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フィロソフィーのダンス・十束おとはというアイドルに救われた話
フィロのスとの出会い~東京在住時代のオタ活
「フィロソフィーのダンス」というアイドルの存在を知ったのは、アイドル好きのサークルの先輩がきっかけだった。
代表曲である「ダンス・ファウンダー」を一聴して心を奪われ、瞬く間にファンになった。
そして、かわいらしい声が好きだったこと、同じアニメファンだったということもあり、十束おとはさんを推すようになった。
初めておとはすの接近イベに参加したのは、2019年に原宿で行われた写真展のサイン会だった。

フィロのスの写真展で、おとはすにサインいただきました…!
— 不健康運動 (@fukenko_undo) February 3, 2019
おとはすと鍵作品の話ができてうれしかった。
リトバスが好きと言ったら、「CLANNADがフィーチャーされがちだけど、リトバスもいいよね!」と共感してくれた!
まだライブ行ったことないから、近いうちに行きたい…! pic.twitter.com/4Z9M1c1X1M
フォトブックでおとはすがAIRの話をしており、その流れでリトバスの話を振った記憶がある。
その数カ月後に、Fヨコのイベント内で行われたフリーライブを見に行った。

おとはす「ポーズどうする?」
— 不健康運動 (@fukenko_undo) June 16, 2019
私「こんにちワグお願いできますか?」
お「WUGちゃん好きなの?」
私「はい。おとはすがWUGの名前を挙げていたインタビューを読んで、WUGの物語はこうやって続いていくんだな…と思いました」
お「WUGちゃんは高木美佑ちゃんとお友達になったのが最初の関わりで(続く)
おとはす「そこから曲を聴いたりアニメを見たりするようになって…。もう少し早く出会っていればな…と」
— 不健康運動 (@fukenko_undo) June 16, 2019
私「みゅーちゃんとはこの前映画にも行っていましたよね」
ハガシ
お「ありがとう!Tシャツかわいい!」
私「ORESAMAっていうユニットのTシャツです!」
お「あっ、知ってる!!」
おとはすにWUGポーズをしてもらって、ツーショットを撮った。
接近中はWUGの話をして、去り際にORESAMAのTシャツを褒めてもらった。
その後も3回ほど(おとはす生誕祭、ノーナとの対バン、ツアー新木場)ライブを見に行ったが、接触イベに参加することはなかった。
当時は金欠大学生だった私は、接触イベには参加せずにライブだけ見ることも多かったのである。
広島での社会人生活
2020年2月、Uターン就職のために私は東京を離れ、故郷の広島に戻った。
程なくして、新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるった。
2020年4月、私は社会人になった。
対人コミュニケーションにかなりの苦手意識を持っていた私にとって、社会人生活は苦労の連続だった。
仕事では、コミュニケーション不足を起因としたミスを何度も犯した。
また同期や同じ部署の先輩方になかなかなじむことができず、職場でも必要最低限の応答以外は終始無言。
部署に配属されて数カ月後、一言しゃべると「〇〇さんって会話できたんだね」と言われた。
仕事を始めて、「生きる上では、人とのつながりが大切」という至極当たり前の事実にようやく気付き、他人に関心を示さずずっと一人で趣味に打ち込んでいた己の学生時代を呪った。
ろくに友だちも作らず、恋人がいない歴=年齢のまま、ひたすら一人でアニメを見て、バンドやアイドルやお笑いのライブに行き、ラジオを聴いて、スポーツ観戦をし、観劇する毎日。
もっと「普通に」人付き合いをしておけば良かった。
己の「異常さ」に、どうしてもっと早く気付かなかったのか。
毎日のように自分で自分を否定し、精神状態はどんどん落ち込んでいった。
私に救いを与えてくれたインタビュー記事
社会人になって半年後。
相変わらず精神状態はすさんでいたものの、趣味に打ち込むことが私の生きがいであることには変わりなく、メジャーデビューを控えたフィロのスのことも応援していた。
ある日フィロのス公式Twitterを確認していると、ウェブインタビューのURLが流れてきた。
そのインタビューには、「メジャーデビューを機に知ったという方に、4人それぞれの個性、武器、自分のスタイルを教えてもらえますか。」という質問があった。
上記の問いに対し、おとはすはこう答えていた。
ああ、おとはすも私と同じ悩みを抱えていたんだ。
私の「普通」は、おとはすの「普通」は、世間の「普通」ではなかったけれども、それでもポジティブに捉えていいんだ。
