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「生き方」は「暮らし方」から。CMCの自己紹介②~ライフスタイル編~

CMCを『「自分」や「生き方」について学ぶ所だよ』と説明する時、だいたいの人は「で、授業は具体的に何してるの?」とよく聞かれます。
そう聞かれるたびに「そうじゃないんだよね…。」と心の中で違和感を感じることもしばしば。

とか言いながら前回は「カリキュラム編」を書いていますが(笑)↓

私たちは基本的に「暮らし方」から自分を見つめ直すことができると思っています。
自分が食べたいものを食べ、居心地の良い空間を作り、
何をしたいのか考えて、過ごしたいように過ごす。
これってすごく当たり前のように見えるけど、一つ一つを丁寧に「選択する」という大事な行為で、自分と向き合う行為でもあります。

今回は一つ一つの選択を大事にできるCMCのライフスタイルを紹介します!


手間をかけることはクリエイティブになること。

CMCでは基本的に参加者同士でシェアハウスをしながら暮らします。
お家は広田町内にある大きな古民家。ジブリ映画「となりのトトロ」に出てくるおばあちゃん家みたいな所です。

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(実際の学び舎兼シェアハウス)

かわいい表現で言いましたが、実際は築何十年も経っている年季の入ったお家です。なので、正直手入れも大変だし、現代では起こりえないようなことが頻発します。
例えば、床が抜け落ちる、水道管凍る、掃除してたら新しい部屋を見つかる(ハリーポッターかよ)などなど。正直住んでいるだけで結構大変。

でも逆に言うと、自分で住みやすいようにできる余白があるということ。
普段の生活では間取りが決まっていたり、家具がもう備え付けてあったりしてなかなかできない「暮らしの実験」がとても簡単にできるようになります。


例えば、キッチンもう少し使いやすくならないかなと配置を変えてみる。
縁側が玄関がないから廃材でつくってみる。
新しい部屋を掃除してみる(結局もの多すぎて断念した)
そうやって、少しずつ自分が住みやすくなることが体感できるようになったり、住む場所のありがたさをすごく感じるようになる。
つまり「足るを知る」ということを身近に体感できる時間になります。


授業を生活がつながる。そして世界が広がる。

暮らしの中で自分が選択できるようになると、授業の内容につなげて生活を考えることも増えてきます。

例えば、CMC5期生の時に授業の中でビーチクリーンをしていると、海岸の端に水路みたいな溝があることに気づき、ファシリテーターの方に「あれなんですか?」と聞いてみました。
すると、この水路は生活用水を流すもので、ここでは生活用水が浄化されずにそのまま垂れ流しにしていることを教えてくれました。
つまり、私たちの生活で使う水は海に直接つながっていて、すごく汚してしまっている。

それを聞いて居ても立っても居られなくなり、すぐに洗濯洗剤をエコフレンドリーなものに変更。食器を洗うときもどうすればいいかみんなで話すようになりました。
それは後に「エシカル消費」につながっていることを知り、私たちの合言葉は「これってエシカルかな?」になっていきました。

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(ビーチクリーンをきっかけに、みんなでミツロウラップを作ってみた)

授業が一つのきっかけになり、暮らしでアクションしてみる。
すると気が付かないうちに自分が大きな世界と繋がっていることに気づく。
暮らしという当たり前にあるものの中にも、社会と繋がる方法はあるんだと気づかされます。

私たちは暮らし方を知らない。

「先生。なんで今数学なんか勉強しないといけないんですか?」

学生時代、隣からこういう質問を何回も聞いた記憶があります。
当時、こじらせていた私は「大学行くためやろ。」と心の中で返答していました。でも、今はちゃんと答えられる自信がありません。

この質問は結構本質的だと思うんです。
だって、私たちは学校で習ったことを実際どれくらい「生活」の中で生かせてるんでしょう?

一生懸命習った文章の読解問題も、数学の証明問題の書き方も今は全然使えてない。使っているのは九九といった簡単な計算や、手紙やメールを打つときに文章構成を考えるくらい。
いつの間にか、何を習ったのかも忘れてしまっているんだろうなと思います。

それより料理の作り方とか、お金をどう管理するのかといった「暮らし方」は全然教えてもらわなかった。実際はもっとその「暮らし方」がすごく重要なはずなのに。

生き方を考えることは「暮らし方の選択」を積み重ねていくことです。
どういうものが食べたいのか。どこで暮らしたいのか。何を作りたいのか。
その一つ一つの選択が、生活を作り、自分の人生を作っている。

「自分はどう生きたいんだろう?」と漠然と空を見上げる前に、自分の足元から「生き方」を積み重ねられる所。それがCMCだと思います。

そんな暮らし方を支える、広田町という町は一体どんなところなのか?
次回は広田町にフォーカスしCMCの面白さに迫ります!お楽しみに!

(執筆:外村祐理子)


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