令和6年度島根大学社会教育主事講習の開講式を開催しました
令和6年度 島根大学社会教育主事講習が始まりました!
7月13-14日の2日間、島根大学松江キャンパスにて、令和6年度の社会教育主事講習の開講式ならびに各科目の講義を行いました。
今年度、島根大学の社会教育主事講習は5期目となりました。北海道から九州まで全国から集まった59名の学修者と約30名のサポーターが、みんなで共に学び合う「共学共創」の場を作っていきます。
私は2期生として講習を受け、このたび社会教育演習(通称:ゼミ)のサポーターとして3年ぶりに島大の学びの場に戻ってきて、久々にこの講習独特の熱量を味わいました。そしてなんといっても、対面で始まるわくわく感はたまらないですね。(3年前はオンラインでの開講でした。)
今年度は、全4回の集合研修が予定されています。
1日目、開講式を終えて最初の講義は、生涯学習支援論。「座標ワーク」で会場全体を使って、どんな学修者が受講しているか、その全体像を見える化し(「参加者の島根・鳥取の人数比率がダントツに高い!こんな場はなかなかない!」という毎年お約束の貴重な場面も顕在化し)、場がほぐれます。続いて「トークフォークダンス」でこれでもかと対話をし、場がぐっと温まりました。
午後には社会教育経営論の初回と、この日最大の山場である「ゼミ決め」を行ないました。島大講習の最大の魅力は、「ゼミ(社会教育演習)」があることだと思います。興味関心やテーマの近い学修者同士で半年間みっちり対話を重ねていく社会教育演習の授業を通して、ゼミがホームチームとなっていきます。(私も自分の受講したゼミのメンバーは全員、今でも連絡を取る大好きな仲間です!)
今年度は12のゼミが開講。各ゼミサポーターによる渾身のゼミ紹介プレゼンを聞いた後、様々な観点での検討や学修者同士の丁寧な対話の上で、無事にゼミ決めが完了。ゼミ決定後のサポーターとの初顔合わせは緊張も見られましたが、これからいい関係性をつくっていきたいです!
初日の夜は、新生ゼミでそれぞれ懇親の飲み会も開催されていた模様です。これも、対面での良さですね。
2日目は、社会教育経営論からスタート。ゼミ内で学修者各自が講習期間中に現場で取り組むプロジェクトを共有しました。これから現場を理想の状態に近づけるための課題は何か?自分の役割は何か?『みとりのメガネ』をつけて、多様な観点から自身の現場・社会を捉える解像度を高めていきます。
後半はそのままゼミでの社会教育演習の初回。スライドを使った説明や、アイスブレイクを実施したり、ゼミごとに特色ある活動をしていました。
午後は生涯学習概論の初回、国立教育政策研究所の志々田まなみ先生による「生涯学習の系譜と現代的な意義」の講義が行われました。フォーマル/ノンフォーマル/インフォーマルな教育の概念や、ユネスコによる生涯学習の理念の展開、近年の日本における教育政策の動向など、講習全体の導入となる内容でした。
この時間は、島大の学生向けに、島根の教育に関わる大人との交流の場を同時並行で展開していました。教員のみならず社会教育主事やコーディネーターなど多様な教育関係者から、教育には多彩な関わりしろがあるということが伝えられて、学生には刺激となり、視野が広がるとてもよい機会だったと思います。
盛りだくさんだけどあっという間の2日間が終わり、みなさん名残惜しそうに全国各地へ帰っていかれました。
決して楽ではない講習ですが、これから学修者、サポーター共にどのような変容が生まれるか、楽しみです。
私自身も、ゼミはもちろんのこと、関われることにはどんどんチャレンジして学んでいきたいです!
半年間よろしくお願いします!
社会教育演習サポーター(教育経営学ゼミ)
田中 里奈