のいるでしょう。

精神的疲労:気持ちがノッているときの勉強は疲れない。一方、やりたくないけど、机にかじりついて時間だけ過ごす系の勉強ってメチャ疲れる、その感覚です。

私は”勉強したくない時間”は、1日のうち必ず発生すると諦めて、その時間をどう使うかを考えて、時間と科目の配分を整理していました。

このあたりは、別note「会計士合格には努力の分散をしないが重要~時間力を制する人が勝つ話~」をご参照ください。

自分が何にどれだけの時間を使っているかを確認してみることが重要ですね。

④計画作成:逆算でやることを決める

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④-1:逆算で”いつ””何を”積み上げるべきか考える

必ず受験日から逆算して、いつまでに、何をやり、試験日当日に”自分の脳みそ”がどういう状態になっているべきか、逆算して計画しましょう。


ゴール地点に立った時の自分の状態(=知識の全体像 )が分からないと、どこを目指せばいいか途中でわからなくなります。

受験生の悩みの多くは「➀自分が成長しているかどうか不安、➁どこまでやれば合格できるかわからない」という2つがあります。

知識の全体像を最初に決めておくことで、この2つの悩みを解消し、努力に集中することが出来るようになります。


短答式本番あるべき状態
計算「取るべき問題と、やらなくていい問題の見分けられるようになる」
理論「肢別チェック(短答問題集)のA・Bランク問題の正答率が9割以上」

論文式試験本番あるべき状態
理論「ABランク論点のキーワードをほぼ全て覚えている(キーワードを使って理論的・網羅的な説明ができる)」

大切なのは、いつ、何をやるべきかを、全て紙や手帳に書いておくことです。


このnoteを購入してくれた方には、
理想的な学習スケジュール」を特典でつけていますので、ぜひ活用してください。


理想的な学習スケジュールの使い方

➀科目ごとに一覧化されている教材・内容を把握する
➁それぞれの教材・内容が自分の持っているテキストのどれか決める
③それぞれの科目をいつ、どのように勉強すべきかを知る


個人的には、あまりオリジナリティを入れない方がいいかなと思います。


これが理想のスケジュールなんだと受け止め、あとはこれを実践できた人が勝ちます


とはいえ、あくまで最短合格を狙うスケジュールです。


所得税を捨てていたり、企業法の肢別チェックをもう1冊やった方がいいかななど思いますが、まずはこれをできるかどうかです。

このスケジュールで余裕があるなら追加の勉強をすればいいでしょう。


④-2:科目別の必要時間数の考え方

理想的な学習スケジュール」を達成するために必要な1日のイメージは、以下の通りです。

●1日の学習時間:10時間くらい
●学習の質:10時間のうち7割は超集中状態、3割は軽く流すイメージ
●疲労度 :夕方になった時点で、頭が朦朧とします。そこからさらに3時間くらい頑張ります。「もう無理、、汗」という1日を週6で行います。


勉強は「どれだけ時間をかけたか」ではなく、「どれだけの知識やスキルを積み上げたか」で決まります。


特典に「合格に必要なレベルと科目別勉強法」をのせていますので、まずこれを見ましょう。

★合格に必要なレベルと科目別勉強法の使い方

➀知識は”あるなし”ではなく、”どう使えるかレベル”があると知る
➁科目ごとに、短答・論文に必要なレベルを理解する
③日々の学習の中で、自分の今のレベルを確かめて、モチベーション管理に役立てる

表にはさらっと書いてありますが、どれも「言うは易く行うは難し」です。
日々、自分を戒めるために使ってください。


④-3:科目の性質に応じた勉強のやり方

こちらも、特典の「合格に必要なレベルと科目別勉強法」にまとめています。

★守ってほしいルール

必ずレベル1の勉強方法から実践してください!!
レベル1の実力もないのに、レベル3のやり方で勉強しても時間の無駄です。

実際、勉強法が確立できていない学生は、よくやりがちです。必ず今の自分に合った方法で学習しましょう。


⑤学習手順:合格するための最強の方法を知る

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さて、このnoteのメインパートです。


ここで紹介する方法を知り、実践すれば、あなたは必ず合格できるようになるでしょう。

会計士受験をやっていると「ノートは取るな」「書いて覚えようとするな」「理解が大事!」などのアドバイスをよく聞きますよね。

「じゃあ、どうやって勉強すればいいの?」という疑問に答えるのが、この「短期合格へのロードマップ」です。


基本的な考え方を説明します。

基本的な考え方
●勉強は忘れる前提
●大切なのは「思い出せること」
●知識を思い出すトリガー問題をもつ
●各科目のトリガー問題はレポート用紙3枚
●目指すは「本番前日にレポート用紙3枚で復習が完結できる状態」
●日常の勉強は、思い出せる状態を作る作業

