ライブで聴いて印象に残った3曲
「#スキな3曲を熱く語る」というお題企画をnoteがやっているようなので、私は「ライブで聴いて印象に残った曲」という切り口で書いてみようと思う。
3位:レコード/坂本真綾
私はこれまでライブを見た泣いたことが2回ある。
そのうちの1回が、「YANO MUSIC FESTIVAL 2018 ~YAONのYANO Fes~」で披露された「レコード」を聴いたときである。
ヤノフェスでは、この曲の作曲をされた堂島孝平さんがアコギで演奏に参加された。
実は真綾さんに堂島さんが楽曲提供するきっかけとなったのは、前回のヤノフェスでの共演。
さらに「レコード」の編曲は、ヤノフェスの主催者である矢野博康さん。
ヤノフェスから生まれたご縁のコラボを生で見られたという感動、そして「夕風は冷たく」「暮れていく」といったレコードの歌詞が、夕暮れの野音とマッチしていく…。
気が付くと、私の目から涙が静かに伝っていた。
ライブを見て泣いたもう1曲は後述する2位の曲なのだが、そちらは曲そのものというより、グループの歴史やライブでの演出に泣かされた部分が大きい。
「歌そのもの」の力で泣かされたのは、今のところこの「レコード」1曲のみである。
2位:Future Diver/でんぱ組.inc
ライブを見て泣いた曲のもう一つが、この「Future Diver」。
特に私が泣いたのは、推しメンである夢眠ねむの卒業公演で披露された「Future Diver」である。
このライブで「Future Diver」が披露されたのは、ダブルアンコール。
「アイドル人生最後の曲」を歌い終えたアンコール後、鳴りやまぬ「ねむきゅん」コールに応え、彼女が舞台に戻ってきた。
しかし彼女の衣装は、それまで着用していたセーラー風衣装ではなく、Tシャツに法被。
そして手にはマイクではなく、サイリウムが収まっていた。
そんな彼女の言葉の後に現れたのは、6人体制になった新生でんぱ組.inc。
初期から歌い継がれてきた「Future Diver」を6人が歌い、それをステージ下手でペンライトを振りながら応援する"アイドルオタク"の夢眠ねむ…。
でんぱ組.incというグループの歴史が詰まったこの演出を、私は今までの人生で類を見ないほど嗚咽しながら見守った。
「推しであるねむきゅんが卒業しても、でんぱ組.incを応援し続けよう。」
卒業公演後もそう思えたのは、そして10人体制となった今でもでんぱ組のことが好きなのは、まぎれもなくねむきゅんから受け取ったこのメッセージのおかげである。
「Futuer Diver」は、リリースから10年を迎える2021年11月16日に、10人体制での再歌唱バージョンがリリースされるとのこと。
でんぱ組.incというグループを象徴するこの曲を、これからも歌い継いでいってほしいと思う。
1位:LOVE ALIVE feat.宇多丸/NONA REEVES
2,3位は、ライブで見て「泣いた」「感動した」という曲であるが、1位の「LOVE ALIVE」は、ライブで見てとにかくテンションがぶちあがったことが印象深い曲である。
私が最高の「LOVE ALIVE」を見たのは、NONA REEVESとKIRINJIの対バンイベントである「赤坂ノーナ最高祭」。
ノーナ、KIRINJIのライブメンバー(早稲田出身者だらけ)総勢14人に加え、アンコールではシークレットでRHYMESTERのMC2人(これまた早稲田出身)が登場。
16人体制での「The Great Journey feat. RHYMESTER」の後に披露されたのが、「LOVE ALIVE」であった。
もちろん「The Great Journey feat. RHYMESTER」もとんでもなく素晴らしかったのだが、「LOVE ALIVE」がさらにその熱狂を超えてきたのである。
ライブでしか聴くことのできないラスサビ前の宇多丸ヴァースが聴けたのはもちろん、この日のためだけに特別に披露されたMummy-Dヴァース(「人間交差点」のリリックを引用)を始め、16人全員にそれぞれソロパートが用意されていたのである!
"豪華"という言葉では形容できないほどに"豪華"な、日本のポップ史に残ると言っても過言ではないほどの、一流ミュージシャンたちによるセッション。
とにかく、音の厚みがすさまじかったのがいまだに印象深い。
このライブが行われたのが、2017年。
それから4年間数多くのライブを見てきたが、いまだにこのときほどライブ中にテンションが上がったことはない。
映像が残っていないのが本当に惜しいほど、後世に語り継ぎたいライブである。
コロナ禍の現在、なかなかライブに行けない日々が続いている。
そんな中でも、今年は4回ほど音楽ライブに行けそうだ。
見に行ける本数が限られる分、一つ一つのライブを大切に、楽しんでいきたいと思う。