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えんさんの今週の1冊 #21

副代表の遠藤(通称えんさん)です。

このマガジンでは読書好きな僕が毎週1冊の本をコーチングの視点から読んで紹介しています。
過去の記事はコチラ。

今回の本はコチラ。
最高の休息法 久賀谷亮 著

読みやすさ度★★★★★
在り方重視度★★★★
実践しやすさ度★★★★
持ち運びやすさ度★★


こんな人にオススメ

・何だかいつも疲れている
・どれだけ眠ってもなんとなくダルい
・集中力が続かない
・元気になりたい
・休み方を知りたい

本の内容

◎何もしなくても「脳」はどんどん疲れていく…
脳の消費エネルギーの60~80%は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)に使われている。

DMNとは、脳が意識的な活動をしていないアイドリング状態でも動き続ける脳回路である。

この回路が働き続ける限り、ぼーっとしていても、脳はどんどん疲れていく。

◎いくら身体を休めても、「疲れがとれない」のはなぜ?
「何もしていないのに、なぜか疲れが取れない」という人は、このDMNに過剰な活動を許してしまっているのかもしれない。

つまり、DMNの活動を抑える脳構造をつくり、脳にたしかな休息をもたらすことこそが、あなたの集中力やパフォーマンスを高める最短ルートなのだ。

◎脳には脳の休め方がある
著者は精神医療の最先端イェール大学で学び、ロサンゼルス郡でクリニックを開業した精神科医の久賀谷亮氏。

先端脳科学に基づいた「TMS磁気治療」などと並んで、科学的な脳の癒し方として注目を集めているのが、瞑想やマインドフルネス。

世界的に有名な企業や経営者・アントレプレナーたちも、こぞってこの方法を取り入れ始めているのはなぜなのか?

それは、瞑想が単なるリラクゼーションメソッドから、「脳科学的に実証された休息法」へと進化しつつあるから。

マインドフルネスは脳科学の最前線とどう接触しているのか?
イェール大学を舞台にしたストーリーを楽しみながら、「科学的な脳の休め方」がわかる一冊。

こんなところがコーチング的

「今ここ」を大事にするのがコーチング的。

脳のすべての疲れやストレスは、過去や未来から生まれる。すでに終わったことに気を病んでいたり、これから起きることを不安に思っていたり、とにかく心がいまここにない。
(中略)
先のこと、あとのことに心を奪われた状態が当たり前になると、人間はいまここに意識を向けるやり方を忘れてしまう。しっかりと脳を休息させたかったら、まずはいまここにいる状態を体得しなければならない

84-85ページ

コーチングセッションでは将来のありたい姿を思い描いたり、過去の経験でリソースになりそうなことを思い出したりすることもありますが、大事なのは「その上でいまどう感じているか」です。

「今ここ」と言う言葉もコーチングを学んでいてよく出てくる言葉なのでコーチング的だなと思います。

あと、瞑想するというのも実はコーチング的。

コーチ仲間と「クライアントとのセッションの直前に何をしているか」という話をしたことがあるのですが、意外と多かったのが「瞑想をしている」という答えでした。

コーチングセッションは全神経を集中させてクライアントの話を聴くのですが、発する言葉だけでなく、声のトーン、ボリューム、息遣い、表情、仕草等、クライアントが発する全てのことをキャッチする必要があります。

そのためにはまずはコーチ自身が整っている必要があり、それに取り入れられるのが瞑想です。

コーチが「いまここ」に集中しているために、コーチ自身が瞑想や自分のやり方でセッション前に自分を整えています。

この本のココが好き

とにかく読みやすいところが好き。

ただでさえ分厚いだけでなく、「脳科学」とか「瞑想」とか「世界のエリートが」とか、表紙には難しそうな文字が並んでいるので読みづらいのかと思いきや、中身は物語風なのでとても読みやすい本でした。

目次の直後にある「まずはこれだけ!脳の疲労を解消する7つの休息法」がイラスト付きで記載されているところも好き。

1.とにかく脳が疲れているとき
2.気づくと考えごとをしているとき
3.ストレスで体調がすぐれないとき
4.思考のループから脱したいとき
5.怒りや衝動に流されそうなとき
6.他人へのマイナス感情があるとき
7.身体に違和感・痛みがあるとき

19-33ページ

皆さんも「あ~そんなときある!」と感じる項目がいくつかあるのではないでしょうか?

そしてそれぞれが物語の中で詳しく書かれているので好きです。

あと、この本の中で僕が一番好きなのがこの言葉

信号待ちは儲けものじゃよ・・・・・空を見るにはうってつけの時間じゃからな

168ページ

皆さんさ最近いつ空を見上げましたか?

我が家周辺は田舎で周りにビルや明るい建物がないので、夜は星空が広がり、昼間は青空が広がります。

見上げている間の時間はなんだかゆっくり感じて、身体も楽になった気がしました。

ぜひ皆さんも信号待ちのような何気ない瞬間に、スマホを見るのではなく空を見上げてみて欲しいです。

信号待ちの時間だけでなく、屋外にいる時だけでなく、ふとした時に空や天井を見上げるだけでも休息になります。

僕も仕事で身体やメンタルが疲れた時や考えが行き詰った時には意識的に上を見るようにしています。

視線の先が変わるだけでも気分が変わりますし、(これは僕だけかもしれませんが)気道が確保されて新鮮な空気が身体の奥深くまで行き届きそうな気がします。

最後に

皆さんは休息できていますか?

僕はマイコーチを付けて5年半が経過し、今までいろんなことにチャレンジしてきました。

自分一人ではとても大きなチャレンジだったこともあれば、苦しいチャレンジだったこともあります。

自らが能動的にチャレンジしたこともあれば、火中の栗を拾わされるような受動的なチャレンジもあります。

そのチャレンジが人間関係や仕事の量や質、ストレス等に苦しむ時期と重なって会社に行けなくなった時期もあります。

振り返ればその当時の僕は休息法を知りませんでした。

当時この休息法を知っていたら立ち止まれたかもしれない、手放せたかもしれない、そんな気持ちもなりました。

皆さんも何らかのストレスや疲労や悩みを抱えながら日々の生活を送っていると思います。

そんな時こそぜひ「最高の休息」を取り入れて回復しましょう。

皆さんの人生がより良く、味わい深いものになるよう応援しています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

もし良ければ過去の記事も併せてご覧いただけると嬉しいです。

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それではまた来週。

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