これだけです。


この勉強法を使えば、試験本番の前日に「試験範囲の全ての論点を思い出すことができる」状態が作れます


この勉強法は、2つの方法で構成されています。

「思い出し作業」
「復習を高速回転するための教材作り」

このパートでは、それぞれのやり方と、それが最強である理由を解説します。さっそく見ていきましょう。


⑤-1:思い出し作業

思い出し作業とは、
「復習や暗記を頭の中だけで行うトレーニング」です。


ただ、この方法を続けておくと、
問題を見た瞬間に解答が頭の中に思い浮かぶようになります。

 

僕の例を紹介すると、監査論の全体の問題をレポート用紙3枚にまとめてこの思い出し作業をやっていたら、 監査論の全体の復習たった2時間でできるようになりました。

 

しかも、すべて解答の文章やキーワードが頭の中に浮かんでいるので、
「実際にそれを論文の解答として書きだせるレベルの復習が、たった2時間でできる」のです!!

 

時間のない直前期にすべての科目でこれが出来たら、”絶対受かるという自信”と”安心感”が得られるの、想像できませんか?


早速やり方を見ていきましょう。


思い出し作業は、大きく2部構成(初回その後)です。

思い出し作業~初回の手順

手順1:対象の論点の問題を作る
まずは、覚えたい論点を決めて、その内容が答えになる問題を作ります。
例えば、「監査の目的は?」とか、「退職給付とは?」みたいなシンプルな問題だ(どんな論点を覚えるべきかは下記で解説します)。

手順2:論点の内容を覚える
次に、対象の論点のキーワードと文章の流れを覚えよう。覚えるといっても完全に記憶するわけではなく、”覚える努力”をするということ。やり方は読んで頭の中で繰り返してもいいし、音読してもなんでもいいです。

手順3:問題を見て回答を思い出す
そして、手順1で作った問題をみて、回答となるキーワードと文章を頭の中だけで思い出します。 

手順4:思い出せなかったらもう一度覚える
やり方は手順2と同じで、どんなやり方でもいいので”覚える努力”をします。

手順5:完全に解答できるまで手順1~4を繰り返す
最終的に、対象の論点の内容が頭の中で再現出来たら、その論点は完了です。イメージ的には、各論点2~3分でどんどんこなしていく感じです。


続いて、初回移行のやり方です。

思い出し作業~2回目以降

手順1:問題を見て回答を思い出す
手順1で作った問題をみて、回答となるキーワードと文章を頭の中だけで思い出します。 

手順2:思い出せなかったらもう一度覚える
頭の中で繰り返しながら”覚える努力”をします。

手順3:完全に解答できるまで手順1~2を繰り返す
初回でいう手順3~5「問題を見て、覚える」をそのまま繰り返します。2回目なので、時間は各論点1分以内が目安です(企業法の論文答案は2~3分)。

それ以降:このサイクルを定期的に繰り返す
イメージは、2日おき、3日おき、1週間おき、、、というように、頭に再現できるペースに合わせて間隔をあけていく。3回くらい繰り返せば、2週間以上空けても再現率は高く維持でき、覚え直すスピードも格段に速くなる。


正直、初めてこのやり方を試したときは、めちゃくちゃきついと思います。


普段「テキストを読む」ことを勉強と思ってきた人は、「頭を使うってこういうことか、、」と感じるはずです。

(なお、「テキストを読む」は勉強のうちに入りませんよ)


頭をフル回転させるやり方なので、頭の乳酸がたまります。正直、めっちゃ疲れます。


ただ、その脳みその乳酸を感じるのは、思い出し作業の初回だけなんです。


それ以降は、グッと負荷が軽くなって、簡単に、大量の知識をアウトプットできるようになるので、メチャクチャ驚くはずです。


そして、それが次のやる気につながります。


⑤-2:復習を高速回転するための教材作り

復習を高速回転するための教材作りとは、
「思い出し作業を短時間で行う準備(短時間で行うことで、膨大な試験範囲に対応することが可能になる)」です。


これは、大量の試験範囲を短期間で復習できるように目指して、レクチャー期からの日々の学習を進めるための実践方法になります。


なぜそんなことを考えるのか、理由は大きく2つあります。

【理由①】会計士試験は本当に範囲が膨大なため、何か勉強して、その後何日間か別の勉強をしていると、最初に学んだ知識をどんどんと忘れてしまう状態に陥ります。

【理由②】範囲が膨大なため、半年や1年もの長い間、すべての試験範囲の知識を維持し続けることは不可能です。そのため、試験1~2か月前の直前期に知識の全容を頭の中に仕上げていく作業が必要です。

 

つまり、膨大な試験範囲を高速で復習する仕組みが必要不可欠なのです!!


