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矛✕矛の対決はトリコロールが制しました(#81)

明治安田生命J1リーグ 第10節
北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス
1-3 勝利

今節は金Jとして行われました。
また特別な試合でもありました。

コンサドーレ札幌 クラブ創設25周年

両チームマネーフォワード社にスポンサードして頂いている、マネフォダービー

開始フォーメーション

右ウイングの仲川輝人が怪我で離脱。
いつもは左のエウベルが右に入り、左に前田大然。
トップにオナイウ阿道が入りました。

中盤は、喜田と扇原のコンビにマルコスジュニオール。GKには高丘陽平。

前半の感想

DAZNで観戦していましたが、解説の方は札幌目線で少しマリノス優勢のように解説されていました。

しかし実際は、札幌のプレスにおされ後ろで回していることが多く、マリノスの大きなチャンスを1度だけ。
エウベルのクロスにマルコスがダイビングヘッドしたシーン。
GK菅野にビッグセーブで阻まれてしまいました。
それ以外は思うようにやらせてもらえませんでした。

札幌側も何度か大きなチャンスがありました。
特にチャナティップと高丘陽平の一対一は決められてもおかしくないシーンでした。
ただ、あのミスを誘うようなポジショニングを取った高丘陽平の対応は良かったと思います。
チャナティップのシュートコースを消し、右から走ってきているアンデルソン・ロペスにパスを出させ、アンデルソン・ロペスの利き足とは逆の右足でシュートさせるように導きました。

前半を改めて振り返ってみると、マリノスの攻撃にいくつかの傾向はありました。

思うようにパスを繋げていなかったものの、札幌が前からプレスかけてくることは予めわかっていた。
そしてマンツーマンで守備をしてくる。

それを見越して、あえて後ろで繋いでプレスにこさせ、相手を疲れさせていたのかもしれません。

マルコスのところにも厳しいマンツーマンがついていましたが、何度も潰されながらも後ろからパスを出し続けました。

後半の感想

開始早々、札幌のCKから失点。
「また攻めあぐねて点取られて崩れるいつもの展開か」
そんなことが頭をよぎりました。

マリノスも直後にCKからオナイウ阿道が狙うもGK菅野のビッグセーブに阻まれました。

その後もエウベルサイドからのカットインからのシュートや、マルコスジュニオールの高速クロスに前田大然が合わせられなかったり、チャンスはあれどゴールまで繋がりません。

札幌も福森のミドルシュートなど攻撃の手は緩めません。

そして、後半25分に2枚交代。

OUT:扇原貴宏 IN:天野純
OUT:マルコスジュニオール IN:水沼宏太

喜田をアンカーに置き、より攻撃的な布陣にします。

後半32分に札幌は宮澤を下げました。
残り15分切り、札幌にも疲れが見え始め、一気にマリノス攻勢に変わります。

後半34分。
中盤でのプレスが少し甘くなったところで繋いで右サイドへ。
ボールを受ける天野純がトラップで相手を振り切り、華麗なアウトサイドのパスからオナイウ阿道がピンポイントであわせ同点。

この天野純のプレイは、選手としての質の高さと同時に、頭の良さも光りました。
相手がマンマークでトラップを狙いに来ていることを試合を通じてベンチから見ていたんでしょう。
トラップで相手を背負うことを避けたプレイです。
もうこんなん国宝級。

後半35分には、さらに2枚交代。

OUT:松原健 IN:ティーラトン
OUT:喜田拓也 IN:渡辺皓太

札幌の中盤が空いてきたところで動き回る渡辺皓太を投入。

渡辺皓太が中盤でボールを受けると小池龍太を経由して右サイドへ展開。
右サイドから水沼宏太の高速クロスに前田大然のダイビングヘッドで逆転。

わずか5分もかからない間に2点を奪い取りました。

その後、札幌はCKからジェイが何度もマリノスのゴールを脅かしますが得点には至らず。

渡辺皓太が守備でも大きな貢献をしました。
相手を追い回し、アディショナルタイム2分前の左サイド突破された後のクロスへの対応は見事でした。

そして後半アディショナルタイム5分になるところ。
エウベルがゴールネットを揺らすも、直前のプレイがVARでハンドの判定によりノーゴールに。
その直後、アディショナルタイム9分。
エウベルが中央突破し、今度は正真正銘のダメ押し3点目。
ここで試合終了のホイッスルとなりました。

全体を通じて

両チームとも攻撃的な特徴を持ったスタイル。
勝敗を分けたのは「1試合を通じて走り通せるかどうか」でした。

マリノスとしては、前半に喜田拓也を入れておき失点へのリスク管理もしつつ攻撃をする。
喜田拓也の危機管理能力はホントに高いと思います。
そして、後半途中からフレッシュで攻撃的なメンバーへ切り替え、最後の追い込み。
ここまで見越してのボスの選手起用、采配だったのであればアッパレです。

札幌としてはラスト15分。
徐々にマンマークの詰めも甘くなり中盤でマリノスがボールを回しやすくなりました。
前半のチャナティップや、後半逆転されて以降のジェイのCKなどを決めきれていれば、試合展開は大きく変わっていたと思います。

試合のスタッツ&動画


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