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人が自分から離れていくことへの恐怖

昨日、メンタルクリニックを受診してきたのだが、診察の時に先生に最後に言われた言葉をずっと反芻していた。

「もしかしたら、人が自分から離れていってしまうんじゃないかという不安が大きいのかもしれませんね。」

人が自分から離れていってしまうというのは、私にとって確かに怖くて不安なことだ。でも、それが自分にとってあまりにも当たり前すぎて、それが生きづらさの原因の一つとなっているなんてことは考えもしなかった。

メンタルクリニックを受診したのは、今現在をどう乗り越えるかというのを相談したかったというのが一番大きな理由だったけれど、実は以前からずっと自分の考え方や行動の癖を治したいと思っていたから、そのことも合わせて相談した。

主に、カッとなりやすいところと、人に依存してしまうところを改善したいと思っていた。この二つが原因で、今までしんどい思いをしたりさせたりしてきたから、これらが改善されれば、かなり生きづらさが解消されるような気がしていたのだ。

診察の最初にそのことを伝えて、そのあとは今後どんな治療を行うか決めるための簡単な問診を受けた。結果、まずはカウンセリングで認知行動療法を行いましょうということになって、大まかなカウンセリングの流れの説明があった後、最後の最後に、冒頭に書いたことを言われた。

「人に執着してしまうというよりは、もしかしたら、人が自分から離れていってしまうんじゃないかという不安が大きいのかもしれませんね。その辺のことはカウンセリングを受けながらどんなふうに改善していくか考えていきましょう。」

私はそれを言われた時、涙が溢れてきてしまった。絶対に泣きたくないと思ってずっと涙が出そうなのをずっと我慢していたのに。頑張って我慢して涙を溢すまではいかなかったけど、先生から言われたことが、それだけ芯を食っていたのだと思う。

人が自分から離れていってしまうことへの恐怖。それが根底にあるとしたらこれまでの自分の行動も説明がつく。

人と積極的に関わろうとしなかったり、深い関係性になるのを避けたりするのは、人が自分から離れていくくらいならそもそも深い関係性を作らない方がマシだ、と思ったからかもしれないし、関係性の深い人に本当はしたくないのにしつこく連絡をしてしまうのは、その人が私から離れていってしまうことを恐れているからかもしれない。

カッとなってまうときも、自分から相手を遠ざけよう遠ざけようとして、相手が嫌がることを敢えて言ったりとか、「私と違ってお友達が多いんだからお友達たちに慰めてもらえば?」って言ったことも一度や二度ではない。
子どもみたいだね、良い歳して。

人が自分の元から離れていく、というのを怖がりすぎて、逆にこっちから遠ざけようとしていたということであれば、カッとなってしまうのも、人が自分から離れていってしまうことへの恐怖が元になっている可能性もある。

今までは、お金と時間をかけてまでメンタルクリニックにいくほどのことなのか迷って、ずっと自己分析をしていたけれど、こんなことになる前に、もっと早く受診しておけば良かった。

生きづらくて悩んでいる人の中で、受診を迷っている人がいたら、私はすぐにでも相談した方がいいと思う。相談してやっぱり違ったってなったらもういかなければ良いだけだし。手遅れになる前に、ちょっとのしんどさで済んでいるうちになんとかした方が長い目で考えると楽なんじゃないかな。

メンタルクリニックは万能ではないと思うし、自分の嫌な面と向き合わなくちゃいけなくてつらい。けど、少しずつ生きやすくなっていくなら、私はそれでもちゃんと治療を受けたいと思った。

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こ林
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