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ChatGPTから精度の高い回答を引き出すには?
「ChatGPTって、本当に役立つツールなのかな・・・?」
と感じたことはありませんか?
私も、つい最近までは
「質問しても思った通りの回答が返ってこないし、ChatGPTって実はポンコツなのでは?」
と思っていました。
ですが、いろいろ試しているうちに、ChatGPTは「質問の仕方」さえ工夫すれば、超お役立ちツールとして化けることが分かってきました。
そこで今回は、ChatGPTから期待通りの回答を引き出す質問テクニック8選をご紹介したいと思います。
ここでぜひ質問の仕方のコツをマスターして、ChatGPTとさらに仲良くなりましょう!
※今回の内容は、以下記事の抜粋になっています。完全版はこちらから↓
1.具体的な質問をする
ChatGPTは、曖昧で漠然とした質問に対してはあまり良い回答を返してくれません。
そのため、
・自分が何を知りたいのか
・どのような情報が欲しいのか
を明確にしたうえで、できるだけ具体的な質問をしてみましょう。
回答の対象を限定したり、その質問をするに至った背景情報を入れたりすると、さらに効果的です。
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2.ChatGPTに「逆質問」させる
「具体的といっても、どう質問すれば良いのかよく分からない!」という時は、逆にChatGPTの方から質問させてみましょう。
質問文の最後に、
「回答の質を高めるためにもっと情報が必要な場合は、私に質問をしてください」
と付け足し、足りない情報を補うための質問をChatGPTに考えさせます。
私たちは、ChatGPTが送ってきた質問に対して答えを返せばOKです。
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3.何度も質問を重ねる
ChatGPTが要領の得ないボケ回答を返してきたとしても、諦めるにはまだ早いです。
対人コミュニケーションでも、相手の言っていることがよく分からなかったら、適度に質問をして何とか理解に努めようとすると思います。
相手が人間ではなくAIでも、やることは変わりません。
返ってきた回答で納得がいかなかったら、納得できるまで何度でも質問しましょう。
人間相手だと、何度もしつこく質問するとかなり嫌がられますが、AIならそんな心配は無用なところも、ChatGPTを活用するうえで嬉しい部分ですね。
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4.役になりきって回答してもらう
ChatGPTのいちばんの得意分野は、様々なキャラクターになりきって回答を行うことです。
例えば、
「あなたは〇〇の専門家です」
のように、ChatGPTにある特定の役割や立場を与えてから指示を出すことで、かなり精度の高い回答が返ってきます。
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5.回答条件を細かく指定する
ChatGPTから思い通りの回答が得られない原因の大半は、私たちの方で「こういう形で回答を返してほしい」というフォーマットをあらかじめ指定していないことにあります。
上司が部下に対して、「パワーポイントで資料を作ってほしい」と最初に伝え忘れたがために、部下がエクセルで成果物を提出してきた・・・みたいなケースをイメージすると分かりやすいでしょう。
ChatGPTにどんな答えを期待しているのか、前もってこちらから伝えてみるだけでも、回答がガラリと変わります。
・文章スタイル:カジュアルな文章で、ビジネス向けの文章で、小学生にも分かるように
・文字数:100文字以内で、200文字程度で、3行以内で
・回答数:タイトル案を10個挙げて、○○の有名な観光地を5個教えて
・言語:日本語で回答して
・リスト形式:ふるさと納税に必要なステップを、番号付きリスト形式で教えて
・テーブル形式:日本の関東にある都道府県とその県庁所在地名を、テーブル形式で教えて
6.1つのトピックに絞って質問する
ChatGPTに質問する際は、「あれもこれも」と一度にたくさんの質問を詰め込みすぎないようにしましょう。
質問の量が多いと、回答も長く途切れがちになって精度が下がってしまいますし、質問のトピックを1つに絞った方が、ChatGPTもかなり具体的な回答を返してくれるのでおすすめです。
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7.敬語を使う
実はChatGPT、面白いことに、
「キャッチコピーを書け」
といったぞんざいな命令形よりも、
「キャッチコピーを書いていただけますでしょうか」
といった丁寧な言葉を使って指示を出した方が、出力に良い影響が出るそうです。
先ほど、「ChatGPTのいちばんの得意分野は、様々なキャラクターになりきって回答を行うこと」と書きましたが、敬語を使われたことにより、
「ワタシは敬意を払われるに値するほどの有能な人物なんだ!」
とChatGPT自身が自分を格付けしたことが、案外回答の精度が上がった要因なのかもしれないですね。
より良質な回答を引き出したいなら、ChatGPTを「優秀で偉大な人物」として崇め奉るのが良さそうです。
8.質問のテンプレートを活用する
「やっぱり自力で質問文を考えるのは難しいよ・・・」という方は、そこらにたくさん転がっている対ChatGPT用の質問テンプレートを活用してみましょう。
代表的な質問テンプレートとして、Note株式会社CXOの深津貴之さんが考案した「深津式汎用プロンプト」があります。
以下のプロンプトを雛形として、「#命令書」や「#制約条件」、「#入力文」の内容を調整すれば、あっという間に精度の高い回答が得られる質問文の完成です。
#命令書:
あなたは、[任意の文章]です。
以下の制約条件と入力文をもとに、[任意の文章]を出力してください。
#制約条件:
・文字数は○○文字程度。
・○○にも分かりやすく。
・重要なキーワードを取り残さない。
・文章を簡潔に。
#入力文:
<ここに文章やURLを貼り付ける>
#出力文:
「深津式汎用プロンプト」をもっと使いこなしたい方は、こちらも併せてどうぞ。↓
まとめ -「不完全だけど良きパートナー」としてChatGPTと付き合う
ここまで、ChatGPTから期待通りの回答を引き出す質問テクニック8選をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ChatGPTは、質問すれば何でも回答してくれる非常に優秀なAIですが、それでも人間が持つ疑問すべてに完璧に答えてくれるわけではありません。
「相談相手として頼りにはするけど、完全に任せきりにはしない!」
「最終決定権は人間自身が持つ!」
という、つかず離れずのちょうど良い距離感を見誤らないようにしたいですね。
※今回の内容は、以下記事の抜粋になっています。完全版はこちらから↓