Motion Plus Design's Meet Up Tokyo イベントレポート
6/3、モーションデザイナーたちを世界中から東京に招き開催されたMotion Plus Design's Meet UP Tokyoに行ってきました。
忘備録も兼ねてイベントレポートを書こうと思います。
一ヶ月近く経ったけど
目次
・全員が話していた「共通点」
・個別エピソード
・みんな日本が好き
全員が話していた「共通点」
公演の総括としては、あまり技術的な(このシーンはこういう方法で実現しています)のような話は少なく、「制作者として生きていくには」の話が多かったように思います。
これは他の登壇者も似たようなことを話していたのですが、その中でも特にRAMA ALLENが話していたHUNTER×ALCHEMISTと題したテーマが印象に残っています。
「クリエイティビティとはモノ同士を繋げて新しいことを生み出すこと」というジョブズの言葉に感銘を受けていて、自身も医療・VR・音楽など色んなジャンルを組み合わせて映像を制作しています。
彼自身はモノ=DOTと定義しています。
DOTとはいろいろなExperience。いろいろな経験がDOTになっていく。
その経験は机の前で得られることではなく、読書、旅行などで人生を楽しむこと、勇気のあることをすると話していました。
個別エピソード
気になった話をいくつか抜粋して。
zaoeyo
AEを知らなくて最初Powerpointで映像を作っていたことがある
https://www.youtube.com/watch?v=811ytxGuRWE&feature=youtu.be
リファレンスの量が自分よりも遥かに多くまとめられていた。
日本のアニメ、AKIRA・デジモンが好き
PETER CLARK
CDを電子レンジで加熱して顕微鏡で写したり、なかなかクレイジーなことをしてる。
「先に失敗しておくと良い」更に言うなら「一人よりみんなで失敗するほうが良い」と言っていた。
「悪いアイデアは一番始めに出てくる」など。
良いGlitchを作るために、バイナリを加工してGlitchさせたりしている。
使っているソフトも紹介してくれた。(結構使うの難しかったです)
https://ridiculousfish.com/hexfiend/
SOMEI
制作手法について
・思い切りはじめてみる(勇気を持って)
・ふさわらしい音楽を選ぶ
・とりあえずやってみる
を繰り返しているそう。勇気を持ってというのは、いい画ができなくて悩むよりも、たくさん作ってみてみようということだと思います。
「良いビデオは良いクライマックスが必要」
そしてさらに、「子供が生まれたら」の話もしてくれました。
子供が生まれると、お金もかかる、時間もかかる。
だけどそれは、仕方のないことで適切なセルフマネジメントが必要だよと話していました。
早起きするいい生活や、衰えを感じるのは自然だというメンタルコントロールがそう。
「歳をとるとプライドが邪魔をする」「やらないことが一番ダメ」とも話していました。
この記事を教えてくれました。
http://motionographer.com/2017/02/15/too-old-for-mograph/
MANIJA EMRAN
女性タイトルデザイナーTOP10入りをしている。
情勢や環境で国を転々とした人。
「自分よりも優れている人についていけ」と教えてくれました。
最終的にカイル・クーパーに弟子入りし、タイトルデザインなどを手がけている。モーションデザイナーという講演内容ではあるものの、タイポグラフィックデザイナーの色が強かった。
Kyle Cooper
ご存知リビングレジェンド。映画にオープニングシーケンスという概念を根付かせた人。この人もデザインから上がってきた人で、ソール・バス、ポール・ランドを師に持つ。
「デザインでは、どんなにクリエイティブでも新しいことをやらないといけない」
「グラフィックデザインは過去から学ぶ、先人へのトリビュート」
静止画でも成立する画作りを目指している。
小島秀夫とも交流があり、METAL GEAR SOLID 5や、Death Strandingのタイトルデザインも手がけています(Death Strandingの下に伸びている線はへその緒をイメージした(!)とのことです)
まとめ
チケット代と旅費は高いなと思っていたのですが、予想以上に楽しめるイベントでした。
みんな日本、東京が大好きで、作品の節々から東京を感じられるものが多かったです。
そして、デジタル技術だけじゃなく、アナログな手法も大切にしているということ。絵を書いてスキャンしたり、キャンバスを何枚も撮影して繋げて動画にしたりなど、泥臭いこともたくさんしているんだなと感じました。
来年開催されるとしたら、次はもっと技術的な話が聞いてみたいです。
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