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「目が覚める」と「起きる」は違う。

数年前、知人と休日の過ごし方の話をしていて、映画を観ると言うと「現実逃避?笑」と返された。

映画を観るということは現実逃避なの?
素朴な疑問だった。
映画を好きになって20年くらい。
そんな意識は1mmもなかった。
現実から逃避したいから映画を観るのではなく
映画が好きだから映画を観てるだけだった。

映画=現実逃避、という考え方になる知人を私は淋しく感じた。
まぁ「知人」という距離感の人なので、どうでもいいけど。

言葉を大切にしたくて。
日本語は微妙なニュアンスで意味が全然変わってくることがある。

「目が覚める」と「起きる」
結果起きることに変わりないけど、
朝4時に「目が覚める」ことと
朝4時に「起きる」ことは、私にとって意味が全然違う。

朝4時に目が覚めて眠れなくて起きていた時に、さっきとは違う知人に「朝早く起きてすごいね」と言われた。
いや起きたんじゃない、目が覚めただけなのだ。
眠れるならあと2時間は寝ていたい。
眠れなくて起きただけなのに、「朝早く起きてすご」いわけではない。
結果だけ見て決めつけられるのは苦手だ。

私にとって映画を観るのは現実逃避ではないし、
朝4時に起きてるのは、すごいわけじゃなく、目が覚めただけなのだ。

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