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震災とフォルケホイスコーレと僕たち〜10年目の3.11を迎えて〜

「いつからデンマークとの関係がスタートしているのか?」
「フォルケホイスコーレを作ろうとしたのはいつからなんですか?」
こんな質問をよくもらいます。
そして僕らはこの問いに答えていくときに、
やはり2011年3月11日からスタートしたSETのストーリーを共有することになります。

NPO法人SET
陸前高田市広田町を拠点とするNPO法人。東日本大震災をきっかけに復興支援団体として立ち上がった。現在は交流人口や地域経済循環をテーマに複数個の事業を運営する。Change Makers' Collegeもそのうちの一つ。


震災によって出会った答えのない"問い"


震災の2日後2011年3月13日にSETは生まれました。
たまたまのご縁で陸前高田市広田町と出会い、活動を開始しています。

当時は震災の緊急支援みたいな形で小さくではありましたが
「自分たちにできることを。」
と思い活動をしていました。

活動を進めていくごとに様々な地域課題があることを知り、徐々に「復興支援」から「地域課題の解決」へと活動の軸はシフトしていきます。

そして、活動をするために訪れるまちの方々との交流を通じ、僕たちの心に“問い“が突き刺さり続けます。
「豊かさとは何か?」
「生きるとはなんなのか?」
「一度きりの人生をどう生きるのか?」
人生にとって、答えのない"問い"と向き合い続けてきました。

そして、その"問い"について仲間や地元の人と語り合った時間は僕たちの人生にとって掛け替えのない大切な時間でした。

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フォルケホイスコーレとの出会い

そして時は過ぎ2017年、Change Makers’ Collegeは立ち上がり
この土地の未来の豊かさ、新しい生き方を探求する場所作るために。
僕らのように迷い、悩み生きる現代の若者の余白の場所となるために。
そうして運営しているうちに、デンマークのフォルケホイスコーレと出会いました。

フォルケホイスコーレと出会い、
実際にChange Makers' Collegeを元に訪れてもらい、
「この場所にはフォルケホイスコーレの精神が宿っている」
ということを共有してもらいました。

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そして陸前高田市広田町にある僕たちCMCと、デンマークにあるフォルケホイスコーレの関係は始まり、今に至ります。

僕たちはフォルケホイスコーレを作ろうとしたわけではありません。

この土地の中で多くの人として大切なことを学び、
その奇跡的な出会いの連続が”いわゆるフォルケホイスコーレ的な精神性”を帯びて僕らの前に出現しました。

それがChange Makers’ Collegeです。

今日、3月11日。
この日を迎えられたこと、
そして生かされているこの人生に感謝をして、
僕たちの原点を胸の中で確かめながら、
今を慈しみ、これからの未来を生きる人たちへと勇気を届けていきたいと思います。


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2021.3.11
Change Makers' Collegeファシリテーター
岡田勝太





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