見出し画像

仕事の悩みを相談してみようかなーと思ってはいるけれど,勇気が出ないひとが読む記事の続き


仕事の悩みなんてあまりに多すぎて,全部相談してたらキリないわ。
と思っているみなさんにも読んでもらいたい。

悩みってどこまでいってもなくならないし,ちょっと相談したぐらいで解消しないけれど,将来にわたってあなたの状況や行動に悪い影響を及ぼすような悩みは,放置してもいいことはないので,なんとか解消に向かうようなステップを踏んでみて欲しいところです。

そのうちのひとつの選択肢として,キャリアコンサルティングはあります。

悩みは,解消に向けて行動に変えることで,初めて「悩む」から「考える」に移行します。考え始めれば自ずと解決に必要なものやどのようにしたらそれを得ることができるのか?といった手法の話に魂が入ります。

僕が初めてキャリアコンサルティングを受けたとき感じた
障害ベスト10

1)キャリアコンサルタントを知らない
2)キャリアコンサルティングって要するに何か知らない
3)仕事の悩みって,その職場のひとじゃないと相談できないと思っていた
4)仕事の悩みぐらいでお金払って相談なんて…と思っていた
5)同僚に相談することと何が違うかよくわからない
6)悩みを誰かに打ち明ける勇気が出ない
7)相談にお金を払う文化がない
8)どのコンサルタントに頼めばよいのかわからない
9)どの程度の悩みなら受けてもらえるのかわからない
10)ホントに悩みが解消するのか懐疑的

さて,先回の記事ではこのうち 8)の誰に頼んだらいいかわからない問題について書きました。


今回は10)の「ホントに悩みが解消するのか懐疑的」問題について検討します。

「悩みの解消」というのはどのような状態のことかと言うと,そのことが気にならなくなること,滞っていたものが前に進むこと,またはその算段がつくこと等,何かしら自分にとって都合がよくないことが起きていて,それが反転して自分にとって問題がなくなることだと思います。


悩みが悩みたるのは,考えても考えても問題が解消しないためなのですが,なぜそうなのかといいますと,多くの場合考えても仕方がないことについて考えているからです。

考えていることのうち,ぐるぐると前に進まないようなことを考えていることを「悩む」と言うのかもしれません。


したがって悩みを解消しようと考えれば,ぐるぐるを止めて,先に進む必要がありますし,先に進み始めれば悩みは,悩みでなくなります。

このとき,目的をもって行動し始めた時点で,悩みから抜け出し始めることを意味しますが,しかし現実には「悩み」たる事柄がまだ目の前に存在しますから,厳密に悩みが解消したわけではありません。


大切なのは,目的をもって行動を始めることと,それを継続してトレーニングすることで,悩みの解消につなげることなのです。





さて,目的をもって行動を始めることと申し上げました。

それでは具体的に,目的をもって行動を始めるとはどのようなことを言うのでしょうか。


たいていの場合,目的とか行動とか,具体的な問題点や方策をひとりで見つけることが非常に困難なのです。
困難であるがゆえに,気が付けば考えても仕方がないことを考え続けるわけです。

キャリアコンサルティングが役に立つのは,概ねこのあたりからです。



上司とウマがあわずに悩む女性がいました。
上司の性格,行動パターンが生理的にあわないこと。指示が不足していることや自分へのフォローがたらないことへの不満。
最初はうまくあわせようと努力をしたこと。それでも上司は意を汲んでくれずうまくいかなかったこと。歩み寄る努力もたくさんしたこと。
結局それらの行動が奏功することはなく今に至ること。

問題はどこにあるのでしょうか。
解消するためにとるべき行動はなんでしょうか。


これをひとりで考えると,ぐるぐるに巻き込まれます。
同じような思考を行ったり来たりして,ワルイアイツとカワイソウナジブンに落ち着きます。


ひとりで考えると客観的な視点が持てないので,こういった結論に至ることはまったく不思議ではありません。むしろ自然です。
だからこそ悩みの解消は難しいのです。

ひとつはセルフコーチングという手段があります。
セルフコーチングは,これを解消するために客観的な視点を自身の中にコーチとして持つスキルで,こんなときとても有効です。

しかし,一般的にはもっとお手軽な手段としてほかの誰かに相談することを選ぶと思います。真の第3者視点を得るには,概ね日常生活に関係のないひとに相談するのがずっと手っ取り早いからですね。



その第3者に誰を選ぶのか,といえば知ってるひとを選ぶのが普通ですけれど,ここで大切なのは,問題点の発見と解消のための方策は,いずれにしても悩んでいる当人が気が付いて,考えて,計画することです。

友だちや上司に相談するのではなくて,キャリアコンサルタントなどの専門家に相談することをオススメするポイントはここにあります。

他者視点でみると,問題点や取るべき行動は明らかな場合でも,悩みの渦の真ん中にいるひとにはそれがわかりません。渦に巻き込まれている自分を離れたところから観ることができない限り,どれほど他のひとが「ああしろ,こうしろ」とわかりやすく説明したところで届かないものです。友人や上司などに相談するとそんな会話になりがちですよね。


キャリアコンサルタントは,こうした状況に対して,悩みを抱えているひとの視点で共感的に捉え,同時に第3者視点で問題点を浮き彫りにしていくアプローチをとります。

そのうえで,合意に基づいて問題点を特定し,合意に基づいて解消のための行動を決めていきます。


したがって,いちばん最初の問いに答えるとすれば,悩みの解消には時間をかけて緩やかに向き合い,その時間を共有し伴走することでキャリアコンサルティングはしっかり機能すると,僕は考えています。

相談したから,即解消!ということにはなりませんが,視点が変われば物事の見方も捉え方も変わります。それだけでも解消に向けた第一歩にはなります。
継続的なトレーニングで,問題を解消していきましょう。


サポートいただけると燃えます。サポートしすぎると燃え尽きてしまうので,ほどほどにしてください。