膨大な試験範囲に向き合うのはすべての受験生が共通のため、会計士受験をしている人は、最終的にみんなこの方法で学習するしかなくなります。

予備校の講師もそれを勧めます。


だから、今これに気付けた皆さんはラッキーです。

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具体的にやることは、科目ごとに知識を全て集約するための「まとめの1冊」を選びましょう。


そして、その1冊は予備校ごとに大体決まっています。

科目別・まとめの1冊
【財務計算】テキストすべて(但し重要性の低い単元は多い)
【財務理論】テキスト
【管理】テキスト
【監査】テキスト
【企業短答】原則不要(何かメモしたいなら問題集)
【企業論文】答案例がのった問題集
【租税】ポケットコンパス(大原の場合)
【経営】テキスト上下


そして、計算と理論で、まとめの1冊の使い方は異なります。

計算:ページをチラ見しながら、各論点の計算パターンを頭の中でフラッシュバックさせる。

理論:まとめの1冊は解答として使い、これに対応する問題のリストを作成。この問題リストで「思い出し作業」を行う。


⑤-3:なぜこのやり方がベストなのかを理解する

会計士受験以外の高度な試験対策勉強法(東大勉強法や各種記憶術)の参考図書を読んだりすると、呼び方は違えど「思い出し作業」と同じような学習法を勧めているケースが多いです。


そして、結果を出した人達は、みなさん同じような話をされますね。

 

これには、ある程度理論的な根拠があって、簡単に説明すると以下の4点にまとめられるように感じました。

1:エミングの「忘却曲線理論」に沿った合理的な要素が含まれている

2:【脳科学的観点】初回の”キツイけど強力な覚える作業”で、新しい記憶の神経細胞(ニューロン)とそのつぎ目(シナプス) が生まれる

3:【脳科学的観点】それ以降の”繰り返しの思い出し作業”で、新しく出来た回路を何度も”同じ文章やキーワードが通過”して記憶回路の管が太くなる(=忘れにくくなる)

4:【脳科学的観点】出来た神経細胞からシナプスがどんどん枝分かれして別の神経細胞につながり、新しい回路が作られる(これが”理解”と呼ばれる現象)


これは個人的な解釈ですが、「ただ読む作業」では3つ目の”同じ文章やキーワードが通過”することにならないんじゃないかと感じています。

 

つまり、「読む=知覚」というレベルにとどまる気がしていて、「頭の中に文章やキーワードを”作り出す”こと」で、初めて記憶回路の管を”通過する”ことになるように思うのです。

 

すこし小難しく書きすぎたかもしれません。ごめんなさい。


ただ、理論派が多い会計士受験生は、こういう理論的な根拠があった方が「勉強法を信じる」→「日々の勉強で迷いがなくなる」→「前に進むことに集中できる」という良い状態が作れると思い、あえて突っ込んだ解説をしました。


⑤-4:「暗記と理解」についての議論に決着をつける

よく「暗記と理解どっちが大事なの」という話が話題になりますが、断然「暗記」です。


正確には「会計士試験は暗記だけで合格できる試験なので、まず暗記を優先する」ということです。


皆さんが言う”理解”には2つの種類があります。

➀内容の言っていることが分かること
➁内容を応用して、新しい問題を解決できること

2つのうちで、よく”理解が大事”と言われているのは、➁の方のことです。


ただ、やっかいなことに➁の理解は、ある程度の暗記が進んでいないと、出来ないものなんですよね。

 

だから、最初から➁の理解を目指して、”テキストを読み込む”とかはっきり言って無駄(諦めて思い出し作業をやりましょう)。


⑤-5:実際の科目別勉強法

先ほど、まとめの1冊を下記のように紹介しました。

科目別・まとめの1冊
【財務計算】テキストすべて(但し重要性の低い単元は多い)
【財務理論】テキスト
【管理】テキスト
【監査】テキスト
【企業短答】原則不要(何かメモしたいなら問題集)
【企業論文】答案例がのった問題集
【租税】ポケットコンパス(大原の場合)
【経営】テキスト上下

ここではさらに突っ込んで、科目別の具体的な勉強法を解説します。


「思い出し作業」を前提に、先ほど挙げた「高速に復習するための教材」の作り方を説明すると、以下の通りになります。


【財務会計・理論】
情報集約教材   :理論テキスト
思い出し作業リスト:レポート用紙3枚

下記に僕の受験時代の例を思い出し作業の作成方法と共に挙げておきます。


財務理論の最終形態は、3枚程度の思い出し問題のレポート用紙になります。


対象の問題は、「ABランクの結論の背景」、次に「それ以外のテキストの論点」、その次で「その他の答練で出た基礎的な論点」です。


そのレポート用紙の問題に対応する解答が、
テキストに網羅されているイメージですね。


【管理会計】
情報集約教材   :理論テキスト
思い出し作業リスト:レポート用紙3枚

管理については、理論も計算もテキストでOKです。


ただ、理論は元々のテキストの分量では足りないため、
理論問題集のコピーなどを、対応する章のページに差し込んでいく方がいいかもしれません。


僕は、管理が苦手だったため、LECの論文グレードアップ講座の理論問題集(今は東京CPAも同レベル)を入手して、そこに理論の情報を集約していました。


【監査論】
情報集約教材   :理論テキスト
思い出し作業リスト:レポート用紙3枚 

やり方は財務の理論と同様です。

ただ、監査論は財務のように問題がきれいに整理されていなケースが多いです。


ぼくが現役時代に使っていたレポート用紙を公開しようと思います(noteの最後でご紹介します)。

今回は、イメージ動画だけ公開します。



 

