南国のクリスマス
クリスマスは誰にもやって来るが、違いがあるとすれはサンタクロースが来るかどうかではなかろうか?
私が幼い頃のサンタは両親だった。夕食後のテーブルにいちごのケーキとシャンメリーがあればそれで満足だった。きっとプレゼントも貰っていただろうが詳しくは覚えていない。それよりも母がカットしてくれるケーキの大きさを弟と比べたり、シャンメリーを飲む時に感じる背伸びした感じがほっこりとした感情とともに蘇る。
いつの頃からかサンタは好きな男性に代わり、家族とイブを過ごすこともなくなった。その後私は親になり、私自身がサンタ役を担いプレゼントを贈った息子も28歳。彼は今年はどんなイブを過ごすのだろう?
アラフィフの人生にドラマティックな出来事はなく、人生にあるのはテコでも動かない「現実」だ。それでも、クリスマスソングや赤、緑、金銀で彩られる街並みにはどこか心がざわつくのは定番のクリスマスソングが思い出を手繰り寄せるからだろうか・・・