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自分との約束を守るということ。主体的であるということ。

7つの習慣の第1の習慣「主体的である」について,その一節で「自覚」「良心」「想像」「意志」という人間だけが持つ固有の能力について触れています。

成長の本質とも言える「主体性」のコアは,決意し約束し,それを守る能力であり,自分や他者との約束について誠意をもった態度をとることにありますが,たとえば自身の弱点や改善点,伸ばすべき才能や取り組みたい行動,やめた方がいいと感じている習慣を自覚良心によって意識することができます。

その自覚を行動にうつすためには,想像意志の力が必要です。これらの力を働かせて,自分と約束し,目標を立て,これを守ること。その積み重ねが太い人格の幹をつくりあげ,主体性を身につけることができるのですね。

自分自身と約束をしてそれを守る能力は高い効果性を身につけるための習慣に必要不可欠です。

僕は週に1回子どもたちに7つの習慣を教えており,その中で「自信貯金」について説明をすることがあります。

自信ってどうしたら増えて,どうしたら減るんだろうね。

と子どもたちに問いかけると「テストで100点とったとき!」「お母さんに褒められたとき」なんて元気よく答えてくれます。しかし,もしもそれが本当だとすると,僕たちは「物事がうまくいったとき」にしか自信を持てることがなくなってしまいます。

うまくいったときにしか自信が持てないとすれば,僕らがほとんど自信がないのが当たり前になってしまいます。

なぜなら,努力した結果が望んだとおりになることなんて,大人になればなるほど減っていくんですから。努力が結果を結ぶのは望ましいことですが,しかし本当に尊いのは努力する過程そのものです。

何かのために,自分のために,誰かのために,努力をする。一生懸命にがんばる。だから僕たちはがんばった自分にも自信を持って良いはずです。いいえ,がんばらなかった自分にだって価値はあります。僕たちは今ココに居るだけで十分に価値はあるのです。

だから,僕たちはそれぞれがそれぞれのできる範囲で,できる範囲のことをすれば良いのだと僕は思います。

今ココに居るだけの自分。
でももしも何かできること,したいこと,目指したいもの,自覚と良心に照らして,必要だと感じることがあるとすれば,目標を立てて自分と約束してみよう。

約束が守れたらきっと自信貯金は残高が増えていくでしょう。
そうでなければ減るでしょうし,減り続ければ自信はなくなり,自身の価値すら感じられなくなってしまうかもしれません。
自分にできること,やりたいこと,明日の自分が少しでも在りたい自分に近づけるように自分との約束を守ること。

みんなできるかな?なんて問いかければ,
子どもたちはこんな話にしっかりと耳を傾けて,力強いまなざしで頷いてくれますよ。

さて,『7つの習慣』でコヴィー先生は,こんな提案をしています。すぐにでも実践できる二つの提案です。7SALONのtweetがありましたので引用します。

人生の主導権を握ること。
そのための約束とそれを守ること。
人生の主導権って,自分が握らなければ誰が握るんでしょうか。
自分がココに居てもいいのだということを,誰かに決めてもらっているのならそれはもう自分の人生ではなく,その誰かの人生なのかもしれません。

第一の習慣|主体的である


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