【企業法・短答】
情報集約教材   :原則なし(何かメモしたいなら問題集)
思い出し作業リスト:レポート用紙3枚 

企業法の短答向けは、問題集(肢別チェックや市販の問題集)だけに時間を集中させた方が合格しやすいと感じているため、集約する教材はなしです。


【企業法・論文】
情報集約教材   :答案例がのった問題集
思い出し作業リスト:レポート用紙3枚(問題集そのままでもOK)

といっても、理解的な要素は不要で、「答案例の暗記」と「論述の仕方」を多少メモするくらいだと思います。


【租税法】
情報集約教材   :ポケットコンパス(大原)
思い出し作業リスト:不要(理論の思い出し作業はやらなくていい)

 

租税法の忘れやすい計算ルールが非常にコンパクトにまとまっており、一通り問題集を回したら、ポケットコンパスだけの思い出し作業で十分なレベルです。

 

情報量もかなり網羅的に記載されているので、追加のメモはあまりしなかった記憶がありますが、何かあればポケコンに集約しましょう。


【経営】
情報集約教材   :テキスト上下
思い出し作業リスト:レポート用紙3枚(問題集そのままでもOK)

大原の経営学(特に理論)のテキストは、きれいにまとまっているため、思い出し作業用の問題は、「テキストの目次」で十分かもしれません。


<コラム:短答受験生向けへの注意事項>

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ここまで読んできて、「この方法は論文向けのやり方だな」と感じているかもしれません。

 

その感覚は間違っていません。
思い出し作業による暗記中心の学習は、論文式試験に主眼を置いています。

 

ただ、勘違いしてほしくないのは、
この「復習の高速回転」+「思い出し作業」による
”暗記と理解の複合勉強”は、短答合格に非常に効果的な威力を発揮するということです。

(注:”副次的効果として短答にも役立つ”というレベルを超える効果があります)。

 

ちょっとだけ、僕の経験を紹介します。

僕は、1年間勉強後の12月の短答に落ちました。
それ以降は、完全に論文向けの勉強に切り替えました。
短答直前には、また細かい知識を詰め込んで試験に望んだところ、特に「財務理論」「管理」「監査」で驚くべき感覚を感じ、見事合格しました。

それは、こういう経験によるものでした。

財務と管理=「論文で覚えた文章がそのまま選択肢に書いてある
監査=「暗記により理解が進んだ結果、なんとなくこうじゃない?のような感覚的回答が出来た(結果点数は上がった)

 

そして、「”何より1問に対する自信”と”確からしさ”」が格段に向上していて、問題の取捨選択スピードが高まったという実感がありました。

 

短答式試験は、その問題量と相対試験という性格上、”知識を問う試験”ではなく、”プレッシャーに負けない精神力”や”判断力”が問われる「人間としての能力試験」という性格があると思います。


つまり、普段の勉強も、知識をひたすら積み上げるやり方よりも、「本番での発揮力」を高める勉強をした方が点数が伸びると感じます。


要するに短答特化型の勉強を続けるよりも、論文の勉強をした方が、

短答も合格しやすくなる」ということです!!


ちなみに短答受験生向けの学習スケジュールや学習方針は、特典にすべて書いているのですが、こちらにも概要を書いておきます。


計算インプット期:
理論は一切やらず、3か月はみっちり計算の基礎固め

計算応用と理論インプット期:
計算の応用(答練レベル)をやりつつ、理論科目を前に進める(問題集はやるが、間違えたところに付箋を貼って、もう一度やるくらいでOK。この段階では、覚えようとしなくていい)

短答前の2か月:
計算の応用を続けつつ、短答用の理論問題集をひたすら行い、問題集の正答率9割を目指す。

ただ、上記はあくまで初学者の方針です。


一度上記の学習を一通り行った受験生は、必ず論文式試験の勉強に移行してください。


仮にその時の短答がダメでも、次の短答前の2か月で細かい知識を入れ直せば十分に対応できます


<コラム:思い出し作業の実践と手帳の使い方>

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ご紹介した思い出し作業を忘却曲線に沿って実践するため、このnoteの特典に「忘却曲線管理シート」と付けました。


★忘却曲線管理シートの使い方

➀1回30分くらいで終わる量をターゲットに書く
➁ターゲットに書いた範囲を覚える
③次回実施する予定日時と予想所要時間を書き込む
④予定どうり実施し、次回の予定を書く
⑤④を繰り返す


正直、1回目~3回目までは、シートに書き込む必要はないのですが、必ず30分後と6時間後の復習はやりましょう!!


