男子校セッション「オンライン時代の1stピン像」の作り方ー3つのポイントー
みーなーさーん!こんにちはーっ!(拍手!)
2020年6月27日土曜日、時刻は15時45分を回りました。
東京都千代田区紀尾井町、ホテルニューオータニ脇のガーデンコート22階のビッグビート特設スタジオからと届けしております「CMC_MAX」!
これからの時間は「The 男子校トークーオンライン時代の1stピン像」でお楽しみください!
…という感じで始まった、我らが「1stピン」セッション。
セッション後のBack Stage Talkとセッションの合間の「無音」から、いきなり「みーなーさーん!(パチパチパチパチ)」と大きな声で始まったため、全国からいろんな「びっくりした」便りが届きました。そりゃ、そうですね。
びっくりさせた猫ちゃん、ワンちゃん、赤ちゃん、ごめんなさい!
そんな始まり方に注目されがちだった、我が「1stピン」セッション。
実は、単にノリと勢いだけのセッションでは、なかったのですよ!
いろいろと考えていたことを、参加してくださったあなたには意識させないようにしつつ、設計していました。まさしくコミュニティ運営と同じ!
どんなことを考えて、あの40分間をご一緒させていただいたのか、その「企画の裏側」をお話します!
このnoteを読み終えたあなたは「連続セッションへの登壇&参加の仕方」がイメージできるようになるはずです!今後のあなたの参考になれば、嬉しいです。
ちなみにこの「1stピン」セッションをご覧になられていないあなたは、その雰囲気を凝縮した、このnoteをご一読ください!(大切なことはこのnoteでも繰り返しますので、きっと、より伝わると思います!)
あ、遅くなりましたがお相手は、趣味幹事、特技幹事、強み幹事力、ヒトとヒト、ヒトとコトを結ぶ「辻」=「交差点」を幹事することが使命の辻貴之です。皆さんからは「つじ」をひっくり返して「じーつー」(G2)さん、なんて呼んでいただいています。
そして、素敵なお二人のゲストは、ヌーラボのJBUGユーザーのコミュニティBacklog World2020運営委員長で「西から来た馬面の男」でおなじみ西馬一郎さんと、freeeのコミュニティ「マジカチ」東京リーダーで、このセッションの一服の清涼剤だった矢野裕紀さんでした。
ポイント1:全体の中の位置付けを整理する
この手の連続トークイベントは、セッションごとのつながりが大事。
そうしないと、参加してくださっている方が混乱しますからね。なので、まずその整理をしました。
あ、そもそも我々「1stピン」って、なんですかね??
小島英揮さんの我らが必読書「コミュニティマーケティング」の帯には、このように書かれています。
「ファーストピンをねらえ」
そして、69ページには、こんなことが書かれています。
「コミュニティの初期メンバーやリーダー」
「波及効果で全てのピンを倒す」ことにつながる存在
そう「1stピン」は、オープニングの小島英揮さんとソラコム玉川さんによる「企業とコミュニティ」、続いての「カスタマーサクセス」、そしてこの後の「地方コミュニティ、個人コミュニティ」や「(コミュニティマーケティングの)グローバルでの展望」のいずれのセッションの話題にも、必須な存在なのです!
「1stピン」は、あなたが企業のコミュニティマネージャーであれば、お客様やユーザーの中から見つけたい存在。あなたがコミュニティの参加者であれば、コミュニティでの時間を充実されるために自分が1stピンになるか、もしくは、1stピンを支える存在になるか。要は「1stピン」は、あなたがコミュニティに関わるどのような立場だったとしても「必要な存在」なのです。
「みんなに必須のこの存在」
=「みんな、このセッションは聞き逃せませんよ!」
と、冒頭で「『1stピン』の定義」と「今日の全体の流れ」の関係をお話し、『自分ごと』感を掻き立てました。
ポイント2:セッション単体のゴールと流れ、合間に実践
このセッションのゴールはこれでした。
そのゴールにたどり着くためのステップは、こんな感じでした。
しかし、上記のnoteに詳述の通り、直前の「カスタマーサクセス」セッションで、「あれれ?企業側のコミュニティとか1stピンの見方って、そうだったの?!」という、JBUGとヌーラボさん、マジカチとfreeeさんとの会話では聞かれないことが、話されました。
カスタマーサクセスに効く!
トップラインを伸ばすために動いてもらう!
