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2024年によく聴いた楽曲10選

今年はちゃんと年内に10選を書きます。

2024年1月1日から12月末までに音源がリリースされた楽曲の中から、特にお気に入りだった楽曲10曲をピックアップします。
紹介順は、楽曲名五十音順です。
また前提として筆者は、女性ボーカルのアニソンと女性アイドルが好きです。


アイヴイ / 月村手毬(CV:小鹿なお)

作詞・作曲・編曲 : ツミキ

学マスは好きな曲があまりにも多過ぎて、「1曲になんて絞り切れねえよ!!!」というのが本音ですが、悩みに悩んだ結果代表して『アイヴイ』を。

小鹿なおさん、あまりにも歌が上手過ぎませんか……?
歌唱力ナンバーワン女性声優は、夏吉ゆうこの一人勝ちだとこれまで勝手に思っていたのですが、それを脅かす存在が出現したなという印象です。
アイムエンタープライズはいい人材を獲得しましたよ、本当に……。

作詞・作曲・編曲はツミキさんということで、曲名からしても『フォニイ』のセルフオマージュ感がすごいですが、私は『フォニイ』が大好きなので、『アイヴイ』も無条件に大好きです。

Growing Up / Machico

作詞・作曲・編曲 : 園田健太郎

テレビアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!3』OPテーマ。
7年ぶりのこのすばテレビシリーズのOPを、1期OPと同じ「作詞・作曲・編曲 : 園田健太郎」という布陣で挑んだという、制作の物語性込みでエモく感じる楽曲です。

Machico氏らしい明るく元気な楽曲に仕上がっているのはもちろん、1番Bメロの「まだだ まだまだだ 主役は遅れて現れる」という歌詞からは、ダクネスの結婚を止めるカズマを想起させられるなど、アニメのタイアップソングとしても出来が最高なんですよね。

あと楽曲そのものからは若干話がそれますが、OP映像がマジで良いんですよ!

このすばもアニメ3期+劇場版と長期シリーズになっているので、キャラ数も結構いるんですが、Aメロだけでサブキャラ含め大体登場させてくれているんですよね。
私は中の人の関係もあってやっぱりダストが好きなんですが、ダストどころかダストのパーティーメンバー4人全員OPに出てきて涙出ましたもん。
影が薄過ぎるでおなじみのテイラーまでいる……涙。
そしてサビで敵と戦うのではなく、ひたすら敵から逃げ続けるカズマたち4人。これぞ『このすば』ですよ。

「こいつさっきから、曲じゃなくてOP映像の話ばっかりしているじゃないか」と思われる方もいるかもしれません。
ただ、アニメ本編とリンクした歌詞だったり、OPやEDの映像だったり、曲そのものではない文脈から曲に対する思い入れを増幅させることができるのが、"アニソン”の大きな強みなのではないかと私は考えています。

これからも、このすばとMachico氏の関係性が末永く続きますように。

GG / ReoNa

作詞 : rui(fade)、ハヤシケイ(LIVE LAB.)、ReoNa
作曲 : rui(fade)
編曲 : rui(fade)、⽑蟹(LIVE LAB.)、Sugi from coldrain

テレビアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ』OPテーマ。
先に予告しておくと、私はGGOが大好きなので、今年の10選にはEDも入っています。

めちゃくちゃド直球グランジのかっこいい曲。
編曲にcoldrainのsugiさんが携わっており、ギターはそのsugiさん、ベースはKnosisのKosukeさん、ドラムはCVLTEのHALさんが演奏と、日本のラウド・メタル系バンドからガチメンツが招集されています。
ガチメンツが招集されているだけあって、イントロのギターからシビれます。

あとこの曲も、もれなくOP映像がかっこいいんですよね。

登場人物をレンピトに絞った状態から、終盤に敵チームが次々出てきて、最後に全チーム集合する演出がクールです。

スキャンダラスKISS~final act~ / CUBERS

作詞 : つんく、作編曲 : 宮野弦士

今年の宮野弦士枠。

先述した通り、私は基本的に女性ボーカル楽曲が好きなので、好きな作曲家が男性に楽曲提供しても、「キー上げてくれ~」以外の感情が湧いてこないことが割とあるんです。
がっつり実名を出してマジで申し訳ないですが、今年沖井礼二がA3!に楽曲提供した曲を聴いた時の感想が本当にこれでした。
沢城千春と武内駿輔には申し訳ないと思っています。

