実家から遠く離れての子育てで良かったじゃない、と思えること
「子育てしてて、近くに頼れる親や兄弟が居ないって大変だね」
「全部を夫婦でやらなきゃいけないって大変だよね」
子育てをしていると
こんなふうに声をかけてくれる方もいらっしゃって、
私自身も、きっと長い間
「実家が近かったら、こんないいことがあっただろうな」
「こんな場面できっととても助かっただろうな」
と思ってきたし、
「今は全くそう思わないの?」と聞かれると
胸張って「うん」とはいえないかもしれないけれど笑、
最近は、
「ウチは、実家から遠く離れての子育てで、きっと良かったのだなぁ」
と、思っています。
ただ、その大前提には、
息子が毎日元気一杯でいてくれて
夫も私も健康体だっていうことがあってこそだし、
(もう、健康にはほんとうに感謝!)
今年は息子が5歳になり
自分でできることが以前よりも増えてきていることもあって、
やっと「今だから」こう思えているのだよなぁ…
とは思うのだけれど。
(0歳や1歳のころにはそう思えなかったかもしれないし^^)
物事には陰と陽があるってことを
頭では理解しつつも
体感して腑に落とせたのは今年。
この「実家が近かったら良かったのにね問題」も、
良い面があれば
またそうじゃないかもしれない面も
きっとあるかもしれないなぁと、今は思うのですよね。
私がいま一番感じているのは、
子どもを実家に任せて仕事に出かけていたら
もしかしたら見れなかった息子の成長があったかもしれないし
出会えなかった笑顔があったかもしれない、とか、
(特にわたしは元々仕事人間になりやすいから)
ずっと一緒だからこそ
今、こうやって関係性を築けている面もきっとあるんだろうなぁ、
ということなのですよね。
(これも、もちろん「ウチの場合は」ということであって、親御さんに任せているご家庭が子どもさんと関係性を築けていないなんて決めつけるつもりは1mmもなくて、家庭ごとにいろんな事情や在り方、考え方があっていいのだ、と思っています)
夫婦で何とかしなきゃ!というのは
それなりにもちろん大変だけれど、
夫婦で交代で仕事を休んで看病したり
慌てて園にお迎えに行ったり
時には外部の人の手を借りたりもしながら
息子との生活が中心に全てが回っていることも、
これはこれで
息子と触れ合う機会をたくさんもらえている、
とても幸せなことなのかもしれないなぁって
思ったりしているのです。
そして、
普段から積極的にコミュニケーションをとらない夫とも、
ふたりで協力してやっていくために
必然的にコミュニケーションをとる機会を
与えてもらっているなぁ、とも思うし、
仕事の調整をしなきゃいけなくなる時や、
同僚に「申し訳ない」と思いながら悔しく感じること、
「なんでこんな時に…」と思うことも正直あるけれど、
それはそれで、
そういう感情や葛藤を感じるチャンスをもらって
少しずつ私たち親側も
成長してきたところもあったのかなぁ、なんて思うのですよね。
*
そんなことを考えていると、
小さかった頃の記憶も一緒に蘇りました。
私の両親はずっと共働きで、
すぐ近くに父の実家があったから、
私や弟が熱が出た時や風邪をひいたときは
いつもおじいちゃんやおばあちゃんが
看病してくれていました。
それはとてもありがたかったのだけれど、
子ども心には
「お母さんに一緒にいてほしい」と思っていたし
「お父さん、お仕事いかないで」とも思っていたんだよなぁ。
” 仕事があって休めない " っていうのは
子どもながらに分かっていたから
私の記憶の限り、
思っていたことを口に出して
親に伝えたことはきっと一度もなかったのだけれど、
親が家を出てから
布団の中で泣いた思い出もあるし、
やっぱり
心の中には " 寂しさ " があったみたいです。
母は母で、こどもができたら仕事を辞めようと思っていたみたいだけれど、
祖母が「私が子守をするからあなたは仕事を続けなさい」と
スパっと仕事を辞めてきてしまったらしく、
仕事を辞めるタイミングを逃した、と後々話してくれました。
もしかしたら母も
看病したい、そばにいてあげたいと思いながら
後ろ髪ひかれながら仕事にいっていたのかもしれないけれど、
当時はそんなことは知る由もなかったのですよね。
*
家庭の在り方、考え方はもちろんそれぞれ。
「〇〇だったら良かったのになぁ」と思うことは
これからもあるかもしれないけれど、
いま目の前に無いものをみて
足元を悲観しそうになってる自分に気づいたら、
ゆっくり深呼吸して
いま目の前にあるものに目を向けてみたらいいかもね、って
そっと囁いてあげようと思う、師走の一日でした。
**********************************
※2021年12月以降の講座開講については別途お問合せくださいませ※
☆よしむらかおりが提供しているサービスメニュー☆
◆もっと自分の可能性を信じ、期待したい全ての方に。自分の土台を整え目標や理想に向かいやすくなる土台創りを体感しながら学ぶ、コーチング講座。
コーチング、子育て、自己認識(自分を知って、愛すること)、仕事やキャリアについてなど、これからも引き続き綴っていくために。あなたにじんわり届く記事を書き続けていくために、有意義に使わせていただきます^^