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『ヤマノススメ』に影響された登山初心者が武甲山に登った話

※『ヤマノススメ Next Summit』5話についての話が含まれるので、ネタバレが嫌な方はとりあえず5話まで見てください。

1. はじめに

ごきげんよう、のぞ(@C_Nozo)です。

今回のnoteは、『ヤマノススメ』に登場した武甲山に、登山初心者の私が挑んだ話と、それに伴って聖地巡礼っぽい写真を上げていく記事となっております。

私のような、

「『ヤマノススメ』を見て山に登ってみたくなった! でも、登山経験ろくにないし、体力も自信ないしなぁ……」

という方の背中を押せる記事になればいいなと思います。

それでは、よろしくお願いします。

※ここからは体験談のようなものが続くので、聖地巡礼パートだけ見たい方は「4. 登山当日の話(聖地巡礼パート)」 まで飛ばしてください。

2. 武甲山登山を決心するまでの話

今期アニメの『ヤマノススメ Next Summit第5話にて、主人公であるあおいとその親友であるひなた、そしてあおいの母の3人が武甲山に登る回がありました。登山部の小春に体力づくりに良い山みたいな感じで薦められていることもあり、初心者(あおいの母)でもしっかり登ることができていました。

これを見て私は思ったわけです。

「運動不足解消のためにも、登ってみたい!」

と。

そこからはまず下調べ。弥生キャンパスに通う民なので、池袋までは比較的簡単に出られる。Google Mapによると池袋駅から横瀬駅まで、西武鉄道で2時間弱。結構近いし、特急に乗らなければ財布への負担も小さそう。時間と金銭の課題はクリア。

次はルート決め。『ヤマノススメ』では、山麓にある一ノ鳥居と武甲山頂上を往復するコースでした(一ノ鳥居まではあおいの母の車で移動)。

同じ道を往復するというのは少し味気ないように感じた私。「他のルートがあるかも!」と、とりあえずGoogleで検索をかけました。
最初に見つけたのは、「一ノ鳥居→武甲山頂上→浦山口」のルート。しかし、よく調べてみると、崩落の危険性があり、通行禁止との情報が。即断念します。

再びGoogle検索を行っていると、YAMAPというサイトを発見。どうやら登山者が活動日記をアップロードでき、モデルコースもいくつかある様子。アプリもあり、登山者必携だと感じたのでとりあえずインストールしました(同じようなアプリがいくつかあるので好みのものを選択するとよさそうです)。
早速、YAMAPで活動日記をパラパラみていると、「一ノ鳥居→武甲山頂上→子持山→大持山→妻坂峠→一ノ鳥居」というルートも比較的メジャーらしいとわかってきました。『ヤマノススメ』では、かえでがよくやっている縦走ってやつですね。
10kmほどあり、6時間ほどかかるということがわかりましたが、初心者特有のなんとかなるだろう精神から、私はこのルートを選択しました。決め手は、「同じ場所を通らない」ことです。

なお、「横瀬駅⇄一ノ鳥居」間の往復12km強は、徒歩かタクシーしか無く、せっかくなので歩くことにしました。

これで、行程はほぼ決定。あとは登山の準備をすれば決行できるということで、ここから必要なものを揃えなければならないわけですが、私の場合、大学の実習に必要だったので、ザックトレッキングシューズレインウェアもすでに購入済みでした(このあたりはちゃんと持っておく方がよさそうです)。ラッキー。

ということで、日程を決めていざ参らん! と、11月13日に登ろうとしていたのですが、前日に発熱してしまい、断念。
結果的に一週遅れの11月20日に決行しました。

ただ、その間に良かったこともひとつありました。↓の記事を見つけたことです。読み物としても登山準備としても良かったです。

しかし、「登山初心者には少しハードルが高いコースです」と書かれていながら、さらに険しいコースを選択してしまった私、果たしてどうなってしまうのでしょうか。

3. 登山当日の話(聖地巡礼以外パート)

