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日商簿記2級合格から約5週間で簿記1級に合格した話
前置き
10/10に2級合格した後から1級の勉強を始め、11/17の168回で合格することができましたが、とても運の要素が強く、この方法なら短期合格できるという内容ではありませんので、ご注意ください。
簿記2級合格から簿記1級受験を決めるまで
2024年10月10日に日商簿記2級に合格した後、まずはその足でiPadを買いに行きました。以前からiPadによる勉強に興味があり、2級に合格したら買おうと自分の中で決めていました。どのiPadを買ってどのように勉強してるかも、気が向いたら書きたいですね。
無事iPadを手に入れたので、 iPad勉強の練習もかねて、2級に引き続きCPAラーニングの1級講座を始めました。
ただ11月の1級受験はあまりにも日にちが短すぎるので、受けるかどうかは当初まだ迷っていました。10/20が申込締切だったので、その日まで勉強をしながら迷い続け、結局締切当日に申し込みしました。
この時点で公認会計士試験に挑戦したい気持ちも割と固まっていたので、CPAに入ることも選択肢にあったのですが、1級の勉強をすることで、より会計士試験への適正を試したいというのもありました。
怒涛の講義視聴
2級の時と同様にCPAラーニングの全講義視聴と問題集、その後過去問演習をしたいと思い、10月中に講義を観終わって、11月に入ったら演習に入るスケジュールを組んでみましたが、2級に比べて動画数も多く、1日8講義視聴のような大変無茶なスケジュールができあがりました。ただ2級の勉強期間とは違い休職中で平日日中の時間を使えるので、なんとかなるのではと当初期待していました。基本的な勉強時間は、子供を保育園に預けている平日9:30〜16:30の7時間でした。
しかし動画数の問題だけでなく、1級の内容は新しく知る概念も多く難しくて、2級の講義は倍速でほぼ一回で理解できたのに対して、何度も戻ったり止めて手を動かしたりしないとなかなか理解できませんでした。
もう一つ問題があり、1級の工原には推しの登川先生の講義がなく、上がってる講義は自分と相性が悪かったのか、全然頭に入ってきませんでした。あまりにも頭に入らないので、一部範囲は講義を観ずに自力でテキストと例題を読んで理解しようとしたところもあります。(現在改めて同じ範囲をCPAで講義を受けて、重要なポイントは全然理解できてなかったなと気付きました…)
そんなボロボロな状態で当然スケジュールは押しに押し、試験1週間前になっても講義を見終わっていない悲惨な状態でした。登川先生の「余裕のない方はここで講義を終わってもOKです」の言葉が本当にありがたかったです。
またろくに復習もせず講義を進めていたので、当然次々と忘れていき、難しそうな範囲に関しては隙を見て問題集も触ってみましたが、講義から1週間もたつとほぼ忘れてて、思い出すのに苦労しました。
最終的に商会は動画を動画を12本程残した状態で、CF計算書や企業再編は完全に切った形です。工原は意思決定会計までは一応なにかしらを見た気がしますが、どれもこれもふわーっとしか頭に入ってない状態でした。
1週間の過去問演習
最後の1週間は、さすがに問題演習をしないとヤバいということで、TACの過去問集を始めました。当然ほとんど解けないので、すぐにテキスト確認、必要であればテキストの例題や問題集に戻って演習、また「覚えてなかったノート」を作成し、問題を解くのにこの知識が必要だったという部分をノートにまとめました。
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このノートは時折読み返して、過去問で一度触った分野は解けるようになることを意識しました。
過去問は最終的に158回〜162回の4回分を解きました。また頻出分野の連結や税効果、退職給付等は解けるように演習を繰り返しました。
本番当日
どこかの会場で集まって試験を受けるというのがかなり久しぶりで、お試し受験の気分とはいえかなり緊張しましたし、受けに来られているまわり方が皆頭が良さそうに見えました。
行きの電車の中や試験会場では前述の覚えてなかったノートを最終確認し、解ける問題を一問でも解こう!の気持ちで臨みました。
商会ではまず会計学から開くと、たくさん演習をしたシンプルな連結問題で、解くぞ!と意気込んだのですが、各年度のB/S作成というのを見て、最終年度の数値の穴埋め問題ばかり練習してたからか、なぜか頭が真っ白になってしまい、「絶対簡単な連結問題だから皆解いてくるしどうしよう」とパニックのようになりました。とりあえずいつものタイムテーブルを書いて、わかるところから埋めて、自信のないところを、演習の記憶を辿りながら無理やり埋めていきました。
気がつくとかなり時間を使ってしまい、慌てて商簿も解き始めましたが、初っ端の商品売買からわからず、これは終わったと思ったのですが、解ける問題を一問でも埋めようと粘りました。
商会が終わった時点でかなり萎えていたのですが、切り替えて工原に臨みました。
原価計算がCVP分析で、2級の時にしっかり勉強していて得意分野だったので、わかるところをどんどん埋めていきました。
工業簿記がまさかの費目別で、最初の講義以来やってないよ〜と思いつつ、かすかな記憶と2級の貯金を使って、自信はないものの最後まで解いていきました。
試験後から合格発表まで
終了後の感覚としては、商会→終わった…、工原→ぼちぼちかな…?というかんじで、当然落ちたと思い、また試験中は余裕もなく自分の解答をメモしきれなかった部分もあり、自己採点もする気になれず少し落ち込みました。特に、解けるようになったと思ってた連結がイマイチだったことがショックでした。
その後一週間後くらいにCPAラーニングの1級受験者向けのイベントがあり、参加するとCPAのクーポンがもらえるとのことでそれに参加し、そこでもらえたクーポンを使ってCPAに入学し、公認会計士試験の勉強を始めました。
6月に1級リベンジと、全経上級にチャレンジしてもいいかもなんて思いながら勉強を続け、1月の合格発表の当日は実家に帰省していて受験番号がわからなかったので、数日後自宅に帰ってから結果を確認しました。
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これを見て本当に信じられなかったし、正直今でも信じられないです。合格証書がもらえるまでまだちょっと不安です。
改めて自己採点してみると、商簿は解答をメモしてなかったので詳しくはわかりませんが、序盤の商品売買や貸引は間違えているので、後半がまあまあ正解できたと思われます。会計学は理論が4問中3問正解し、苦し紛れに書いた連結もどうやら結構合っていたようです。
工簿もメモがなくよくわかりませんが、原計は問1③以外は全て合っていました。
ほぼ対策ゼロの理論が運良く合っていたのと、原計に救われた形でしたが、他の科目でも諦めずに一問でも多くわかる問題を解こうと意識したのが足切り回避に役立ったように思います。また、勉強が間に合わず切った分野がほぼ出なかったことも幸いでした。
ただ、前置きにも書きましたが、自分が本当に1級合格レベルの知識を身に付けられたかというとそんなことはないので、次回受けて合格点取れる自信は全くなく、同じ回をもう一度受けても正直この点数がまた取れるかどうか微妙です。
しかし合格というのはありがたく受け取らせていただいて、今後は公認会計士試験の勉強に集中したいと思います。
以上です。