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2025年 良いことと悪いことがあって○(まる)

 2024年をほどあっという間に時間が過ぎた年はなかった…。両親の病気に介護、仕事と文字通り一瞬。

 おかげで病気と病院には詳しくなったし、そんな中でもうれしかったこともたくさんあった。まずは『NHKラジオ まいにちハングル』のテキスト表紙の仕事。雑誌の表紙を飾るなんて、しかも留学時代は韓国系の友達が多かったことや、昨年ソウルに旅行に行った経験がつながって、決まった時は柄にもなく大はしゃぎ。

それから昨年12月に始めたイラスト教室。毎月ワークショップの内容を考えるのはたいへんだけれど、毎回いろいろな人との出会いがあったり、教える側の楽しさを発見できるのがおもしろい。改めて絵を描く楽しさに気付かされる。

 この教室を始めてから、ものすごく地元の人脈が広がった。自分の住む街の魅力を再発見できて、もっと地域の良さを広めるにはどうしたらいいだろうと考え始める。そしてたまたま同じ地元出身のデザイナーの友だちに相談したのが、後に完成するローカル情報誌『おけいこナビ047』の始まりだった。

 ちょうど良いお披露目の場になりそうなので、11月の私の個展に合わせてまずは試作(0号)を作ろうと計画したのは6月。やると決めたのはいいが、慣れない編集作業に加えてふだんの仕事、個展の作品制作に追われて、脳みそが文字通り破裂しそうになった。
 それでも驚くべき速さでデザイン制作をこなしていくデザイナーの友だちや、掲載協力をしてくれたレンタルスペースのmimosa spaceのひろみさん、同じ場所で活動している先生たち、そして周辺のお店の方々のおかげで予定通り完成。こんなにお世話になってしまって、この人たちに恩返しをするより他はない。

 7年ぶりの個展は、「マイホームタウンちば」というタイトル通り千葉のさまざまな場所の魅力を描くはずだったがこれもしかり、予定が崩れていつも生活している新京成線沿いを描くことに変更。『まいにちハングル講座』の表紙のイラスト制作でデジタルペインティングでにも慣れてきたこともあり、なんてことない風景をいかにおもしろく描くか、ということに取り組んだ。

 初めての地元のギャラリーでの個展では予想以上に得るものがあり。定期的にギャラリーに来て展覧会を楽しんでいる人、仕事をしながら絵を描き続けている人、退職を機に絵を習い始めた人。どの人も笑顔なのが印象的だ。話していると純粋に絵が好きな気持ちが伝わってきて、自分ももっとすてきな絵が描けるように頑張ろうと自然と思えた。

 こう書き連ねると良いことが目立つが、失敗して悔しいこともたくさんあった年でもある。けれども偶然年末にヤマザキマリさんと松岡正剛さんの対談ラジオを聞いて、世の中いいこと悪いことがあってバランスが取れているのだと納得。

 さまざまな脳の本を読んでいると、人間という生き物は五感をフル活用すると脳の活性化が促進され発想力や想像力にもつながるらしい。私も三味線やダンスを習っているけれど、仕事柄目ばかり使っているので他の感覚を味わいたいと無意識に求めているのかもしれない。なかなか上達しないので時間がかかることや、一見無駄に思える作業をしてるときほど、実は人として大事な部分を培っている瞬間なのだろう。

 きっとこれからもたくさん失敗はする。それでも2025年はその経験から得た反省点を生かして、成果につなげる強さを持ちたいと強く願う。 
 みなさんはどんな年にしたいですか?本年もどうぞよろしくお願いいたします。


★★★★ 下 記 宣 伝 ★★★★

 新年初めのイベントです!会場のkawasemi green parkは、植物とカフェをテーマにしたお店。店内にはさまざまな観葉植物が並び、気持ちいい空間です。
ランチのカレー、スイーツはもちろん、サイフォン式で淹れるコーヒーが絶品!

 同店では毎月「Doggy Day」と称して、ワンちゃんと飼い主さんが楽しめるイベントを開催しています。今回私は「飼い主さんとワンちゃんの似顔絵屋さん」として参加予定です。

事前予約不要で、ご来場いただいたお客様から順番にお引き受けいたします。iPadで制作しますので、後ほどメール、またはインスタグラムのDMをかいしてのお渡しです。たくさんの方に楽しんでいただきたいので、今回はイベント価格!愛犬家の皆さまお待ちしております〜!

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WIND PRESS 71(イラストレーター 森 千章)
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