#猫と就活
(3/1に書いた記事です。せっかくなのであげておきます)
「君がいなくなったら、私はどうなるかな」
帰省した実家で、三つ下の弟がクリープハイプの左耳を聴いていた。
私が中学生の時に擦り切れるほど聴いた曲を、大学生になった弟が聴いているのは少し変な気分だ。
さて、就活が上手くいかない。
あと一ヶ月で結果を出す、決めてしまおうと思ってから3ヶ月がたった。
今日、本当に行きたかった会社にお祈りをされてしまった。
正直落ちた気がいていなかったので、現実を受け入れられないまま、ぼんやりと電車に揺られて実家に帰った。
実家に着き、吸い込まれるように愛猫の腹に埋れ、少し泣いた。
猫が居なくなってしまったら、本当にどうなるんだろう。私はこの先どうなるんだろう。
不安と猫の人間よりも高い平熱の温もりに包まれながら漠然とそんなことを考える。