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生きるとか死ぬとか父親とか〜第7話〜(#94)
第7話 不倫とか 友情とか 秘密とか 〜あらすじ〜
トッキーとひととき、晴れ時々お悩み相談のコーナー。
不倫の相談メールから始まる今回。
そして、実際のトッキーの友人の話が中心となっていく。
結婚している友人は、トッキーに打ち明けていない秘密があった。
独身の友人は結婚している友人にもトッキーにも打ち明けていない秘密があった。
お互いに共通しているのは「不倫」。
そして、それぞれの立場は逆。
結婚している友人は夫の不倫に悩んでいることを、トッキーに打ち明けられずにいた。
独身の友人は、自身が妻子持ちの男性と不倫していることをトッキーにも、結婚している友人にも打ち明けずにいた。
そしてトッキーにも父親の話を友人に明け透けに話すわけでもなく「秘密」を抱えている。
仲のいい3人だがそれぞれが秘密を抱えている。
みなそれぞれ立場は違えど「秘密」を抱えていた。
感想
仲いい人に悩みを相談する人としない人といると思う。
「仲いいからとりあえず話は聞いて欲しい」
というタイプと、
「仲いいからこそ心配かけたくないから話さずにいる」
というタイプ。
どちらが正解というわけでもない。
トッキーはラジオで相談を取り扱っている故、
「解決策を提示する」
ことが普通になってしまっている。
しかし、悩みを話す人間が
「ただ話を聴いてほしいだけ」
なのか
「解決策を求めているか」
に関わらずトッキーとしては、
「相手のためを思って問題の解決策を提示する」
ことをしようとしてしまう。
これをストーリーの後半で自戒するわけだが、まぁこんな話は腐るほどあるでしょう。
めちゃくちゃありきたりな話なんだけど、答えも出ないし、もっというと答えはないだろう。
みなそれぞれの考えがあるし、立場も環境も違う。
独身か既婚か、既婚でも子供がいるかいないか。
学生時代はまっさらな状態から始まったはずの友人関係も、いつしかお互いの共通点がなくなってきて話も合わなくなることもあるだろう。
そのまま疎遠になったりも。
このドラマのいいところは「こうあるべき」という押し付けがないところだろうと思う。
浮気や不倫を否定も肯定もしていない。
秘密を抱えて打ち明けられずにいた事も決して否定しない。
それをそのまま、事実として表現している。
「こういうことあるよね」ってだけ。
半沢直樹のような「非現実的&水戸黄門的」な勧善懲悪のドラマも面白いが、このドラマは正解を示さない。
それは観ている側からすると、自身の経験と照らし合わしてあーでもないこーでもないと考えを巡らせることができる。
このドラマにはなんとも言い難い魅力が溢れている。