当日のうち、『ヤマノススメ』の聖地と関わりが浅い話を書きます。

飯能駅で昼食(兼朝食)のおにぎりを2個購入しつつ、11月20日の9:30頃に横瀬駅に到着。天気は雨。駅付近でイベントもやっていましたが、寄り道する時間があるか怪しかったので、すぐ一ノ鳥居まで歩き出しました(ちょっと走った)。6km強で300mほど上がるため、意外としんどかったですが、約1時間で到着。道中のセメント工場が圧巻でした。

めっちゃ白い

その後、鳥居付近の駐車場、トイレで態勢を整えて、レッツ登山!

YAMAPで自分の位置情報と登山ルートが表示され、活動記録が残せるとのことで、起動(私の活動記録は以下になります。山中の写真はこちらをご覧ください)。

登山なんてまともにやったことなかった私は、とりあえず適当なペースで登り始めました。すれ違った人とは挨拶をすると、『ヤマノススメ』で見たので適宜挨拶。何人か追い越したあたりで、「もしかして初心者特有のオーバーペース?」と、初めの頃のあおいの気持ちを味わったものの、足は元気そうだったのでそのまま登り続けました。

n丁目(nは1以上52以下の自然数)の表記があるので、頂上まであとどれくらいかわかりやすいのがありがたかったのと、滝や橋だけでなく、地蔵や祠などもあり、紅葉も少し残っていたので、飽きずに登ることができました。

頂上では、展望台で景色を見て、神社でお参りしたところで、『ヤマノススメ』の聖地と重なるルートはここまで。ここからは、子持山、大持山へと縦走です。

一度200mほど下るのですが、この時点では上りより楽でした。その後、また200mほど登って、子持山頂上へ。もともとこのあたりは景色がほとんど見えないとのことでしたが、天候が悪化しており、一切見えませんでした(ちなみに、子持山頂上から武甲山が見えるらしいですがガスで全く見えませんでした)。流石にガス欠気味だったので、ここで昼食にしました。

昼食で体力が回復したところで、大持山へ。子持山→大持山は30分弱で歩けたのですが、ここが一番足にきてました。細かいアップダウンが続いて、足を攣りかけたり、登るペースが極端に落ちたりと、かなりしんどかったです。初心者には無謀だったかなと、テンションが一番下がっていたポイントです。

大持山からはほぼ下るだけ! ということで、テンションも体力も回復したところで、どんどん下っていきました。と、調子に乗って猛スピードで下っていたら、足を捻りかけて今度はひなたの気持ちを味わいかけました。身体で作品を味わうオタクになれました。
なお、その後も厳しい下り坂が続き、滑って尻餅をついた際に手を擦りむいてかなり血が出ました。油断してなんでもないところで怪我をするという、『徒然草』でも語られていたことが身に染みました。
下りの方が精神的に疲れるから実は辛いという知見。

なんやかんやで無事下山できたので、一安心。横瀬駅まで歩いて戻ろう……と思っていたら、アスファルトの道で足をまた捻りかけて流石にひやっとしました。反省が活きていませんね。

横瀬駅に戻ったのが15:30過ぎと、想定より1時間半ほどスムーズだったので、そのまま秩父まで30分ほど歩いて、最近のマイブームである、ブックオフで大判の百合姫コミックス(1巻で完結するもの)を漁るやつをやりました。

その後、西武秩父駅前の「祭の湯」で夕ご飯を食べようとしたら、偶然『私に天使が舞い降りた!』のコラボをやっていました。

のぞ㊙️情報
原作は読んでいるがアニメは見ていないらしい。

あとは、わらじカツ丼を食べて、買った百合漫画を読みながら帰りました。

でけえ!うめえ!

