男の中の"漢"(#159)
いわゆる「プロレス」とは異なり、プロレスの中でも
凶器アリ、反則ナシの特殊ルールで行われる究極の試合形式
で行われる「デスマッチ」ルールの中で闘う漢、葛西純選手を追ったドキュメンタリー作品。
『狂猿』。
以前から気になっていたがようやくDVDが発売になり、買おうか悩んだ末、レンタルで鑑賞。
名前と顔、激しいプロレスをやっていることは知っていましたが、この作品を観るまで葛西純選手のことは詳しく知らなかった。
この作品を観てカリスマ的人気のある理由がちょっとだけわかった気がした。
とにかくキャラが立っていて、カリスマ性がある。
この一言に尽きるかな。
見た目はもちろん、プロレスに求められるいい意味での「男臭さ」。
(最近は爽やかなプロレスラーもいますが)
そして全身の傷。
今までのプロレスラー人生、デスマッチ人生が身体に刻まれてるのがはっきりわかる。
でも根は真面目。
家族を食わしていくのはもちろん、より良い生活をさせたく頑張っている。
普通に考えて、真面目じゃなきゃ、あそこまでのキャラを立てられないんだろう。
プロレスラーとして怪我を乗り越えた矢先のコロナ禍。
「試合を観て、このご時世だから声出しちゃいけないけど、それでも勝手に出ちゃうようじゃなきゃオレらの負け」
っていう意志がとてもカッコいい。
正真正銘のエンターテイナーであることに間違いない。
プロレス好きな方には、葛西純選手を知らなくともおすすめしたい。
※注意
この映画は、デスマッチなので血はもちろん、グロテスクに感じる描写が散見されます。
そういうものが苦手な方はご注意ください。
映画『狂猿』公式サイト