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ウインエクレールの新馬戦を見て
「一番好きな競走馬は?」と訊かれたら、間違いなくウインブライトと答える。
2020年の香港カップを見ていなければ、私はG1シーズン以外も競馬を見るような人間にはなっていなかっただろう。
ただ、私が競馬を見るようになったのは、2020年秋。
ウインブライトの走りは、秋天とラストランとなった香港カップの2レースしか、リアルタイムで見ることができていない。
「もっと早く競馬を好きになれば良かった」。
ウインブライトのラストランを見て以降、何度もそんな後悔をした。
そんな私がウインエクレールの存在を知ったのは、無知ながら年明けのことだった。
記事を読んですぐ、netkeibaのお気に入り馬にウインエクレールを追加した。
サマーエタニティ産駒、畠山吉宏厩舎、鞍上松岡正海。
応援しないわけがない。
木曜日の午後は、なんとか抽選を突破できるよう神に祈った。
厳しい抽選をくぐり抜け(今回は除外が17頭もいた)、netkeibaから出走確定の通知が来た際は、職場で小さくガッツポーズをした。
松岡節満載の発言の数々に胸を躍らせながら、ウインエクレールの応援馬券を購入。
1月16日午後1時、中山6Rが発走した。
強気なコメントを残していた一方、松岡騎手は上記のような発言もしていた。
そのためうまくスタートを切れるか不安に思っていたのだが、それは杞憂に終わった。
好スタートを切った後は、道中好位3番手を追走。
先に抜け出したバンデルオーラが意外としぶとくヒヤヒヤしたが、最後はクビ差をつけてゴールした。
こうしてウインエクレールは、兄・ウインブライトが勝てなかった新馬戦を無事勝利。
私が賭けた200円は、270円になった。
八分の出来とは聞いていたが、10キロも太く、調教を含めて初めて本気で追われたという事実には驚いた。
松岡騎手が発した「今年はこの馬で行きたいですね」というコメントに、さらに期待が高まった。
前述の通り、私はウインブライトのレースをラスト2戦しかリアルタイムで見ることができていない。
だから、「好きな馬を新馬戦から応援することができる」ということは、本当に幸せなことなのだと痛感している。
また好きな馬の妹が、兄と同じ厩舎、主戦でレースに出走しているという事実に、「競馬は"縁"のスポーツなのだなあ」と、他のスポーツにはないその魅力を改めて感じた。
コロナの感染状況が悪化の一途をたどっているが、これからウインエクレールが出走するレースは、可能な限り競馬場で見届けたい。
今回の新馬戦を見て、その思いをより一層強くした。
決して無理をしてほしくはないが、できることなら桜花賞ではウインエクレールを応援したいなあ。
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