「弧育て」を知る転勤族の私と、「ままのてつなご@信州」
2021年10月1日から、長野県で暮らすママのための、オンライン子育てサロン「ままのてつなご@信州」が始まりました。
長野県で子育てを頑張るママ、長野県出身で県外、海外で子育てに向き合うママが、オンラインミーティングツールZoomを使って、どこからでも参加可能なサロンです。
Zoom の使い方講座にはじまり、ママと赤ちゃんが一緒に楽しめるヨガやリトミック、ベビーマッサージといった講座。電子メディアとの付き合い方、お金の悩み、食の悩みを専門家ママと話す講座――。内容は、多岐にわたります。
運営の中心となるのは、ママの「何かをやりたい!」を実現し、「長野県で子育てしてよかった」と思えるママを増やすために広く活動している団体「ゆめサポママ@ながの」です。加えて、今まで「ゆめサポママ@ながの」の活動に参加したことのある長野県内在住者、県外在住者、海外在住者合わせて11人のママが運営に関わっています。
このオンラインサロンの立ち上げのきっかけは、コロナ禍でより顕著になった「孤育て(孤独な子育て)」にあります。
運営メンバー間の打ち合わせの中でも、「孤育て」というキーワードが上がりました。
自分一人で子どもと向き合い続けなければならないことへのプレッシャー、悲しさ、疲労。
誰かに相談することもできず、手伝ってもらうこともむずかしい。
望んで産んだはずなのに、なぜこんなにも辛い思いをしなければならないんだろう――。そこには、色々な思いがうずまいています。
「孤育て」を経験した、と語るメンバーは少なくありませんでした。
そんな私も「孤育て」の経験者です。
里帰り出産はしましたが、転勤族で引っ越しが多かったため、新しく暮らしはじめた土地で、一人きりで子どもと向き合わなければいけない時間が長く、常にプレッシャーを感じていたように思います。
そんな時間を経験した自分達だからこそ、今大変な思いをしているだろうママたちのために作りたい、届けたい場所がある――。それが子育てサロンを運営する思いです。
そして私たち運営メンバーには「やれる時にやれる人がやる。やれない時にやれない人はやらない」という不文律があります。
決して誰かがサボっているわけでも、誰かが無理をしているわけでもないのですが、頑張れる時に頑張れる人が楽しんでやる。不思議とこれでうまく組織として回っています。
私たちが楽しんで活動している姿を見せることで「大丈夫。あなたは一人じゃないんだよ。無理しなくてもいんだよ。もっと楽しんでもいいんだよ」という思いが、悩んでいるママたちに伝わればいいなと思っています。
ままのてつなご@信州はこれからはじまります。
私たちが試行錯誤し、楽しみながら作ったものが、たくさんのママたちに届くことを願ってやみません。
【書き手】信田千絵。コマロン初のライター塾に参加。転勤族の妻で、現在は埼玉在住。「ままのてつなご@信州」のメンバーとは、長野で暮らしていたときに知り合った。小学生と園児を育てています。
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