みんながみんな『知らないくせに』。
『知らないくせに』ってさ、
『息して生きてるくせに』とも同じでね。
スーパー当たり前のこと。
なのに、『知らないくせに』って思ってしまうね。
『知らないくせに』は、
『知っていてほしい』の、裏返しなのかも。
誰もが傷つきたくはない。
だから自分を守るものを持っている。
それは言葉だったり、
考え方だったり、
自信であったり。
君は何をもっていて、どう自分を守っているだろう。
正しくあなたを知らない人が、
自分の定義であなたを決めつけたとしても、
あなたはあなただという事実は
変わらないんだよ。
世の中に溢れているスキャンダルも、
『正しいか正しくないか』より、
『面白いか面白くないか』が重要だったりして。
そんなままならないものだから、
『人の噂も七十五日』なんて言葉もあって。
前にあなたに伝えた、
『誰もあなたに烙印は押せない』こと。
思い出してみて。
なんて言われようと、
決めつけられたってね、
自分は揺るぐ必要はなくて、
自分こそ、絶対的な味方でいてあげて。
本当の『君』を知る者は、
やっぱり『君』なのだ。
色んな『君』の集合体が、『君』だよ。
泣く君がいれば、励ます君もいる。
騎士のように守ろうと怒る君も。
自分でも知らないところ、あったりして。
それって自分も『知らないくせに』。
そりゃあ誰かも、君のことを知らないし、
それならば君だって、
きっと誰かの『知らないくせに』。