からだの全体を眺め、そこに見えたのは?part①
ケアマネジャーの仕事で、まず大切にしている事があります。それは、
利用者、患者さんの全体像を捉える事です。ここでは、ケアマネジャーがアセスメントを実施した結果から、利用者さんの全体像を捉える事の意味とは異なります。
ここでは、姿(からだ)の意味での全体像です。
早速ですが、以下の方の絵をご覧ください。
例えば、シルバーカー(+杖装着)を押している、背中が丸い、年配の女性が歩いています。と言えるかもしれません。
次はこの写真☟
同じ写真に見えるかもしれませんね💦
私は例えば2つの写真から面談を開始する前にどの様に見たままの姿を捉えているか(予測の段階)を言葉にしてみようと思います。
更に肉付けすると、
🔵視線が下を向いているのはなぜだろう。首、体幹の変形によるものか、躓く(つまずく)心配から下を向いているのかな?
🔵肩も上がり、肘を伸ばしている所から、猫背にならないように姿勢を気にされている方かな?
🔵ブレーキには指先が掛かっているので、慎重に歩かれている方なのだろうな。
🔵スーパーなど狭い場所等によりシルバーカーと杖を使い分ける方なのだろうな(それだけ歩行能力が保たれている方)。
🔵車輪付きでも転ばない程のバランスがありそうだな。
🔵反対に自宅内ではどのように移動しているのかな(杖?シルバーカー?伝い歩き?独歩?)。
🔵円背があるので呼吸は苦しくないかな、後で呼吸状態を観察してみよう。
🔵(2つの写真比べて)歩幅が狭いので、後ろや横への転倒のリスクが高いだろうな。
🔵躓いたり、転びそうになったり、転んだことがないか後で聞こう。併せてお家に段差がないか確認しよう。
🔵変形しているので首や肩、膝、腰など痛みが生じていないか聞いてみよう。
🔵歩幅が狭いので全身の柔軟性が低い(からだが硬い)だろうな。
🔵歩幅が狭く、すり足になり易いだろうから、靴は擦り減っていないかな。
🔵円背があるので、ベッドで寝ているかもしれないな。寝ている姿勢も後でみてみよう。
と、サッと挙げましたが、思いつつまま書いていくうちに、膨大になってしまっていたのでこの位に💦
更に細かく、全体を捉えている方もいらっしゃると思います。ここで大切なことは、見たままの情報から捉え、予測する事です。
私は元々病院勤務でしたので、診断名、骨折場所、脳梗塞や脳出血の場所、レントゲン写真、内服薬、血液データなどを予め確認、どんな方かを予測してから、患者さんにお会いする事が殆どでしたので、
今でも名残があるのですが、『からだの全体を眺める視点』お勧めです(^^♪
本日もお読みいただきありがとうございました。