歩行距離は約30kmで、約1500mの高度を上昇。うち、約10km、約1100mが登山分という結果になりました。慢性的な運動不足で体力が低下気味なので、流石にしんどかったですが、良い運動になったと思います。楽しかったし。

4. 登山当日の話(聖地巡礼パート)

多分ここが本題です。当日のうち、『ヤマノススメ』の聖地と関わりが深い話を書きます。と言いつつ、山中(というか、セメント工場地帯を抜け出したあたりから)は常時圏外で、キャプ画等も保存していなかったので、「どこが聖地かわかんねえ!」状態でした。皆さん気をつけましょう。

まずは、横瀬駅から一ノ鳥居への道中の描写がありましたが、この時点で再現度高すぎてビビりました。山肌が削られている様子がよくわかりますね。

ここは唯一電波が飛んでいたので構図を寄せました

次に、一ノ鳥居。車でここまで来るのがベターだと思います。

一ノ鳥居

武甲山登山道の標識もありました。トイレが今年に入ってからできたようで、配置は少し違いました。

看板自体はそのまま?

ここには、壹丁目の石標もあります。車だと通過するので見逃すかもしれません。

壹丁目!

橋。高所恐怖症なのでちょっと怖かったです。ここまでの道中はそれっぽい写真を一枚も撮っておらず悔しい結果に。

崩落したんだろうなぁと

不動滝はしっかり確保。ペットボトルもいっぱいありましたが、私は自信がなかったので、2Lペットボトル2本にしました。

例の滝
ペットボトルにお水を

山頂までの標識をギリギリ捉えていました。ファインプレー。

奥の方の標識が登場してましたね

大杉の広場にて、立て札に書いてある登頂時間の表記割れも確認できました(60分の方は落ちてしまっていましたが)。ちなみに私はここから頂上まで30分くらいでした。

壊れちゃってた……
50分
60分+大杉

三十九丁目はしっかり写真に収めていました。ミリPなので。

ありが三十九丁目

終始ほとんど針葉樹林です。秩父地域ならではの石灰岩もゴロゴロ。

日本中針葉樹林だらけ

頂上付近の武甲山御嶽神社ではしっかりお参りしてきました。

ここにある石を積んでお供えする場所が道中にありました

お水はマンホールへ。

水、入れ得

そして、秩父市街を見渡せる第一展望台へ。

柵の横を歩く

武甲山頂上!

採掘で昔より低くなったらしいですね

天気が少し回復気味だったのでうっすらですが秩父も見られました!

登ってすぐは一切見えませんでしたが、3分くらいしたら見えました!

展望台によくあるやつ。

よくあるやつ(名称あるのかな)

下山後に撮った鳥居。

妻坂峠から戻ったのであおい達とは別ルート

少し遠く(横瀬駅付近)からの武甲山も。

削られてるのがよくわかりますね

という感じで、武甲山はとても楽しく登れました。ついでにレポートの題材にしました。次は高尾山とかも登ってみたいですね。

5. 最後に

参考になったでしょうか。意外となんとかなるものだと感じたので、『ヤマノススメ』を機に登山にチャレンジしてみるのは、私からも自信を持ってオススメできます。一の鳥居と武甲山頂上の往復ならもっと楽ですし、それでも自信がなければ、天覧山や高尾山などから登ってみるのもいいかもしれません(どちらも登ったことないので説得力は無い)。ただし、ちゃんと準備をしないと痛い目に合うので(擦りむいたところめっちゃ痛いので、次からちゃんと手袋つけます)、注意してください。加えて、登山届の存在を認識しておらず、出しそびれてしまった点と、熊よけの鈴を持っていなかった点を反省中です。

あと、『ヤマノススメ Next Summit』を見ていないという方はまじで見た方がいいです。4期なので途中からになってしまうと考えるかもしれませんが、3期までの内容を第4話までで振り返る形になっているので、「Next Summit」を見るだけで概ね作品の流れがわかります。
ストーリーが良いし、作画も最高、そして何より百合が最高なので(あおひなはいいぞ)。

それでは、ごきげんよう。

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