このシートではなく、市販の手帳を使いたい人もいるかもなのでやり方を紹介します。

★手帳の使い方
私の受験時代は、市販の手帳を使って「忘却曲線の管理」をしていました。

やり方は以下の通り。
➀勉強した内容を手帳に記載
➁次の思い出し作業の予定をすぐに書く
③あとは➀と➁の繰り返し

ただ、この方法だと週をまたぐと過去の実績が分かりにくくて、科目ごとの時間のバランスを取るのが難しかったです。


⑥継続努力:継続すれば合格できる(継続のコツ)

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⑥-1:勉強を継続するために最も重要なこと

勉強がツラいと感じる原因は2つあります。

●モチベーションが維持できない(やる気が出ない)
●成績が伸びない

ただこれは「成果さえ出れば」解消できることです。


「常に成長している実感を得ること」「実際に成績が伸びる」ことができれば、勉強は楽しくなります。

さらに本質的に言えば「実際に成長しているかどうかはあんまり関係なく」て、「いかに成長を実感できるような方法」をしておけるかが重要なんです。


特典の「各月の学習方針シート」には、実績・塗マスという項目があります。


各科目、1時間勉強したらマスを一つ塗りつぶすようにしましょう。

馬鹿らしいと思われるかもしれませんが、モチベーション維持にかなり効果的です。


★実績・塗マスの効果

自分の努力の形跡が見えると、成長している実感を得られるし、それだけ頑張った過去の自分を裏切りたくなくなるので、途中で勉強を投げ出すリスクが激減します。

そして、科目ごとの学習量が把握できるため、リソース配分のバランスを取るのにも効果的です。


⑥-2:継続のためのルール~年間単位~

勉強のやる気を維持し、前進するために必要なルールをいくつか紹介します。

年間ルール
●短答でも論文でも、本試験は必ず受ける
●予備校の短答答練は必ず受ける(論文は答練は問題集として使う)
●原則、連休は取らない(週休1日をベースにする)

人によっては厳しいルールかもしれませんが、短期合格には必要なことなので、必ず守ってください。


⑥-3:継続のためのルール~1日単位~

次は1日単位のルールです。

1日単位のルール
●思い出し作業に手を抜かない
●必ず忘却曲線に沿った復習を行う
●”テキストを読む”のは最初の1回だけ(勉強した気分になるだけの勉強はしない)
●休憩をたくさん取り、メリハリのある勉強をする

どれも大切なので、必ず守りましょう。


なお、この一日単位の学習は、別note「時間力を制する者が受験に勝つ話」で詳しく解説しています。

受験生にとって、本当に有用な内容になっていますので、必ず目を通してください。


⑦試験対策:実力を120%発揮する

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⑦-1:試験前の1か月の基本的な学習方針

試験前の1か月の学習は、答練ではなく、必ずテキストなどの知識が体系化された教材で復習をしよう。

答練はあくまで試験本番の練習に過ぎない。答練の復習で限られた分野に偏った復習をしていると、本番3日前くらいに焦ることになる。必ず体系的な復習を実践しよう。


科目別の具体的な方法は、後ほど解説するので、ここでマインドや考え方を解説します。


まず、自分をアスリートだと考え、試験当日に向けて、モチベーションを高め、体調管理をし、知識や記憶の体系図を仕上げていくイメージをしよう。


その上で以下の2つをおすすめします。

●イメージトレーニング
●セルフトーク


現役時代のイチローや、他のスポーツ選手も効果を実感するからこそ実践している。恥ずかしがらずに行動に移そう。


イメージトレーニングとは、「心の映像の力をフル活用して、思い通りに人生が展開する様子を脳裏に焼き付けるトレーニング方法」です。


試験本番の映像を何度もイメージしておくことで、実際の試験でも緊張に飲み込まれることなく、良いアドレナリンを出しながら実力を発揮できる効果がある。


会計士受験生なら、「試験本番を万全な状況で迎え、冷静沈着に問題と向き合い、サクサクと回答欄を埋めていき、合格発表日に自分の番号を見つけ、喜びをこれでもかというくらい噛みしめる映像」だろう。


セルフトークとは、「頭の中で使う言葉や自分に語りかける言葉をグレードアップしたり、ポジティブなものにして、それを習慣化すること」です。


会計士試験に合格して人生を変えたいなら、合格する前から合格者としての信念を持ち、積極的に人生を切り開く自覚を持とう。おのずと結果はついてくる。


人間というのは不思議なもので、どんなにうわべだけ繕っても、”長い間をかけて刷り込まれた信念”に考え方を支配されている
一般的に、その信念は好ましくないケースが多い。人生を変えるような結果を得たいなら、自分の信念を自分自身の刷り込みによって”好ましいもの”に変える必要があります

