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"ジェネギャ"を埋める?駐車場業界のターニングポイント

 積水ハウスとタイムズがタッグを組み、空き区画を利用したシェアリングサービスが始まるそうです。
 その背景には少子高齢化や若者の自家用車離れを受けて、カーシェア需要へ視点を切り替えるという駐車場業界の現状があったようです。

 その「若者」が私を含むミレニアル世代を指すとすると、「モノを買う」ではなく「使う(シェアリング)」という意識は確かに実感できます。それはなんでもできるスマホの誕生と共に育ったことで、わざわざ何かをすることが要されなかったことも原因だろうと考えられます。

 よく経済不況の原因として考えられるミレニアルですが、不景気の中で育ってきた世代として「既存の失敗や崩壊」を無意識に体験してきたとも言えるのではないでしょうか。
 不確かなものよりも体験や楽しいことにお金を使うという価値観を大きく区別することが、企業存続の鍵であると感じました。

 実際に私は普段モノを買いません。持っているすべての荷物が大きなスーツケースに収納できる分しか持ちたくないからです。溢れた分は捨てるし、逆に同じようなものを全部捨てて一つだけ大事なものに置き換えたりします。そういった生活の中で自分にとって本当に大事なものだけを周りに置いておきたいという感覚がとても強いです。それもミレニアル世代の中で流行っている「ミニマリズム」や「サステナビリティ」に近い感覚なのかもしれません。

 「従来」を築いたベビーブーマー世代と、「今」を重きに置くミレニアル世代は対照的であると感じながら、その間にできた大きな溝がこういった事例によって埋まりつつあるのはとても面白いですね。

 その溝がどのように、何によって、何色で埋められていくのか今後も注目したいです。


Sally