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徳川家康から学ぶ組織づくりが面白い

徳川家康公といえば太平の世を260年も継続させた組織づくりのプロです。そんな家康公に組織づくりについて対談をさせていただきました

そこから導き出される「家康公の組織論」が現代でも応用できるものでした。そんな家康公の組織論を7つに分けて解説してもらいます

どのように家康公に解説してもらうかというとChatGPTです。家康公とChatGPTの中で“仮想会議”を行いました。要は【AI徳川家康】公です

そこで江戸幕府をつくった家康公に7つの観点から学びをいただこうというものです。家康公の学びに対して著者であり、コンサルティング会社代表でもある私がビジネスへの活かし方を追記しています

7つの現代の課題と家康公が江戸幕府で実際に行った施策と比較しながら解説してもらいます

注意書き:
本書に出てくる徳川家康公のお話は江戸時代全般についてのお話となります。ご本人だけでなく幕府15代将軍並びに各藩の政策も含まれます。よってフィクションです

目次
❶ビジョンとミッションの明確化
❷リーダーシップの育成
❸オープンなコミュニケーション
❹継続的な改善
❺社員のエンゲージメント向上
❻チームビルディング
❼組織文化の育成
❽まとめ
❾シークレットゲスト登場


❶ビジョンとミッションの明確化

組織の全員が共有する明確なビジョンとミッションを設定することが重要です。これにより、全員が同じ方向を目指して働くことができます


◼️ビジョンを掲げる意味とは?

磯野:
家康公は組織づくりにはまずビジョンが大切とのことでした。江戸幕府ではどのようなビジョンを掲げて、どのような意味を持たせていたんでしょうか?

家康公:
江戸幕府のビジョンは「泰平の世を築く」ことだったんじゃ。このビジョンを達成するため、全国を統一し、平和と秩序を維持することをミッションにしたんじゃ。このはっきりとしたビジョンとミッションのおかげで、全ての政策が一貫性を持って実行できたんじゃ

磯野:
なるほど。泰平の世を築くことをビジョンに掲げたんですね。そのビジョンと政策を一致させたと。なぜそのようなビジョンが必要だったのでしょうか?

家康公:
江戸幕府が「泰平の世」を目指した理由は、戦国時代とよばれる長い戦乱が人々を疲弊させておったからじゃ。戦乱が続く中で、多くの命が失われ、土地や資源も荒廃してしまった。そこで、わしは平和と安定を第一に考え、統一と秩序の維持を掲げたんじゃ

このビジョン「泰平の世」は、ただ単に戦がない状態を意味するだけではない。国中が平和で、誰もが安心して暮らせる世を築くことが目標じゃった。そのために、政治、経済、社会のあらゆる面での改革が必要だったんじゃ

磯野:
素晴らしいですね。要はこういうことですね
ビジョン:泰平の世を築く
ミッション:国中が平和で誰もが安心して暮らせる世の中にすること

そのためにやはり江戸幕府が必要であったわけですね?

家康公:
その通り!まずは全国統一を果たすことで、各地の戦乱を収め、中央集権体制を確立したんじゃ。これにより、地方大名が勝手に戦を始めることを防ぎ、幕府の命令が全国に行き渡るようにしたんじゃ

次に、秩序の維持のためには、法と規範を整えることが重要だった。わしは「武家諸法度」や「公家諸法度」を制定し、武士や貴族たちの行動を規律正しくしたんじゃ。また、農民たちにも年貢の納め方や農地の管理方法を定めた「郷村制」を徹底させ、農業の安定と発展を図ったんじゃ

磯野:
確かに大切ですね。家康公の施策は今の時代にも受け継がれていることが多くありますよ

◼️ビジョンは全体の向かうべき方向を示すもの

磯野:
やはり組織はビジョンを明確に掲げる必要がありますね

家康公:
その通り。このビジョンとミッションを全ての国民に共有することが大事だったんじゃ。武士だけでなく、農工商のすべての階層が同じ方向を向くことで、国全体が一致団結して平和と繁栄を実現できるようになったんじゃ

具体的には、幕府の政策や法令を広く周知し、教育を通じて国民の意識を高めたんじゃ。武士には武士道を、農民には農業技術の向上を、商人には商業の発展を、それぞれの役割に応じて指導し、全体の調和を図ったことが重要なんじゃ

小さなまとめ:
家康公が目指した「泰平の世」はこのビジョンを明確に士農工商まで浸透させることに成功し、260年の泰平の世を築きました。目指すべき道は明確にすることで、庶民までが“何をしたらいいのか?”や、“何をしてはいけないのか?”を理解させることが出来たのです

◼️現代のビジネスへの応用

磯野:
家康公の江戸幕府でのビジョンの考え方を現代のビジネスに置き換えて教えてください

家康公:
現代の企業でも、ビジョンとミッションをはっきりさせることは重要じゃ。全社員が同じ方向を向いて働くことで、組織全体が一丸となって目標を達成できるんじゃ。明確なビジョンとミッションがあることで、日々の業務に一貫性が生まれ、長期的な成長と成功を目指すことができるんじゃ

磯野:
組織に浸透させるためのポイントを教えてください

家康公:
そうじゃのう。まずよくあるのは会社の玄関や社長室の壁にご立派に飾られた絵画のような企業理念ではいかんのう。社員がいつでも目にすることが出来る事務所などになければならん

そして、朝礼や終礼などで声に出して読むだけでも覚えられんもんじゃ。常に業務とセットで考えられるような機会を設け中ればならんのう。例えば、定期的な企業理念研修の実施じゃ

さらに重要なのは、この後に出てくる教育じゃのう

磯野:
なるほど、ただ飾っていたり、意味も分からず読ませるだけではダメなんですね

家康公:
もちろんじゃ。経営者やリーダーの皆さん、わしが実践したビジョンとミッションの重要性を理解し、現代のビジネスに応用してみることじゃ。これがきっと素晴らしい結果をもたらすことになるであろう

磯野:
家康公、ありがとうございました!


■磯野のまとめ

ビジョンは人の行動を迷うことなくできるようになるために必要なものなのです

経営者やリーダーは社員に対してわかりやすく、明確なビジョンやミッション、さらには行動指標を伝えなければならないのです

▼行動指針とは?
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社員が自ら判断するための基本的な考え方のことです。スタバで有名な話として「店舗の前で交通事故を起こしてパニックになっていた方にスタッフが一杯のコーヒーを渡し、落ち着きを取り戻させた」というのがあります

これは会社にとっては金銭的損失が生じますが、“人に喜んでもらう”という行動指針があれば、賞賛される行動となるわけです

要は社員が行動に移すことができないような経営理念やビジョンには何の意味もないわけです

玄関に“絵画”のように飾ってある経営理念では意味がありません。すべての社員がきちんと意味まで答えられるまで落とし込みましょう

手法として
・経営理念研修:経営者自らが意味についてや事例を交えて行う
・朝礼や終礼で読み合わせ:ただ読むだけでなく、ビジョンとミッションの意味や事例を交えて社員が一言付け加える

◼️この章における経営者の課題とは?
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❶あなたの会社はビジョンを掲げているか?
❷社員の誰に聞いてもビジョンを答えられるか?
❸社員はビジョンの意味まで答えられるか?
❹ビジョンに繋がるプロセスとしてのミッションはあるか?
❺ミッションは各部署の業務に落とし込めているか?


❷リーダーシップの育成

組織の各階層においてリーダーシップを発揮できる人材を育成することが必要です。リーダーはチームを導き、メンバーの能力を最大限に引き出す役割を果たします


◼️価値観の違う人たちへのリーダーシップ育成とは?

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