環境整備・・・どこに注目したらよいのだろうか
医療職でも、介護職でも、つい書面に記載しがちな『環境調整』、『環境を整える』、『環境整備』... 正直に、私も安易に使ってしまいます。反省・・・笑 なぜ環境調整が必要なのか。そんな事を書いてみました。
環境を整える事(以下、環境整備とする)の目的ですが、①利便性②身体機能面③心の安定、などを考えていきます。
実際に、環境整備は、寝室、廊下、洗面所、トイレ、食堂などの生活する場所に対して、
空気(湿温度、新鮮さなど)、採光、清潔、必要な空間などを確保し、整えていきます。
どうして、環境整備が必要なのか、具体的にはシーツのシワや汚染を除くことにで、床ずれや皮ふの損傷などを防いだり、必要な空間を確保することで転倒予防に繋がったり、換気をすることで感染予防(コロナもあるし、必ずしてね)、生活のリズムを整えたり、自立支援に繋がったり、メリットが沢山ありますね。
しかし、注意点は、利用者さん自身になって考える事であり、支援者のエゴで考えて調整しないようにしましょうね。主観が強すぎると、必ずトラブルになります・・・ 余談ですが、客観的な視点→主観的な視点と考えていくと良いと思います。人間は、生物学的と科学的な2つの側面のを併せ持っているようで...(この話はこの辺にしますw)...
実際の視点ですが、以下、ご参考程度に~
①廊下に障害物はないか②廊下が濡れていないか③必要な場所に支持物はあるか④ベッドの高さは合っているか⑤本人や家族間などでストレスな状況はないか⑥ゴミが入ったままではないか⑦呼吸に影響する埃はないか⑧寝具の汚れや乱れ⑨生活の物品の配置は適切か⑩採光は十分か⑪騒音はないか⑫室温や湿度⑬害虫はいないか⑭換気は十分か⑮不快な臭気はないか⑯室内に衣類やタオルが不自然に干していないか⑰古い食品や禁食が置いたままになっていないかなど
色々出てきます。まだまだ出ますね。その他にも、ケアマネとして気づくことは、本人の問題ではなく、家族やペットなどが原因で環境が乱れている事もあるということ。そこを見極めて、家族へ介入していく事も必要ですし、ゴミ屋敷など状況に応じては必要な関係機関と協働してアウトリーチしていく事が大切ですね。(セルフネグレクトの話でも少し触れていますのでご参考に~)
少々強引なまとめ方ですが、支援者のエゴでなく本人らしい環境を整えていく事が環境整備の肝ですね!最後に、私も改めて、気を付けて見ていこうと思います!!