拝啓、これからの大学生活をどうするか迷っているあなたへ。休学中の大学生が今思うこと。
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これから休学を考えている人へ、私の休学体験をお話しします。
休学した理由や休学中に挑戦したこと、考えたことについて紹介できたらいいなと思います。このお話が、大学や休学について違う方向から考えるきっかけになればうれしいです。
私は2年生の秋から休学して、現在休学9か月目です。
休学したのは、大学を辞める前に1度じっくり考えようと思ったから。
先に出てきたのは、やめてしまいたいという感情だったけど、そんなすぐに決断もできずその決断に自信を持てそうにもなかったからです。
学びたいという欲求が強くあるのに、どうしても大学の課題や単位に縛られてしまって思うように勉強できないことが、納得できませんでした。コロナ禍で完全オンライン授業を受けながら1番思ったことは、今幸せじゃないし、まだ死にたくないなということでした。何がいやかも分かっていて、やってみたいこともたくさん思いつくのに、それに対して何も動いてない事実にじっとしていられなくなりました。
そんな中で検索しまくって見つけたのがCMCです。
自分の価値観を認めてくれそう、日本で言う普通のルートから外れても受け入れてくれそうな場所、という印象でした。
休学してすぐにCMCに入学してからは、毎日精神的エネルギーを使い果たしました。
授業のベースとなる‘’対話‘’をほとんどしたことがなかったので、どんな内容でも私にとっては修行のようで、頑張って踏ん張らないとこの場にいることさえできないと思いました。
でも、ここに居るだけで、ここで過ごすだけで、私は大きくなれる気もしました。だから、毎日きついけど楽しくて今日もここで生きていられたことがうれしかった。
とにかく毎日授業に出て食べて寝ること、ここにいられることに感謝すること、それだけ頑張ろうと思っていました。それだけで、私は何か良いものを持って帰れると確信していました。
そうやって、とにかく生きることを目標にしていたら、CMCは私にとって「安心して勇気を出せる場所」になっていました。
泣きたい時に泣くこと、思ってることを言葉にして出すこと、家族について考えること、けっこう勇気がいることに向き合うチャンスをいっぱいくれて、いっぱい待ってくれて、いっぱい応援してくれました。そして、私が頑張ったことに対して、それを見守ってくれた人が「ありがとう」と言ってくれました。
幸せすぎて、ああここに居られて良かったな、ここに来る決断をできてこんな人たちに会えるなんて恵まれてるなと思いました。
これまで出会った人ともこれから出会う人とも、心に触れあえる関係をつくりたい、そんな場所で生きていきたいと感じました。自分の決断の軸となるものがまた一つ増えた気がします。
そしてやっぱり、シェアハウスで暮らしたことは、私にたくさんのことを与えてくれました。シェアハウスでは誰かの存在が前提となる。自分がいなくても家の中が動いてる感覚が、煩わしいけど愛おしかったです。
嬉しかった学びは、人ってこんな単純で簡単なことで幸せになれるんだなということです。
想像以上に、お礼を言われるとうれしいし、誰かが作ってくれたご飯はおいしいし、誰かがリビングに居たら安心するし、人が1人いるってすごいことだと感動しました。
CMCを卒業してからは、ホースセラピーの施設や養豚場でボランティアをしたり牧場でバイトしたり、とりあえず興味のあることに飛びつく生活をしています。
休学して9か月目で思うことは、私はやっぱり勉強したいということ。
学びたい、興味を追求したい、聞きたい、調べたいという欲求が強くあること。その気持ちを確認できただけでも休学した意味は大きいと思えます。
そして、人と関わりたいということ。休学して、人という居場所に出会えたことが私を幸せにしてくれました。人に会いたい、もっと人と関わっていたい。人とこんな心が震える場所が作れるなら、もっともっといろんな人に会いたいし、面白いことがありそう!という気持ちです。
CMCに入学する前から目標にしていたのは、今目の前にあるものに感謝すること。
意識していたけどすぐ忘れちゃうし、覚えてても本当に感謝はできていないかもしれないし、そもそも感謝するってどうゆうことだか分からなくなりました。
それでも、居るだけで大きくなれると確信できる場所を作ってくれた、関わってくれた、全ての人に感謝します。
この気持ちが、休学して得られた1番大切なものです。
この気持ちを思い出すだけで私は幸せになれるし、生きていける気がします。
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