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親からOKが出るかどうかが判断基準で、「私が欲しいものは手に入らないんだな」と無意識に感じていたお話

うちはお小遣い制度が無かったこともあり、
文房具を買うのも、服を買うのも、
親におうかがいを立てていました。
(主に母に、かな)

今のように高校生からアルバイトができる環境でもなかった頃で、
親元を離れる大学生になるまで続きました。

でも、
当時は疑問や不自由さも感じずに、
それが当たり前だと思って生活していたので、
きっとそれはそれで良かったんです。

ただ、
今になって、当時思っていた感情を静かに手に取ってみてあげると、
親の意向に沿うものを無意識のうちに選択するようになっていった面が
あったなぁ…という事に、ある時、気づきました。

例えば、文房具。

小学生低学年当時、
かわいいキャラクターがついてる消しゴムがとても欲しかったんです。
不思議だけど、当時はキラキラして見えたし、
大人用消しゴムとは全然違うもの、くらいに思っていたんだろうな。

買ってとお願いしてみたら、
「消しゴム持ってるでしょ、要らないでしょ」と
バッサリ切り捨てられる。

確かに、同じ機能を果たすものが既にあるんなら、
特段お金を出して買う必要ないよねという気持ちも、
正直大人になったらよく分かります。笑

お友達が持ってたキャラクターがプリントされているポケットティッシュが欲しかったこともよく覚えているのだけど、
「(ガソリンスタンドとかで)もらったポケットティッシュがあるでしょ」と、こちらもバッサリ。笑

でも、
あの時は、
キャラクターがついてる消しゴムやポケットティッシュが、欲しかった。

ただ、それだけのこと。


そして、お年頃になってくると服装に敏感になってきて、
「今まさに流行っている服」が欲しくなりました。

すごくよく覚えているのが、肩出しできる白いセーター。笑 

一方で母の好みは王道フレンチスタイルで、
清楚なパリのお嬢さん風といった感じ。
真逆。笑 

肩だしの服なんて着て、変な事件に巻き込まれないだろうか?
とか、風紀的なこともきっと心配だったんだろうな。

大人になった今なら、
自分の身は自分で守らないとと当たり前に思うし、

当時よりは周りが見えるようになり、
色んな可能性も想像できるようになったので
母としては心配が先立っていたんだろうな、という気持ちも
とても分かります。

ただ、
きっと、
ほんの少しずつ少しずつ、

ちいさなちいさな選択と意思疎通が重なっていくなかで、

母(親)からOKが出るもの、母が気に入るものなら、手に入る

ということと、

私が本当に欲しいもの、望むものは、私の手には入らないんだ

ということがセットで、
無意識下で根付いていった面もあったのかもしれません。

これは、
母がそう明確に言ったという事では全くなく、

積み重なった経験から
自分で感じ取り、考え、身に着けていった
捉え方・考え方・身を守る方法だった、ということ。

何かを選択する時の基準が、
当時はまわりまわって無意識に「母(親)」が起点になっていたことに気づいたときは自分でもとてもびっくりしたけれど、
他の出来事でも共通する部分が垣間見えた時、
しっくり、腹落ちした感覚もありました。


子どもとの生活の中で、
自分が幼い頃の出来事やその時の感情を思い出すことが自然と増えました。コーチングを学び実践していることも影響を与えているから、
自分で意識的に深堀りしていくこともあります。

幼い頃の自分の体験からも、

親の好みと子どもの好みは違うし、違って当たり前

できるだけ子どもが欲しいと思ったものを手に取らせてあげたいな

親の主観や好みが基準になるんじゃなく、
OK or NGの理由や背景を
お互いに理解しあえるように
子どもとコミュニケーションを取りたいな

OK / NG の前に、
子どもが感じていることをまずゆっくり聴いてあげたい

と、意識しているつもりです。

そう、つもり。

でも、
全てに対して、
いつも完璧に対応できているわけでもなくて。

実際、
自分でも無意識にOKを出したりNGを出したりすることもあるのが、
正直な本音のところで。。

親がコーチでも、いくらコーチングを学び続けていても、親も人間。

いつも絶対に完璧でいられることなんて、ない。

だけど、
大切にしたい子どもとの関わり方が明確になっていたり、
自分の状態を客観的にみる習慣を身に着けていくことができれば、

たとえ間違ったとしても
軌道修正していくことができる。

そんな大事なことを、
コーチングに教えてもらったのですよね。


親には、親の理論、常識、当たり前、都合、願いがあった。

当時の小さかった私にも、私の願い、私の立場、私の希望があった。

ただそれだけのこと。

なに不自由ない生活をさせてくれた親には本当に感謝しているし、
忙しいながらも愛情をたくさん注いでくれました。

とても大切な相手だからこそ、
正しい・正しくないとか、
間違ってる・間違ってないとかを超えて、

どんな時も
自分と相手とコミュニケーションをとっていくことに、
これからも辛抱強く挑戦していきたいな。

そうやって挑戦できる自分でいつづけるために、
やっぱりセルフコーチングをこれからも続けていきたいです。


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ときどきコーチ
コーチング、子育て、自己認識(自分を知って、愛すること)、仕事やキャリアについてなど、これからも引き続き綴っていくために。あなたにじんわり届く記事を書き続けていくために、有意義に使わせていただきます^^