「自分らしく生きていこう」と思えばいいんだ。
おとはすが私という人間を肯定してくれたように感じて、涙が止まらなくなった。
なんなら、このnoteを書いている今も涙が止まらなくなっている。
インタビュー記事を嗚咽しながら読んだのは、今のところ後にも先にもこの1回しかない。
このインタビューを読んだことを機に、私のメンタルは少しずつ上向いてきた。
学生のうちから少し他人に関心を抱き、対人関係を築いておけば良かったという後悔はいまだにある。
ただ、「アニメ、声優、アニソン、バンド(洋邦問わず)、女性アイドル、お笑い、ラジオ、競馬、演劇、陸上競技と、多趣味から来る守備範囲の広さは、人との会話にも役立つ」というように、趣味人間である自分のことを前よりも肯定的にとらえられるようになった。
また意識変化と自己肯定感の回復により、あくまでも当社比であるが、少しずつ社交性が身についてきた。
職場でも心を開けるようになり、後ろの席に座っているおじさん(よくよく話すと、結構なアニオタ、ゲーオタだったことが判明)と他部署の秋山優花里フィギュア買い占めおじさんと3人で飲みに行くようになった。
「他のオタクなんかと話す時間があったら、1本でも多く作品を視聴したい」と思っていた私にとって、それは大きな心境の変化だった。
母親からも、「あんた最近やっと、人として最低限の社交性が身についてきたわね」と言われた。
フィロのス広島公演
私生活に変化が現れ出した頃、フィロのスにも大きな動きがあった。
まずは、おとはすがグループを卒業するということ。
そして、4人でのラストツアーを開催するということ。
このツアーには、私が住む広島公演も組まれていた。
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コロナ禍に入って以降、オンラインサイン会には何度か参加していたものの、地方住みも相まってすっかり現場からは遠のいていた。
新木場以来2年半ぶりに、フィロのスのライブに行ける!
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2年半ぶりのフィロのスのライブは本当に楽しかった。
インディーズ時代からの定番曲でコールができない(ダンス・ファウンダーでの「おーれーの👏マリリ!」とかね)ことに一抹のさみしさを覚えつつも、メジャーデビュー以降の楽曲をやっと生で見られた感動がそのさみしさを打ち消してくれた。
またマリちゃんがコウメ太夫のモノマネをしたり、「誓い合ったんだってね、LOVE」でハルちゃんにプロポーズされた最前のオタクがプロポーズを断ったりと、笑いどころも多かった。
元々私はバンドが好きだったということもあり、いまだにライブ=音源とは異なるアレンジを聞く場所という印象が強い。
今回広島公演はオケ音源でのライブだったが、要所要所でライブ用にアレンジが施されており、さすが音楽にこだわるフィロのス!と感じた。
また「おとはすはウニホーレンが好き」というエピソードが聞けたり、ハルちゃんの広島愛がたくさん伝わってきたりと、地元広島でフィロのスのライブを見る喜びも感じられた。
セトリも良かったので、ネタバレが大丈夫な方は、リンク先のリンク先を確認してほしい。
Philosophy no Dance「Love 4 You TOUR 2022」 広島公演セトリ」を聴いてみませんか?
— 不健康運動 (@fukenko_undo) May 29, 2022
フィロのスおろかアイドルの現場行った数年ぶりだから、マナーを忘れてしまったんだけど、ワンクッション置いたらセトリのっけても大丈夫なのか…?
(駄目だったらツイ消しする…)https://t.co/0NlXBiLRe0
特典会
そして、Fヨコのイベント以来3年ぶりの参加となった特典会。
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おとはすに、3年ぶりにWUGポーズをしてもらった。
本当はインタビューに救われた話をしたかったけれども、確実に時間が足りないことが目に見えていたので諦めた。
卒業までにもっとライブに行きたいし、ファンレターも渡したかった。
(だいぶ復調しているとはいえ、)持病持ちの父と同居している身で、コロナ禍もいつどうなるかまだまだ分からない。
もしかしたら、今回のライブがおとはすを生で拝む最後に機会になったかもしれない。
だからせめて、ブログというかたちで私からおとはすへの「愛」を伝えられればと思い、こうして筆をとった次第である。
おとはす、私の人生を肯定してくれてありがとう。
これからも、広島からあなたのことを応援しています。
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