
#俗物に溺れたい
敬愛する人生の先輩から、人生を強く豊かに生きるために辞めるべきことをいくつか聞いた。正論ばかりだったが、一つだけ違和感を感じるものがあった。
「俗的な物に時間を使いすぎること」
自分が触れるコンテンツは選び、時間を費やすことは身を滅ぼすと彼女は言うのだが、どうも納得がいかない。
何を隠そう、私は生涯、常に俗物に溺れ続けてきたからだ。
生まれた頃からオタク気質。初めて発した言葉はママでもパパでもなく大好きなアンパンマンの「アンパン」だったし、幼稚園から帰って毎日ハリーポッター(しかも嫌われがちな秘密の部屋)を見ていたし、小学校ではジェダイになれると信じて紙粘土でライトセーバーを作り、また結界師になれると信じ手のひらに法印を書いていた。
何かハマっていない瞬間は思い返すとあまりなかったように思える。
物語が大好きだ。漫画も小説もアニメも映画も大好きだ。
芸能人という遠い存在の他人にハマることはあまりないが、好きになる人の共通点は人生の物語に惹かれる人達だ。
「ひぐらしのなく頃に」
にどハマりした。ゲーム、アニメに没頭するのは久しぶりだ。
普段見ない実況動画を見あさり、全てのアニメを睡眠時間を削り三日程度で見た。
所謂グロ系もループ物も苦手だが、それ以上に回を重ねるごとに、物語のピースを集められ、また良い意味で裏切られ、先が見えない展開に手に汗をかいた。
費やした膨大な時間を悔いたりは決してしない、素晴らしい作品だった。
時代設定は昭和後期、オカルト、村の信仰、祟り、風土病など好奇心が掻き立てられまくった。ただグロはトラウマになるレベル。
最初は昔のアニメ特有の、個性的すぎるキャラ達がきついな、と思っていたが進める毎に愛着が湧いた。竜宮レナが一番好き。鬼騙し編のレナはどのキャラよりも恐ろしい。ただ味方に回った時のクレバーさ、頼もしさがカッコいい。最初は怖くて仕方なかった”豹変”も癖になった。
中央が竜宮レナ。可愛い。
アニメを見終えたばかりで、興奮冷めやまず勢いで感想を書き殴っているので、
また改めて纏めたいと思う。まだ処理し切れていない伏線が沢山ある。
何日かは、謎を回収し楽しめそうだ。本当に面白かった・・・・。
もっと早く出会いたかったと思う反面、中学校で出会っていたら、確実に「厨二病」を発症させる作品だとも思うので、出会うタイミングは良かったのかもしれあい(笑)本当に楽しい作品だった。
作品に没頭している時間が一番好きだ。
それが人生を腐らせるというならば、別に腐っても良い。
だから、俗物に溺れさせて。