ラジオとポッドキャストとYouTube(#47)
ラジオやポッドキャストが生活に侵食してきたことは以前書きました。
ふと、ラジオとポッドキャストの違いはなんだろう?と思いました。
その流れで、今後ラジオとポッドキャストがどうなっていくのかについても調べてみました。
さらにさらに。
最終的にはポッドキャストとYouTubeにまで考えが拡がりました。
今回はそれらを書いていこうと思います。
※ポッドキャストにもラジオ番組の切り抜きはありますが、そういうものはポッドキャスト配信であってもラジオとして考えました。
※今回はわかりやすいように
「ポッドキャスト」と「YouTube」
としてますが、
「音声配信サービス」と「動画配信サービス」
の方が適切です。
わかりやすさを優先したので悪しからず。
ラジオとポッドキャストのそれぞれの特徴
共通している点は
○音声のみのメディアである
ことくらいでしょうか。
わたしのなかでは、それぞれ以下のようなイメージです。
ラジオ:
○リアルタイム性や情報の鮮度が高い話題が多い
○番組による時間の制約があるため、話題の深堀りに不向き(1つの話題を長時間深堀りするよりも、複数の話題に触れることのほうが多い)
○アーカイブ性が低い(過去の番組などを改めていつでも見れるわけではない)
○聴取可能エリアが限定(radikoに課金で全国のラジオも聞けるが)
○番組のプログラムが決まってる(〇時にこのコーナーが始まるなど)
○情報の精度が比較的高い(最近はなんとも言えませんが…)
○特定の局を聴き続けることで、生活とラジオ番組が繋がってくる(番組の始まりや終わりが1日の生活を過ごす上で時計のような役割をする)
○自分の気になる話題だけでなく、まったく興味のない話題も情報として入ってくる
○「人」から番組を聴き始めることがほとんど(好きな芸能人の番組だから聴く、など)
○一般の人が個人で番組を持つことはできない
ポッドキャスト:
○リアルタイム性もあるが、いつ聴いても錆びない話題を扱うこともある
○時間の制約がないため、1つの話題をいくらでも深堀りできる
○アーカイブ性が高い(削除されない限り、いつまでも過去に遡って聴ける)
○情報の精度が高いかわからない
○全国、全世界から選んで情報を得られる
○番組のプログラムはないことが多い(コーナーを持ってるポッドキャストをあまり知らないだけ?)
○生活との繋がりは薄い(特定の曜日・時間と繋がることはあっても1日の生活がポッドキャストと繋がることはない)
○自分の気になる話題だけを選んで聴くことができる
○「話題」から聴く番組を選ぶため、全く素性を知らない人の話を聴くこともある
○誰でも個人のチャンネルを作ることができる
テレビとYouTube
ラジオとポッドキャストの特徴を並べてみると、他にも似ている関係性を持ったものがあると気付きました。
それは「テレビ」と「YouTube」です。
ラジオ→テレビ
ポッドキャスト→YouTube
このように読み替えてもほとんど意味が通じます。
テレビとYouTubeの対比を考えると、テレビは衰退への道を進んでおり、YouTubeは躍進しています。
2020年は特にコロナ禍の影響も大きいのか、芸能人が個人のYouTubeチャンネルを作り、テレビからYouTubeにどんどん進出していきました。
今後、テレビはより影響力が小さくなり、YouTubeの影響力がより増していくでしょう。
すでにそうなっていると思いますが、より顕著になっていくでしょう。
ラジオとポッドキャストの関係性
WikipediaによるとポッドキャストとYouTubeは、どちらも2005年頃から始まったようです。
一般に広まったのはもっと後かと思いますが、同じ時期にそれぞれが始まったのは興味深いですね。
では、テレビとYouTubeの関係のように、今後、ラジオからポッドキャストへの芸能人の進出が進むのか?と考えると、今はまだそうはなりそうもありません。
ラジオパーソナリティーや芸能人が自分のポッドキャストを持つイメージは今のところ湧きません。
唯一わたしが知っているものだと、
TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」から生まれた、
ポッドキャストの「TBSラジオ『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』」
くらいです。
ただこれも、元々、月曜〜金曜にやっていたラジオ番組が月曜〜木曜に代わったことにより、金曜に新たにポッドキャストが始まったものです。
(ポッドキャストありきでラジオ編成が変わったのか、ラジオ編成ありきでポッドキャストが生まれたのか詳しい背景は知りませんが。)
今現在は、ラジオもポッドキャストも共存している状態だと言えると思いますが、今後はどうなっていくのでしょうか?
ポッドキャストとYouTube
これらのような記事にある通り、音声広告は今後、市場規模が拡大していくと見込まれています。
この記事によると、YouTubeの配信者を「YouTuber」というように、ポッドキャストの配信者を「ポッドキャスター」というようです。
もしも、YouTubeのように配信者が利益を得やすくなり、それが稼げる!となると、ポッドキャストもYouTubeのように躍進していくのでしょうか。
とはいえYouTubeも収益化できてる人はほんの一握りでしょう。
収益化できている人は少ないでしょうし、YouTubeだけで生活している一般の方なんて、さらにほんの一握りでしょう。
相当な戦略を練って本気で始めないと、これから一般の方が始めたところで新たなニーズを掘り起こすことは難しいと思います。
それに対してポッドキャストはまだまだ未開拓の地と言っても良いでしょう。
もしかしたら、ポッドキャスターが稼げる!という時代がくるのかもしれません。
無料で個人が音声配信できるサービスもあるみたいですし、今後はポッドキャスターがどんどん増えてくるかもしれません。
最後に
YouTubeとポッドキャストの大きな違いは
「映像の有無」
があります。
ポッドキャストは映像がないため、
「ながら作業の相棒」
としてはYouTubeよりも適しているかもしれません。
テレビは家でないと観れないのに対して(ワンセグで携帯電話でも観れましたがあまり浸透した印象はありません)、
YouTubeはどこでも、いつでも観れることが最大の武器だと思います。
ポッドキャストもYouTube同様に、いつでも、どこでも聴けます。
ポッドキャストが今後発展していくためには、
「映像がないことをどうメリットにしていくか」
が大事かと思います。
この点をどう活かしてポッドキャストを作るかで、ポッドキャストの今後の発展が決まっていくと思います。
TBSラジオのオーディオムービーのように、新しい試みは進んでいますがこの先拡大していくのでしょうか。
企業としての試みと、一般の方のポッドキャスターからのスター誕生など、今後が楽しみです。
↓オーディオムービーを聴いてみた感想はこちら
以上、おわり。