とにかくアスリート気分で準備をして、本番で120%の力を発揮しよう。


⑦-2:科目別の試験前の1か月でやるべきこと

まずは、短答式試験1か月前に受験生があるべきレベルそのレベルの受験生がすべきことを、科目別にまとめてみた。


あるべきレベルに満たない受験生は、答練の復習などは完全に捨てて、まずはこのレベルを目指すことに全力を尽くそう。


<短答>財務会計・管理会計

【受験生があるべきレベル】
計算:答練レベルの問題が問題なく解ける
理論:肢別チェック問題集を2~3周回しており90%以上の解答率

あるべきレベルの受験生がすべきこと
●基本的な勉強法は、テキストの目次を見て、その分野の内容や過去の答練の問題を頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)。
●理論の肢別チェックの間違った問題はつぶしておく。
●答練の復習は全体の20%に抑える。
●それ以外は、計算も理論も苦手な分野を理解することに費やす。但し、「苦手な分野=1つ目の思い出し作業ができない分野」と捉える(答練で間違ったからといって苦手なわけではない)。

<短答>監査論

【受験生があるべきレベル】
理論:肢別チェック問題集を2~3周回しており90%以上の解答率、知識だけではなく”イメージ”で問題を解ける

あるべきレベルの受験生がすべきこと
●基本的な勉強法は、テキストの目次を見て、その分野の内容や過去の答練の問題を頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)をしよう。
●理論の肢別チェックの間違った問題はつぶしておこう。
●答練の復習は全体の0~5%に抑えよう。
●それ以外は、監査基準をゆっくり時間をかけて考えながら読もう。

<短答>企業法

【受験生があるべきレベル】
理論:肢別チェック問題集を2~3周回しており90%以上の解答率

あるべきレベルの受験生がすべきこと
●基本的な勉強法は、問題集( 肢別チェック)をテキスト代わりにして読む
●答練の復習は全体の10%に抑えよう。
●できる限り多くの問題に触れるため、復習できる範囲で新しい問題に取り組む(他の科目と違って、直前まで新しい問題をやる価値がある)。

続いて、論文試験1か月前に受験生があるべきレベルそのレベルの受験生がすべきことです。


<論文>財務会計

【受験生があるべきレベル】
計算:短答合格レベルでOK(忘れていたら思い出す)
理論:ABランク論点のキーワードをほぼ全て覚えている(キーワードを使って理論的・網羅的な説明ができる)

あるべきレベルの受験生がすべきこと
●計算は、テキストの判例を見て、計算のイメージを頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)をしよう。
●理論は思い出し作業リストを見て、その分野の内容や過去の答練の問題を頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)をしよう。
●答練の復習は全体の5~10%に抑えよう。
●それ以外は、理論で暗記できていない論点やキーワードを覚えることに費やそう。

<論文>管理会計

【受験生があるべきレベル】
計算:点を稼げる問題を見極めて、確実に点を取れる
理論:ABランク論点のキーワードをほぼ全て覚えている(キーワードを使って理論的・網羅的な説明ができる)

あるべきレベルの受験生がすべきこと
●テキストの目次を見て、その分野の内容や過去の答練の問題を頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)をしよう。
●答練の復習は全体の0~5%に抑えよう。
●それ以外は、理論で暗記できていない論点やキーワードを覚えることに費やそう。
●計算問題で点数を取ろうとせず、理論を中心に点数を稼ぐ対策しよう。

<論文>監査論

【受験生があるべきレベル】
理論:ABランク論点のキーワードをほぼ全て覚えている(キーワードを使って理論的・網羅的な説明ができる)

あるべきレベルの受験生がすべきこと
●思い出し作業リストを見て、その分野の内容や過去の答練の問題を頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)をしよう。
●答練の復習は全体の5~10%に抑えよう。
●それ以外は、暗記できていない論点やキーワードを覚えることに費やす。

<論文>企業法

【受験生があるべきレベル】
理論:ABランク論点のキーワードをほぼ全て覚えている(キーワードを使って理論的・網羅的な説明ができる)

あるべきレベルの受験生がすべきこと
●思い出し作業リストを見て、キーワードや解答例、回答の構成を頭の中で思い出す勉強(思い出し作業)をしよう。
●答練の復習も重点的にやろう(企業法の論文答練は、大原もTACも、よく的中させることで有名)。

<論文>租税法

【受験生があるべきレベル】
計算:問題集レベルの問題がなんなく解けるレベル
理論:計算で学んだ知識をうまく文章でアウトプットできる

あるべきレベルの受験生がすべきこと
●基本的な勉強法は、ポケットコンパスをページをめくり、開いたページをチラ見して、その単元の内容や計算方法・計算ルールを頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)がメインです。
●答練の復習は、苦手項目を知るため、比較的しっかりやろう。
●理論テキストを通読するなど、理論のABランク論点を抑えておこう。

