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Q2:ドローンで人工的に雨を降らすことができるそうです。ドローンの新しい使い方を考えてください。

このお題の答えに入るまえに技術的な補足を少しだけ。恒久的な水不足に悩むUAE(アラブ首長国連邦)では、たびたび気象操作に関する実験を行っている。2016年には山を人工的に作ろうとしたが、計画倒れ。山を作ると湿った空気が上昇して雨が降るという計算だったのだが、湿った空気自体がそもそも期待できない。ドローンに搭載した装置で雲に電気刺激を与えることで、雲を構成する水の粒が大きくなって雨を誘発するのだそうだ。というわけで、今回は新しいドローンの使い道を自問自答。

メダルの授与:せっかくの表彰式なのに、自分でメダルをかけるなんて味気ない。ドローンで選手の首にかけたらどうでしょう。金メダルを噛もうとする市長が近づいてきたら、ドローンで上昇して危険回避することも可能。

行列に自分の代わりに並んでもらう:ラーメン屋の行列に並ぶ機会も失われて久しいが、また飲食業界に活気が戻ってきたら試したい。冒頭のイラスト(行列)参照。

バーカウンターでやる「あちらのお客様からです」をすげー遠くからやる:隣のビルからでも、リモート飲みでも出来る。外国からでも、大気圏外からでも、月からでも。法律が許せば出来る。

産地直送を進化させる:朝採れ野菜どころの話じゃない。時代はいま採れ。ぶっこぬき野菜。大根とか、きゅうりとか。シズル感ある。野菜は輸送中に海へちょいちょい浸せば、届く頃には浅漬けくらいにはなるはず。大型の一本釣りドローンで、今揚げマグロあったらダイナミックだし、年末年始にやってるマグロ特番の見所も増える。林修の「今でしょ」第三次ブームも来る。冒頭のイラスト(きゅうり)参照。

普通のペットに飽きた貴族がドローン散歩:すでに2014年舞台化済み。
ドラマ(東京ラブストーリー)をリメイクする深夜のフジテレビで自ら企画して2015年放送済み。
串カツをソースに浸す:ヨーロッパ企画の第35回公演『来てけつかるべき新世界』にて2017年ビジュアライズ済み。これは僕の仕事じゃなくて、ヨーロッパ企画さんの仕事。さすが。

イカ乾かすやつ(by 次男):このお題をAR三兄弟の定例会議で出してみたら次男が不意に答えてた。漁師町でよく見るイカを大量に取り付けたプロペラを回すやつ、確かにドローンで代用できそう。乾かしながら一晩かけて届けてくれたら、いい塩梅の一夜干しになりそう。

腕時計から飛び出してあらゆる状況を俯瞰で伝えてくれる:よくわからない渋滞の理由、その先にある火事かと思われる煙、パトカーや救急車の追跡などなど。腕時計からビューンと飛び出してくる未来っぽさが重要。それに近い商品はすでに存在するけど、まだ自動操縦や解説機能そして自分の代わりに行列に並んでくれる機能までは付いていない。

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最後の答え。うまくいけば、火事や土砂崩れや津波など緊急時に物凄く役に立つ。どこへ逃げればよいか、ドローンが示してくれる。本当に人の命を救えるようになるまでが、この問題の答えになるだろう。自問自答は続く。

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