NPSなどのKPIが上がることも期待!
そこで急遽、パワポには書いていない、この2つの要素を盛り込みました。
①「1stピン」は、純粋に商品やサービスが好きな
『勝手ファンクラブ』の筆頭メンバーであること
②なので、ノー『サクセス』『トップライン』『NPS』な存在であること」
ちなみに、正しい、正しくない、ではなく、同じものを違う立場から見ているので、見え方が違う、という類いのものです!
そんなこんなながら「1stピン」としてコミュニティ運営で心がけていることを、セッション内で実践しました。
■1.反応
西馬さんがオンライン時代のコミュニティ運営のルールとして「反応」することをルールにしたそうです。
オンライン時代は、画面の向こうの反応がわからず、不安になります。
なので、画面ごしでの相づちや、「ですよねー」とコメントすると言ったことを、チームとしてルール化しました。
ちなみに、セッション終了後に、3人で一斉に、僕たちのセッションに関しするツイートに返信するとともに「懇親会」へお声かけしました。これも僕たちの「反応」です。この甲斐もあってか…
このように半数以上の方が我々のセッションの会場へ参加表明をして、実際にもお越しくださいました!ありがとうございました!
オンラインセッションで最も簡単な反応、それは「相づち」(と拍手)です。僕もいつも以上に「相づち」を打っていました。
これはゲストの皆さんが話しやすくなるだけでなく、画面の前の「あなた」にも一緒にうなづいて欲しかったから。「この画面の向こうの司会もうなづいているから、私がうなづくのも仕方ないよねー」的な「言い訳」を作っていました。
■2.フラット
合間に、秀逸なツイートを連打されていたとくあやさんからこんな質問をいただきました。
[質問]
1stピンの考え方は一歩間違えるとカースト制度っぽい世界観が生まれ(もしくはそのように見えてしまう)、そこに苦手意識を持つ人も出てくるように思うのですが、その辺りで1stピンの立場の人が工夫すべき点や理解しておくべきことがあれば知りたいです。
それに対する答えを、すでに実践していました。
自己紹介でいつも名前の後に、まず共有すること。「ニックネーム」で呼び合うことです。年齢、性別、国籍、業種、職種など、バックグラウンドが違う人たちの集まりで、上下関係を生み出さない方法の一つは、お互いをニックネームで呼ぶことです。それをセッションの中で実際にやって、お見せしていました。
ポイント3:「オンライン」を理由に、「オフラインでできること」を諦めない
話は「聞く」だけでは、体得できません。では、どうすればいいでしょうか?そう…アウトプットです!小島さんがいつも仰る3つのファースト(オフライン・アウトプット・コンテキスト)の一つです。
では、アウトプットと言えば?ツイート?note?…みんなができるわけでは、ありません。大丈夫!「その場で実践」です。
例えば「心理的安全性」を確保するアイスブレイク。
オフラインの集まりのスタートであれば、左右両隣の人と笑顔で目を見て、握手をして「よろしくっ!」とご挨拶から!
これは、目と目が合うと脳科学的に報酬系を刺激され満足度が高まり、身体接触があると「安全安心感」のもとの「オキシトシン」が分泌されるためです。
…オンラインだと、握手できないですよね??
でも、大丈夫!画面越しでも出来ることがあります!「ハイタッチ」です!
同じタイミングで、同じことを、違う場所だけどみんなでやると、「みんなでやってる感」が高まります!ぜひ、オンラインだからと諦めず、やってみてください!共有したい「意味」や「価値」を明確にすれば、きっと代替手段が見つかります。
まとめ
ということでお届けしてまいりました「オンライン時代の1stピン像」セッションの作り方、いかがでしたか?ポイントは次の3つでした。
①冒頭で、そのセッションの「全体の中での位置付け」を整理する
②セッション単体の「ゴール」と「流れ」を示す
(&話した内容でやれることは、即、やってみる)
③「オンライン」を理由に、「オフラインでできること」を諦めない
サムネ写真の通り、セッション中に申し上げたオンライン時代のコミュニティ運営の心構えである「目配り・気配り・心配り」を実践しておりました。もちろん、まだまだ至らぬところもあったかと思いますが、画面の前の「あなた」が「ゴール」にたどり着けていたことを、願うばかりです。
ということで、そろそろお時間となりました。
それでは引き続き1stピンを大切にしながら、コミュニティを一緒に楽しんでくれるかな??