なのに、この『スキャンダラスKISS』は、全然そんな感想が湧いてこず、むしろ「男性ボーカルでないとしっくり来ない!」と強く感じされる楽曲なんですよね。
しかも男性は男性でも、10代の若い男の子では駄目で、この曲は少なくともアラサー以降の大人の男性に歌ってほしい
まさにCUBERSのための楽曲だなあと感じました。

あとやはり、つんくさんの歌詞が気持ちいいんですよね。「気持ちいい」。
特にAメロの

--1番--
「踊っちゃっちゃっちゃっちゃっ Challenge night」
「笑っちゃっちゃっちゃって Get chance with me」
「口説いちゃっちゃっちゃって In the night」
「夢見ちゃっちゃっちゃって いんじゃない」
--2番--
「フラれちゃっちゃっちゃっちゃっ やばいんじゃない」
「割とちゃっちゃっちゃって 軌道修正」

スキャンダラスKISS~final act~歌詞

この韻の踏み方は気持ち良過ぎますね……!
実際歌うのはめっちゃ難しいんですけど、つい口ずさみたくなってしまいます。

nina / 坂本真綾

作詞 : 坂本真綾、作編曲 : 白戸佑輔

テレビアニメ『星降る王国のニナ』OPテーマ。

系統としては、『マジックナンバー』とか『クローバー』に近しい楽曲ですね。
真綾さんのオタクならみんな好きなやつです。
私は特にイントロとアウトロの美しいコーラスワークがお気に入りです。

当人も自覚している通り、タイアップがないとこの手の爽やかエンパワーメント系の楽曲は作らなくなっているので、少女漫画原作アニメのタイアップを引っ張ってきたフライングドッグには感謝を申し上げたいです。

意外や意外、白戸さんが真綾さんに楽曲提供されるのは初めてなんですよね。
白戸さんから真綾さんへの楽曲提供が決まったおかげで、白戸さんと懇意にしている堀崎翔の坂本真綾楽曲への参加も遂に実現し、元・堀崎翔さんブログ更新bot(現・Xの仕様変更で涙のアカウント凍結)管理人の坂本真綾ファンクラブ会員としては、うれしい限りです。

真綾さんも「白戸さんとは初めての感じがしなかった」とインタビューやラジオなどでおっしゃっているので、次回は白戸さん指名の真綾さん楽曲を聴いてみたいなと思っています。
(今回は作曲家を伏せたコンペで選ばれたそうです。)

フックの法則 / BEYOOOOONDS

作詞 : 児玉雨子、作曲 : 星部ショウ、編曲 : 鈴木俊介

3曲とも強過ぎたビヨのトリプルA面。
ハロオタには『灰toダイヤモンド』私と音楽の趣味が近しいシティポップ好きには『Go City Go』が特に刺さっているようですが、あえて3曲の中から1曲を選ぶのならば、私は『フックの法則』派です。

3曲の中で一番ファンキーで音楽的に好きというのもあるんですが、一番心を惹かれたのは楽曲の歌詞やコンセプトと言いますか。

冒頭のみよちゃんの語りパートに寸劇っぽさを残し、「ビヨーンズ」だからバネの歌を歌い、f=kxという物理の公式を楽曲のキーに落とし込む……。
トリプルA面のうち、『フックの法則』がダントツで「ビヨにしか歌えない曲」に仕上がっているのではないかと、個人的には思っています。

あと、「so is power」の時の振り付けが私はめちゃくちゃ好きです。
振りコピしたら楽しそうですね。

FLY / CHiLi GiRL

作詞・作曲 : Shinobu Kawashima、編曲 : 沖井礼二

三味線奏者・川嶋志乃舞 ( かわしま・しのぶ )さんの才能巻き込み型プロジェクト『CHiLi GiRL』。

今年出た初の全国流通アルバム『CARAI』が本当に名盤で。
個人的2024年アルバムランキング圧倒的第1位のため、できれば通しで全曲聞いてほしいですが、代表してリードトラックを紹介します。

「三味線がアレンジに入ったポップス」というと、どうしても「"和"でっせ!!!」「三味線弾いてまっせ!!!」といった三味線が全面に出たアレンジを想像しがちです。
しかし、CHiLi GiRLの曲は違うんですよね。