<論文>経営学

【受験生があるべきレベル】
計算:答練レベルの問題が普通に解ける
理論:用語の意義をキーワードを使って2~3行の文章で書ける

あるべきレベルの受験生がすべきこと
●基本的な勉強法は、テキストの目次を見て、その分野の内容や過去の答練の問題を頭の中でフラッシュバックのように思い出す勉強(思い出し作業)。
●計算の苦手問題はつぶしておこう。
●答練で間違えた計算は、苦手分野の可能性があるので、きちんと復習。


⑦-3:試験本番の持ち物・やることリスト

これは若干テクニック系の話になるため、私がブログで無料公開している記事を紹介します。


無料とは言え、超優良な内容になっているため、必ず目を通してください。


⑦-4:試験本番の心構え

試験本番のあなたは、思っている以上に精神的に弱い状態だと思ってください。


つまり、気持ちで負けてしまいやすい状態ということ。

疲労もたまっているし、緊張も不安もある、、仕方がないことです。


まずは自分が弱い状態にあると自覚して、その上で”これまで努力”と”絶対に合格するんだという強い覚悟”を何度も思いだしてください。

そして、気持ちが折れそうな自分を自覚したら、もう一度腰を据えて心の中で叫びましょう。

逃げない!!絶対に最後まであきらめない!!!


最後は気持ちの勝負です。逃げずに立ち向かって、合格をつかみ取りましょう。


試験本番後の過ごし方

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<5月・12月短答後の過ごし方>

短答後はあまり悩む必要ないです。やることは一つで、ひたすら論文合格を目指して頑張りましょう!

何をやるかは「理想的な学習スケジュール」のとおりです。


<8月論文後の過ごし方>

論文後って何をやるか悩みますよね、、。


就職活動はある程度するにせよ、それ以外に何か打ち込めるものが欲しい、、。

とはいえ合格できなかった場合は、勉強を再開しなければならない。


個人的におススメするのは、「監査実務の勉強」です。

ほとんどの方は合格したら監査法人にいきますし、「座学の監査論」と「監査実務」は結構差があるので、これを勉強しておくのは、時間を効果的に使えるかなと思います。

でも、監査実務なんてどうやって学ぶのか、分からないですよね。

大丈夫です。私が最高のコンテンツを用意します。しばしお待ちください。


合格を手にしたあなたへ

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<あなたが手にした本当の価値>

無事に合格した方は、今後の人生を切り開いていく最高のパスポートを手にしたことになります。


それは単純に、ライセンスの問題だけでなく、メンタル面での大きな価値があります。

あなたが得られたスキル
●目標を決めて努力する習慣
●努力を継続できる忍耐力
●未知の領域へのチャレンジ精神
●人生を前向きに切り開いていこうとする気持ち
●自分の努力に対する自信
●自分の実力に向き合う真摯な姿勢

一言でいうと、「最高の自己肯定感」を手に入れたのです。


少し大きな話になります。

これからの時代、、VUCAと呼ばれる現代もそうですが、常に新しい挑戦をしていなければ、現状の生活を維持できない、、、そういう時代です


会計士に合格した皆さんも、会計以外のエキスパートスキルをもう一つは身につけないと、生き残りにくくなっていくでしょう。


公認会計士に合格したことは素晴らしい努力の結果であり、称賛されるものだと思います。
過去の成果にうぬぼれて、努力をやめてしまうのは本当に勿体ないこと。

私がこの章を書いたのは、目先の資格という成果も大切だけど、「最高の自己肯定感」を得たことこそが、あなたの今後の人生にとって最大の価値であることを知ってほしかったからです。


世の中は進化して、個人で多様な挑戦ができる時代になりました。


でも、多くの人は何も挑戦しません。

それは自分で自分を信じることができないからです。


仕事が始まると、目先のことに追われる毎日が始まります。
そして、いつの間にか雇われ脳になり、自分のための挑戦や努力をしなくなっていくのです。

あなたの努力は、自分や家族のためのものであるはずです。
決して職場や仕事のために頑張ったわけではないはずです。
どうか、新しい挑戦を辞めないでください。私からのお願いです。


