自己主張の如何
今日から出張、
大阪に一週間滞在する
ホテルでチェックインを済ませて、腰をいわしてしまいそうなヘビーな荷物を置いて、いざ
大阪では必ず行こうと心に誓っていたお店、
どんたく堂山店へ
もちろん一人だ
友人と行く時には感じることがなかなかない「ならでは」を、一人の時に吸収し尽くす
人と居るのは話も出来て様々な共有も果たせて楽しいのだけれど、
一人の楽しみというのは自分、第二者以外の全てに集中、注目することができる事
これが、おひとり様のときの最高の醍醐味だ
ということで、大阪梅田に来て、周りの人を見て気づいたこと
❶声がでかい𐤔
お店に入る前から響いててびっくりした!
でかい!声が!
そして皆、ハッキリと発音するし何より滑舌が素晴らしい、私が驚くレベルってよっぽどだぞ
でね、6人前後のグループが居たんだけど、
全員良く喋る良く笑うまあー良く声が出る𐤔
帰りがけに「お騒がせしましたー」って女性が出ていったんだけど、その声もまた大きい訳なんです
そのグループが出ていった後、これはようやく静かになるなと思い(別に今日は気分が良いので構わないのだけれど)
とんぺい焼きに箸を進める
残された二人組が3組み居るが、まぁたかが知れておるだろうと思いきや、
グループが居た時と変わらない騒々しさ𐤔
もう笑っちゃったよね
お酒も入ってるからなのかな
しゃーなし。
②入った瞬間全員に見られる
これ、東京ではあまりない現象です
何故かと言うと、「何アイツこっち見てるんだよ」と思われるのが怖いと思う人が多いから
これすなわち、“人からどう思われているかが気になる”人種が多い事を指す
そして今ここ、大阪では真逆の反応が見られた
(特に、黒のスウェットパーカー上下に黒マスクブランドバッグの出で立ちだから目立っていたという事もあるが)
要は“人からどう思われるか”が気にならない
じっと視線を向けても何とも思わないし、向けられてもいちゃもん付けたりしないと言う事なのだろう
カウンターの6名とテーブルのグループ6名全員がこちらを見ていたその様は、何とも言い表しがたい異様な雰囲気であった
(しかも店員は全くこっちを見ておらず、入店にも気づかなかったのだから余計だ)
③愚痴でなく高揚するような酒の席
上記の2点から鑑みて、おそらくここ大阪の人の特徴は
1.他人の行動/言動が気にならない、干渉しない
2.自己主張しない事がない
3.詰まらない忖度や遠慮が無い
という事が入店して2秒で窺えた
つまりとってもポジティブなのだという事だ
しかし、各々の性格は皆大胆なのかと思えば、私のすぐ横に置いてある七味を取るのに
「あっ、すいません…」と遠慮がちにスマートに取る行為だったり
通りにくい私のカウンター席の後ろの通路を
「ありがとうございます、すんません」とガテン系の親方みたいな方が言いながら通ってみたりする所を見ると、
人の気持ちを察したり、心遣いに気を配ったりする優しさもその一瞬一瞬からも垣間見た
更に隣に座っていた、輩っぽい先輩後輩の男性二人組
「こんっな美味い所ないやろ?絶対ここが一番美味い」
「どれ食べても最高」
「まっじで美味いから」
と先輩が一生懸命お店のメニューを後輩に推す訳で
なんかもう可愛いな大阪…と、愛着が湧いてしまったのだ
大抵、飲み屋は愚痴のお祭りだ
アイツがああ言って腹が立ってさ
その時俺はこう思った訳よ
俺は我慢してるんだ
何であんな事言われなくちゃならねえんだ
四方八方から聞こえる負の言葉、そんなの東京では当たり前だ
けれどここでは、美味いんだ、楽しいんだと言い客からは笑い声が絶えない
そして店員の方もとても温かい
烏龍茶を頼めば
「麦茶ならお金掛からないで飲めるんで」
とんぺい焼きとお好み焼きを頼めば
「かなり多いと思う…けど、持ち帰り仕様にもできるから、食べて行って」
店主らしきお兄さんへ案の定持ち帰りを依頼すると
「大丈夫ですよ、何でも言ってください」
愛情深いよどんたく堂山店…最高だよホントに
こうしてここ大阪では、自己主張をする事が当たり前である事を知った
なるべく人と関わらないようにする東京
話せば良い人なのに、ご近所付き合いは決してNO
関わり合いを減らして行く、人からどう思われるか不安で悩みたくないから
3点の全てを踏まえて、当然のように自己主張をする様を見て、本来こうであれば人と人との勘違い行き違いは無くなるものなのだろうな、と思った
東京の人は意見を言わなさ過ぎるんだよ
逆に、意見出来ないタイプは、大阪では生きて行けないんだろうなとも思った
何とも面白い体験と、愛情を浴びる事ができてとても楽しい50分だった
2090円以上の価値と体験をさせて貰ったよどんたく堂山店
ホントにいつも絶品な食事をご馳走様、ありがとう大阪梅田
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