聴かせる三味線ソロもたまにははさみつつも、バッキングの楽器として三味線が上手に活用されているなど、いい意味で三味線がポップソングに溶け込んでいてそんなに目立っていないんです。
今回紹介する「FLY」も、一番印象的な楽器は三味線ではなくて、いかにも「沖井礼二が!!!アレンジしましたよ!!!」感が全面に出ているキーボードですしね。

曲も作れて、三味線も弾けて、透明感のある歌声を持つという、多才な川嶋志乃舞さん。
来年もいろんな才能を巻き込んで、良質なポップソングを世にリリースし続けてほしいです。

へんしん! / 莉犬

作詞・作曲・編曲 : Chinozo

テレビアニメ『村井の恋』OPテーマ。

そもそも作品自体に馬鹿みたいにハマっていたこともあり、この秋はずっとこの曲を聴いていました。

私は大学生の頃に、池袋のすとぷりコラボローソンに群がる客のあまりの民度の悪さにドン引きして以降、すとぷり界隈とは勝手に距離を置かせていただいておりました(すみません)。
今回まともに初めて楽曲を聴きましたが、やっぱり売れているだけあって「歌うまいね!」と思いました。
Aメロの早口パートとかよく平然と歌えますよね……。

作詞・作曲・編曲はChinozoさん。
ツミキさんもそうですが、ボカロ出身者の作曲家は中毒性のある楽曲を作る才能がすごいですよね……!

なおアニメのOP映像の方は、高熱を出した時に見る悪夢のそれなので、変な映像が見たい方はぜひご覧ください。作品にぴったりですね。

ユートピア学概論 / DIALOGUE+

作詞・作曲 : 田淵智也、編曲 : 瀬尾祥太郎(MONACA)

テレビアニメ『Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ』EDテーマ。
私が今年一番聴いた曲です。

上記のnoteでも同じようなことを書いていますが、D+にはやっぱり田淵智也のガチャガチャうるさい詰め込みソングが一番似合っているなと思います。
田淵自身が総合プロデューサーとして、他の楽曲提供先よりもメンバーと濃い関係性を築けているので、単純な歌割りセリフ系の歌詞をどのメンバーに担当させるかなどの割り振りがバシッと決まっている印象で、その分自身の詰め込み系ソングとの相性もいいのかなと思います。
『おもいでしりとり』のようなちゃんといい曲ももちろんめっちゃ好きですけどね、やっぱり真骨頂はこの路線でしょうよ、と。

ただ世の中的には、OPの釘宮病再発ソング『旦那様とのラブラブ・ラブソング』の方がバズっていましたね。
私自身も釘宮病L型Ti型KHA型I型などを余裕で発症しているので、OPの方もよく聴いておりました。

Little Dancer / レン(CV:楠木ともり)

作詞・作曲・編曲 : Jazzin’park(久保田真悟&栗原暁)

テレビアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅡ』EDテーマ。

『Jazzin’parkはGGOに、名曲書きすぎ大問題』です
(『 Kawaii make MY day!』のメロディーで)(大幅字余り)

1期に引き続き、2期もEDと各種キャラソンを大量に書いてくれてありがとうございます。2期は特にEDが2曲ありましたしね……。
今回は、SJ3編の方のEDを代表して取り上げました。
Aメロの途中からズンズンズンズンッッと低音が響いてくる部分が特に好きです(語彙力)(伝われ~)。

1期当時ド新人だったともりるがキャリアを積んだことで、「1期EDの初々しさがなくなってしまった……」と悲しむオタクが一定数いるようですが、私は普通に歌がうまい方が好きなので笑、今の歌い方の方が好みです。

総括

今年は夏以降アニメ視聴意欲が戻って、週に6~7本は見るようなオタクに復帰した影響もあり、アニメタイアップソング多めとなりました。

またボーカルの男女比は2:8となりましたが、莉犬くんはだいぶキーが高いので、男性ボーカル感はあんまりないですね……。
やっぱり私は女性ボーカルの曲が好きなようです。

また、ソロ歌唱とグループ歌唱の割合は8:2と、例年以上にソロボーカル率が高かったなという印象を受けました。
最近女性アイドルへの関心が当社比で薄れつつあるので、その影響もあるかもしれません。

それでは皆さん、よいお年をお迎えください。

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