【ビラ】紅一点たちあげにあたって
★私/たちは「紅一点」である。
・私/たちは男ばっかりの活動家集団に進んで、あるいは成り行き上身を置いているが、同時に、いつも「唯一」の存在であることにちょっと(かなり)うんざりしてもいる。
・なぜなら「紅一点」とは、例えば男たち以上にうまく言葉を扱えるとか、デモで飛び跳ねられる(「男気」がある)とか、男たちのケアが出来るとか、「男」から評価される種類の「性的魅力」を持っている(「華」がある)とか、そういうことによって保障される特別なポジションだからである。私/たちは押し付けられた「男気」や「華」をうまくクリアして自分以外の誰かになることで、やっと男たちと同じ運動の現場(とやら)に立つことができるのだ。
・私/たち「紅一点」はこんな状況をきっぱりと拒否し、自分という個人以外の何者にもなりたくないと願う「女」たちのグループである。
・構造的に引き裂かれてきた私/たちは、同じ運動の現場に身を置きながらも「仲間」としての出会いを持つことに困難を感じてきた。しかし、私/たちは出会った。
・私/たち「紅一点」は、男塾的アナキズム運動、学生・青年運動があるなかで、これらの分断や苦しさ、違和感を自覚的にとらえ返し、変えていくことを求め、「女」どうしの団結(共同性/関係性/連帯…)を模索する。
・「萬緑叢中紅一点」とは、もともとは「凡夫の中に俊才が一人」の意である。男たちとの関係性から出発しつつ、「紅一点」は「紅一点」ということの意味を書き換えていく。
★「紅一点」はアナルコ・フェミニズム・グループである。
・アナルコ・フェミニズムを掲げるということは、私たちが、
・「女」の支配・管理(=身体、生殖、性愛関係、家族関係、生産・再生産関係、セクシュアリティ…の支配・管理)が家・国家・資本主義によるヒエラルキー型権力システムのひとつの要となっていることを告発し、
あらゆる差別のない自由で平等な相互扶助の社会を求めるということであり、
・権威、ヒエラルキー、政府、資本主義(的生産・再生産関係)の廃棄
個と共同性、自発性と組織性の尊重
を求める、ということである。(とりあえずは)
2019年5月
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