やっと掴んだ初勝利!(#65)
明治安田生命J1リーグ 第3節
アビスパ福岡vs横浜F・マリノス
1-3 勝利
第3節にしてやっと掴んだ初勝利。
前田大然が3点目決めた瞬間、ガッツポーズとともに自然と涙が出てきました。
今までこんなことなかったのに涙もろくなったもんです。
去年に前田大然が加入して以降ずっと、マリノスのサッカーにうまくフィットしてないように感じていました。
マリノスのウイングはタッチライン際に張ることで攻撃の幅を取ることが原則だと思っていたのですが、前田大然は幅を取るのがあまりうまくなく、サイドでまったく活きてないことを不満に思っていました。
本人も自覚があったようで自身の中で色々と試行錯誤をしていたようです。
それが第2節の2得点と今節の勝利を決めるダメ押し点を決めるなんて、もう胸熱です。。
と、前田大然語りはこれくらいにして試合の感想を書きます。
開始フォーメーション
前節からの選手変更は思ってたより少ない形でした。
右サイドバックに小池が入り
左サイドバックに高野。
二人の特徴は似ていて松原やティーラトンに比べて激しい上下動をするタイプ。
中盤は扇原を底に置いて、前にマルコスジュニオールと渡辺皓太を並べました。
マルコスジュニオールと渡辺皓太もピッチを縦横無尽に走り回るタイプ。
そしてリーグ戦初スタメンで左ウイングにエウベル。
期待しかない布陣です。
前半の感想
と、期待して始まった試合ですが、試合の入りは例のごとく悪い。
ミスが多く相手に主導権を握られていました。
マリノスはなんとか耐え忍ぶ展開。
またハーフタイムでボスからの発破がかけられるんだろうか、という状態。
全体が間延びしていて周りのフォローが少なく、
パスの距離も長いため精度が落ち、
あまり得点を期待できない空回りが続いていました。
とはいえ、
エウベルが個人技で突破を図ったり、
高野がサイドをえぐって低いクロスを入れたり、
渡辺皓太と前田大然が縦横無尽に走り回ったり、
それぞれの長所は随所に出ていました。
そんな状態でも徐々に主導権を握ることができて迎えた35分。
エウベルのミドルシュートがハンドを誘いPKを獲得。
マルコスジュニオールが冷静に決めたことで、チーム全体が落ち着きを得て、いい循環ができ始めました。
逆に先に点を決められていたならば、ずるずるペースを握られてもおかしくない展開でした。
とりあえずリードして後半を迎えることができた事は良かった点です。
後半の感想
後半の入りは良かった。
周りのフォローも増え、人とボールがスムーズに回り始めました。
全体が流動的に動いていてやっとマリノスの目指すサッカーができ始めました。
しかし、ボールは回れども決定機を作るとこはできず、最後のフィニッシュ手前の精度が悪い状態は続きました。
強引に突破を図ったり、囲まれて苦し紛れのパスが多くありました。
そんな後半の61分。
右サイドバックの小池がペナルティエリア外ゴール正面(本来ならトップ下がいるようなポジション)から綺麗なミドルシュートを決めました。
マリノスらしい形で追加点を取れました。
この時点で0-2となり「ようやく初勝利か」と安堵していたのも束の間。
66分にマリノスが3枚交代カードを切り、その直後に飲水タイム。
アビスパ福岡もメンバーを変えてきたことで、明らかにアビスパ福岡に流れが傾きました。
OUT:マルコスジュニオール
IN :岩田智輝
OUT:エウベル
IN :オナイウ阿道
OUT:仲川輝人
IN :水沼宏太
中盤の底を2枚にしたことで落ち着きをもたらそうという采配だったと思いますが、思い通りに行かないのがサッカー。
飲水タイム明けからアビスパ福岡が反撃の狼煙を揚げます。
アビスパ福岡が前線から積極的にプレスを掛けてきたことからマリノスはボールを回せなくなり、パスミスをかっさらわれてピンチを招く。
圧される展開が続く中、遂に73分に失点。
1-2となってからも明らかに試合の主導権を握られ、スタジアムの空気もアビスパ福岡を後押ししていました。
一昨年や昨年の印象から「これはまずい展開だぞ…」と固唾を飲んで見守る展開が続きました。
いつ点を取られてもおかしくない不穏な空気を感じながら、それでも失点は許さずなんとか耐え忍び、迎えた85分。
競り合いのこぼれ球から裏に抜けた水沼宏太が決定機を迎えます。
しかし、シュートは枠を外れ追加点を取れず。
「これはやばい感が当たりそう…」
その後も攻め続け、迎えた89分。
スローインからのこぼれ球を水沼宏太が拾い、アーリークロス。
そこに飛び込んだのは前田大然。
追加点となる3点目を決めてくれました。
前田大然はフルタイムで常人離れしたスプリントをこなし、最後のダメ押しゴールまで決める。
ここでガッツポーズと共に泣いてしまいました。
アディショナルタイム直前で追加点を奪い1-3とし、勝利を確実なものとしました。
1-3になってから樺山を投入。
OUT:渡辺皓太
IN :樺山諒乃介
勝ちはほぼ確実になっている中でも攻め続け試合終了のホイッスル。
やっと掴んだ初勝利でした。
最後に
今シーズンやっと掴んだ勝利は嬉しいことです。
でもまだまだチームとしての完成度はこれがベストとは思いません。
今後期待したいのは中盤の底に岩田智輝を置いて前にマルコスジュニオールと渡辺皓太を並べるフォーメーション。
また喜田も怪我から復帰したら中盤の要になる選手です。
他にも中盤には天野もいるし、最もレギュラーが固定されにくいポジションだと思いますが色んな組み合わせを見てみたくなります。
また、今日の上下動をこなす小池と高野の両サイドバックは、松原とティーラトンの組み合わせとはやはり一味違いました。
それぞれに良さがあり優劣つけがたいのですが、個人的には今日の組み合わせの方が好みでした。
シーズンも始まったばかりでまだまだこれからですが、色んな選手の組み合わせを試すことでしょう。
優勝したシーズンも開幕戦のスタメンとリーグ終盤のスタメンは変わってましたし。
1つ気がかりなのは、前にも書いた通りGKがパス回しに参加しなくなったこと。
ここだけは理由がわからないです。
とにかく、これからも攻めて攻めて攻めまくるスタイルを貫いてくれることを期待します。
以上、おしまい。