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授業に参加しなくてもいい学校!?Change Makers’ Collegeの自己紹介①~カリキュラム編~

Change Makers’ College(以下CMC)に参加すると、いろんな人から「CMCってどんなところですか?」とよく聞かれます。
でも、これを説明するのはなかなか難しいんです。

理由は「日本にまだない学校」であることと、「一つに定義できない学校」だから。
CMCは「生きること」や「自分のライフスタイル」について学びを深めていく所なのですが、そういう学校は日本にはすごく少ない。だから、説明しにくい。説明するのに最低でも30分かかる(笑)。
そして、説明してもだいたい頭の上に「?」マークが浮かんだ顔をされてしまう(笑)。

でも、それは「分かりにくいプログラム」ということではなく、
参加してくれる人にとって自由に定義できる「自分で作れるプログラム」であるということだと思っています。

でも、強いて説明するなら「日本の田舎で生活しながら、自分のライフスタイルや生き方について学ぶプログラム」だと説明しています。

といっても、結局どういうところなの?となってしまうのが常なので、今回は少しずつCMCがどういう学校で何をしているのか具体的に説明していきたいと思います。

CMCが伝えたいメッセージについてはこちらの記事をご覧ください↓


基本的に自分の選択が肯定される。だから、授業に出なくてもいい。

まず、CMCの授業内容に入る前に、CMCの基本ルールについて。
CMCは基本的に自分の選択が尊重されます。だから、どんな選択であっても基本的にとやかく言われることはありません。

だから、普通こういうプログラムや学校の授業は「必修」や「義務」と呼ばれるものがよくありますが、CMCは基本的にそれがありません。
授業休みたいなと思うときは休んでいい。このワークショップはやりたくないけど、みんなの話は聞きたい。自分がそう思い、みんなに伝えてくれたら基本的に尊重されます。
前回行われたCMC5期の中でも、「今日は気分が落ち込んでいて、話したくないから聞く専で!」や「今日は大事なゼミの発表の準備したいから授業やすみます!」とかも普通にありました。
要は、授業が「義務」ではなく「権利」で「機会」になっているということです。


CMCの中で大切にされているのは「自分で選択する」ということ。
生きづらさを感じている人は、自分の選択がいつの間にか「誰かに干渉された選択」になっていたり、「外部環境が生み出した選択」になっていたりして、自分で選択できていないことが多い。だから、CMCでは基本的に自分で選択することで、自分と向き合うことを大切にしています。


ちゃんと自分で選択して、その感情に向き合うことだけでも自分にとって大切な学びになる。授業はあくまで自分と向き合う「機会」として提供しています。

みんなと対話しながら自分と向き合う「ライフデザインクラス」

CMCのスケジュールは基本的に午前と午後に分かれていて、クラスもメインクラスの「ライフデザインクラス」と複数個ある「選択クラス」の二つに分かれています。その2つを自分の興味やどれくらいゆっくりしたいかで組み合わせることができます。

田舎暮らしをゆっくりしたい人はメインクラスだけ取ればいいし、好奇心が爆発していろんなことがしたい人は全クラスとってもいい。途中で辞めることも、もちろんありです。

メインクラスである「ライフデザインクラス」は基本的に参加者全員が一緒に対話しながら自分と向き合うクラス。最初に自分の気持ちを共有してから、心理学のワークショップを使いながら、自分のライフストーリーや価値観について深掘りするクラスになっています。

といっても、基本的にはみんなでゆったり話すクラス(笑)。ある時はみんなで散歩しながら話したり、縁側でひたすらぼーっとすることもあります。ゴリゴリと自分を向き合うのではなく、みんなに自分のことについて話しながら自分を解放させていく時間になっています。

11月の写真たち_210407

(暖かい日だったので、みんなで外で対話している様子)


ビーチクリーンをしたと思ったら、ミュージカルもする。五感をフル活用する選択クラス

選択クラスはメインクラスと打って変わり、いろんな体験ができるクラスになっています。
クラスはその時の季節や、その時の先生の気分によって選択クラスの内容が大きく変わります(笑)。だから、1プログラムによって内容が大きく変わってくることも。今回はCMC5期の時にあったクラス内容について少し紹介します!

まず、「エコクラフトクラス」です。エコクラフトクラスは自分の身の回りにあるものに目を凝らしながら、「エコ」や「サスティナブル」について考えるクラス。授業では、自分が使い終わったモノの物語を自分で作ってみたり、近くの浜でビーチクリーンをしたりしました。

「エコ」や「サスティナブル」は気候変動などのイメージがあり、自分とは遠いなと思いがちですが、自分の身の回りにも大きく影響していると感じられる授業です。そして、海や森の中を散策できたりもするので、すごく楽しい(笑)。

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(30分ビーチクリーンをしただけでこれだけゴミが集まり呆然とする様子)

エコクラフトクラスの中で作ったゴミのストーリーはこちら↓


二つ目はみんなの体を使っていろんなことを表現してみる「アートクラス」です。
5期生の時は参加者5人で2週間の間にミュージカルを作り、地元の人に発表するというクレイジーな企画をしました(笑)。


自分の表現したいことを歌やダンスに載せて、表現する。普段はカラオケくらいでしか自分を発散できないけれど、アートクラスでは思いっきり歌えるし、表現できる。そして、言葉以外で表現していくうちに、新しい自分がどんどん垣間見えてくる。それがなんとも爽快で、「表現すること」ってこんなに身近なことなんだと感じられるクラスでした。
そして、何より地元の人の発表し感動してくれる人もいて。すごく心が温かくなるクラスでした。

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(アートクラスメンバーで発表会をした様子)

他にも、いろんな生き方を実践している人とじっくりお話しする「アクティビストクラス」や3日間とにかく森の中でこれまらぼーっとする「アロウキャンプ」などなど、田舎でしか体験できないクラスもあります。基本的にこれ本当に授業なの?レベルで面白いし、全部楽しいです(笑)。

授業はあくまでも「機会」であり「リソース」。学びはその後の暮らしで生まれる。

ここまで見てくると「これって本当に授業なの?」「これで何を学べるの?」と思われる方もいるかもしれません。というか日本にいるとそう思うのが普通かもしれない。

CMCは大学や専門学校のように、卒業したら学歴がつくとか資格が得られる学校ではありません。でも、CMCはその資格を取ったり専門性を身に着ける前の土壌を作る学校だと思っています。
自分は何が好きでどういうときに嬉しくなるのか。そういうシンプルなことを知ることで、自分は何に興味がありどういうことを学びたいのか分かるようになる。そして、探求した結果専門性につながっている。それが自然なことなのかなと思います。

CMCの時間は自分のことを知って、生き方を作っていくうえでの「資源」だと思います。だから、自分の学びは授業以外で生まれる。その面白さを体感できるのがCMCのよさなのかなと思います。授業はあくまでその「資源」の一つだととらえています。

資源である授業を受けたあと、参加者は自分の暮らしの中で学びを熟成させていきます。
それはまた次のライフスタイル編で紹介しますのでお楽しみ!


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