見出し画像

鎮痛剤より微笑みが効くこともあるみたい

こんばんは。相も変わらず歯がずきずきと痛いまま、親知らずの抜歯から10日経ちました。
腫れは引きましたが、まだまだ疼く。鎮痛剤にお世話になりながら毎日を送っています。
体調が万全じゃないときって、どうしてこんなに考え事をしてしまうんでしょう。
読書も進まないし、なにか思いを紡ごうと思っても言葉がうまく出てこなかったり、誰かに聞いて欲しいような、誰かの話をずっと聞いていたいような。
頭の中にある「歯が痛い」をなんとか紛らわそうと、いろんなことをやろうとしてみては、手につききらず、ついには何を残すか考えないままにnoteを書き始めました。

体調が優れないもう一つの要因として、天気が挙げられると思っていて。
ああ、っていうかこんなネガティブなお話をしたいわけじゃないんだけどな。
わたし本当に前世が何か植物だったのかと最近密かに思うんですが、お日さまをしっかりと浴びられない曇りや雨が続くと、本当に気が滅入ってしまうのです。
空模様と心模様がこんなにもリンクするなんて、自分でもおかしいなと思うんですが、まずもう心持ちとして「天気悪いな」と思っちゃうと、何だか全身がどんよりしちゃう。
晴れてほしいな。ぴっかーん、って、晴れてほしいなあ。

そんな今週(というより抜歯をしてから)どんよりしているわたしですが、それでも努めていることがあります。
そうそう、今日はこの話をしよう。
それはですね、口角を上げて過ごすことです。
仕事柄まだまだマスクを外せないわけですが、気分がどんよりすればするほど、マスクの下で意識的に口角を上げています。
にっこり!ニカー!!というほどではなく、微笑み、くらいの上げ加減です。
誰も見てないんですよ。マスクしてるので。
でもね、微笑んでるの。

その微笑みで言うと、クロスフィットでのトレーニング中も、わたし気がつくと勝手に口角が上がってるんです。
帰りたくなるくらいしんどいんですけどね。ぜえぜえはあはあ言ってんのに、口は、というか顔がね、微笑んでるんですよ。

人相、ってあるじゃないですか。
仕事で高齢者の方々と関わっていると、「この人本当にすっごくいいお顔をしているなあ」って思う人にたくさん出会うんです。
美人とか、可愛いとか、かっこいいとか、渋いとか、そういう形容できるものじゃなく、なんというかこう、「ああ〜〜いいお顔だな」っていう。
見てきた景色が目に宿り、話してきた思いが口に宿り、人の話をよく聞いてきた余裕が耳に宿り、笑ったり怒ったり泣いたりしてきた感情が皺に宿り、積み重ねてきた時間が重力になって、その人の人相を作っている。
その人の人生がそのまま現れているような感じで、とっても皆さん素敵なんですよね。

今のわたしの顔、何も考えてないとね、いかにも「どこか痛いところがある元気のない顔」なんです。(人から指摘されたわけではないんだけど)
スキンケアを見直したので肌の状態はすっっごくいいんです。いいんだけど、人相がなんかもうね、覇気がなくて嫌なの。
なので、せめて口角くらいは、微笑んで。
嘘でも演技でも、ルン、っていう顔をするんです。
そうすると、歯は疼くけど、人に優しくできるし、お日さまが出ていなくてもすこーしだけ元気が出てきます。

もちろん、元気がない自分を許していないわけではありません。
大丈夫、こういうときもあるんだよ、って認めてあげる。
毎日元気はつらつになんていられないし、そんなぱんぱんに心を張っているといずれ無理が祟って破れてしまいます。いつぞやみたいにね。
歯が痛いときもあるし、眠れない日もあるし、気分がどんよりしちゃう日もあります。
それ自体には目を背けずに「ああ今ちょっと調子悪いなあ」とちゃあんと自覚してあげた方がいい。
でもね、そんな中でも、サイコロの目を一つだけ転がしたい、みたいな力を出したいときあるじゃないですか。わかります?
でっかい花火をぶち上げるような力じゃなくて、サイコロの目を一つ転がすくらいの力。気になる本のもう1ページだけめくりたいくらいの力。
猛スピードじゃなくても、徐行を止めないようにしておくための力って、必要なときがあるんです。少なくともわたしには。
そんなとき、口角をあげて、微笑む。
そうするとね、指先でコロンってサイコロを転がせたりする。ああ、よかった、違う面もちゃんとあるんだ、よかった。安心する。

そうやって自分を癒したり慰めたり、時には背中を押したり応援したりしています。
人との関わりで救われる出来事にも言葉にもたくさん出会ったりして、そんなことをしみじみ噛み締めていると、雨に濡れたサツキの花がキラキラしているのが目に入ってきれいだなあと思ったり、よくよく耳を澄ませると雨音だって落ち着いていいもんだなと思ったり。
「歯が痛い」ということをいつの間にか忘れてたりするんです。(まあ鎮痛剤が効いてるっていうのもあるんだけどね)

ちょっと調子が今ひとつだな、ってとき、もしよかったら口角を上げてみてください。
微笑むくらいですよ、あんまり気合い入れてニカー!ってしなくていいので。
人相から作ることで景色の写り方や音の聞こえ方や風を感じる肌感が少し、すこーし変わるものです。
そうしてみんなでおじいちゃんおばあちゃんになったとき、積み重ねてきた深みのあるいいお顔になりましょう。

おっ、いい時間ですね。寝ましょう寝ましょう。
明日はお日さま出るといいなあ。
おやすみなさい。愛を込めて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?