<キャリアの考え方について>

会計士資格は「パスポート」と表現されることが多いです。


それは、どんな仕事でも、数字や会計、論理的な考え方は応用できるからです。

文字どうり、海外のファームで働くこともできますし、会計士資格を必要としない仕事へもチャレンジできるでしょう。


だから仕事に対しては「わがまま」であってください。


努力をしてこなかった人よりも、あなたは、わがままに仕事を愉しむ資格があります。

自分なりの信念をもって、わがままにやりたいことをやって、より高い価値を生むような仕事をしましょう。


私自身、自分のやりたいことをやるために、結婚相談所を始めたり、キャリア相談の事業を立ち上げたりと、新しい挑戦を続けています。


人のキャリアについても、強く想うこともあり、具体的なキャリアプランや、キャリア設計の考え方については、またnoteでまとめようと思います。


<最後に、一番大切な話>

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結局「行動」がすべて

このからの内容は、時間力のnoteでも同じことが書いてあります。

ただ、できればもう一度読んでおいてください。


今までいろいろ勉強法について解説してきましたが、結局大切なのは「やるかどうか」です。

むしろ行動がすべてです。


勉強には2つの段階があります。

1つ目:そもそも、勉強を「やるかやらないか」
2つ目:「やる」内容をいかに効果的・効率的にするか


1つ目は本書。

2つ目は「会計士合格には「努力の分散をしない」が重要 ~時間力を制する人が勝つ話~」で解説しています。


どんなに効果的な方法を知っていても、「やる」という行動が無ければ、絶対に合格はできません。

ぜひ「やる」を実践してください。


立ち上がること

そして、もう一つ。大切なこと。

個人的な話になりますが、私は高校時代に2度、命を絶とうとしたことがあります。義理の父親に精神的に追い詰められて、毎日死ぬことばかり考えていました。


ほとほと人生に疲れ果てた私は思いました、、。


道の真ん中でバタッと倒れて、そのまま2度と立ち上がらなければ、それは死ぬってことなんじゃないか?


文字通り、道の真ん中で倒れたまま、そのまま立ち上がらなければ、飢えや渇きで死んでしまうでしょう。


なんで突然こんな話をしたのか?


それは、受験において「立ち上がること」の大切さを知ってほしかったからです。


会計士受験をしていると、大なり小なり、転んで倒れてしまうことがあります。
大きいところでいうと「本試験の不合格」でしょう。

小さいところでいうとたくさんあります。
「テストの点が低かった」「朝寝坊した」「何となくやる気が出ない」、、、。
受験は、そういう小さなつまずきだらけだと思います。

そんなときに思い出して欲しいのです。

転んで、そのまま倒れていることは「死ぬこと」なんです。


想像してください。
なんとなくやる気が出なくて、一日中転んだままで、そんな毎日を過ごしていった未来に何が待っているのか?


今日という一日をサボることは、「ゆっくりと死んでいくこと」なんです。

何となくやる気が出ない瞬間は、必ず誰にでもあります。

でも、そんな時は「あ、今の私は転んでいるんだ!」と自覚してください。
そして「立ち上がろう!!」、そう心の中で気合を入れて、立ち上がってください

そういう1日を積み上げていくことが、あなたの合格を導くでしょうし、幸せな未来を引き寄せるはずです。


少しセンシティブな話をしてしまいましたが、あなたの1日を変えるキッカケになれば幸いです。


その他・特典の使い方

最後に、少しだけ会計士受験生向けのコンテンツを紹介させてください。


■会計士受験向けコンテンツ
【会計士勉強法】思い出し作業の問題リスト~監査論~


私が受験生時代に使っていたものです。

実際の「思い出し作業リスト」を見ることで、どうやってリストを作るのか、どのような問題を作るべきか、のイメージがわくと思いますので、おススメのコンテンツです!!


実際に暗記用に使わなくても、監査論の”理解を試す目的”や、”監査を理解しているとはどういうことか”を知るキッカケになれば嬉しいです。


■会計士受験向けコンテンツ
会計士合格には「努力の分散をしない」が重要 ~時間力を制する人が勝つ話~


本文の中でもたびたび紹介していますが、受験生にとっては、このロードマップと同じくらい有益な「時間の使い方」に関するコンテンツです。


人によっては、この勉強noteよりも、合格に直結する有益性があると思います。

ですので、この時間力noteも会計士受験生にとっては必読の内容かもしれません。


最後に、一つだけお願いです。

ぜひこのnoteや、勉強法、勉強法をキチンと学ぶことの重要さを、周りの友だちにシェアして頂きたいのです。


公認会計士試験は、相対試験であるため、「ライバルに負けない」ことが重要です。ですので、これは私のわがままなお願いです。


私自身、この勉強法は、会計士受験生にとって本当に役立つ内容だと信じています。


会計士受験は、先の見えないトンネルを進むようで、いつも不安との戦いだと思います(僕はそうでした)。


だから、できる限り多くの受験生の方に、この勉強法を知って頂き、迷いや悩む時間を減らして、学習自体に集中して欲しいと考えています。


受験生であるみなさんにとっては、「敵に塩を送る」ことになるかもしれません。

ですが、もしこのnoteが役立つと感じて頂けたら、それを独り占めしておくような気持ちを抑えて、友達に教えてあげて欲しいのです。


以上、私からのお願いでした。



ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

皆様の合格を心より願っております。


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