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【シャープマーケティングジャパン株式会社】穴はないけど成果はある!唯一無二の楽しいコンテンツ
「コンテンツマーケティング・グランプリ2023」
【優秀賞】
最古の穴なし槽洗濯機 徹底検証/シャープマーケティングジャパン株式会社
X(旧Twitter)フォロワー83万超!
最強の企業アカウントともいえる「シャープさん」を巻き込んで、30年目の最古の穴なし槽洗濯機を発見!
今まで、こんな検証も、こんなプロモーションも見たことありません!
こんなに楽しいコンテンツに私も巻き込まれたかった!
優秀賞受賞 おめでとうございます!
コンテンツマーケティング・グランプリとは?
日本国内のチャレンジングな企業・団体のオウンドメディアを、広く伝え、称えることが目的である「コンテンツマーケティング・グランプリ」。
この日本で唯一の、コンテンツマーケティング専門のグランプリは、2021年度から始まり、今回が3回目となります。記事サイトに限らず、動画・音声・紙メディアなども含めた、自社媒体・自社オリジナルコンテンツでの取組全般が対象です。
そして今回、2024年3月29日に、2023年度の受賞作品が発表となりました!
この記事では、受賞作品を企画・運営されている企業のご担当者にお伺いした話を元に、受賞作品の見どころ、特長をご紹介いたします。
SNSを巻き込み、話題を呼ぶ企画コンセプト
シャープ株式会社の公式X(旧Twitter)アカウント、通称「シャープさん」。企業公式SNSアカウントとしては最も有名かもしれません。実は私も、2010年頃からフォローしていました。
ある日、こんな呼びかけがありました。
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さて、どういうことか、順序立ててお話しましょう。
シャープの「穴なし槽洗濯機」は、穴あり槽の洗濯機と比べて黒カビが衣類に付着しにくいという特長を持った商品です。
一般的な洗濯機は、槽が2重になっていて、内側の洗濯槽に小さな穴が複数空いており、外槽に水がたまる穴あり槽タイプ。
今回、主役である「穴なし槽洗濯機」では、洗濯槽は2重構造でも内側の洗濯槽に穴が開いていないので水は内側の槽にだけたまるわけです。
他にもいろんな要素があって黒カビが発生しにくい構造なのですが、(ネタバレしないように説明はココまで!詳細は「最古の穴なし槽洗濯機 徹底検証」を見るとよーくわかります!)いかんせん、洗濯槽の内部を見る機会はあまりありませんよね。
「穴なし槽洗濯機30周年で、どういう話題づくりをするか」というのが課題でした。
初号機発売から30年経っていますが、認知度はまだまだ上げていきたい。穴なし槽の良いところをもっと知ってもらうためにはどういうことができるか、いろいろな議論がありました。
その中で、X(旧Twitter)を使った話題性のあるキャンペーンがいいのでは、というアイデアが出てきました。
(商品マーケティング部 岩田さん、国内商品企画部 金光さん)
30周年の記念企画ということで、話題性がありいつもと一味違うものが求められていたのですね。
X(旧Twitter)担当の「シャープさん」から「最古の穴なし槽洗濯機」の検証をしてみてはどうかと提案がありました。
実際に私たちも、お客様が実際に使用された「30年ものの洗濯機」というものを見たことがなかったので、「これはおもしろい!」と盛り上がったんです。
(商品マーケティング部 岩田さん)
「穴なし槽洗濯機」の特長で伝えたいポイントは2つ。
「黒カビが生えにくい清潔性」と、他の洗濯機よりも「節水できる」ということです。
世の中はコロナを経験して清潔志向が高まっています。「実際に長期間使ってみて、この洗濯機がどれぐらい清潔なのか?」というところを、お客様の声を通じてお伝えできれば説得力があると思いました。
(国内商品企画部 金光さん)
![](https://assets.st-note.com/img/1715166862500-JnM9WHewex.png?width=1200)
そこで、「シャープさん」による出番(先ほどの投稿)です。
正直言いまして、ここまで応募があるとは思っていませんでした。
Excelで何年製の洗濯機(型番)かわかるリストを作成して「シャープさん」と共有して。そういう作業も楽しかったです。
それに、「最古」といってもまさか30年前の洗濯機が現役で使われているとは思っていなくて、とても驚きました。
(国内商品企画部 金光さん)
「シャープさん」は応募された方、一人一人に丁寧にやり取りされています。
発信力もさることながら、ユーザーさんへの対応力も唯一無二!
なかなかマネできることではないと思います。さすがは信頼と実績の「シャープさん」ですね。
送り手のワクワクや情熱が伝わるコンテンツ
今回のコンテンツ「最古の穴なし槽洗濯機 徹底検証」では、マーケティングや企画の部署、技術の方々がチームを組み、協力し合って制作されたようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1715166553048-shP08P6nVi.png?width=1200)
制作する過程での工夫やこだわりもたくさん入っているのでは。
「穴なし槽洗濯機が、30年経ってもこんなにキレイでした」ということを、「穴あり槽は数年だけでこんなに汚れていました」と並べ、当社比較を見せることによって、わかりやすくアピールできたかなと思います。
洗濯機を分解するところは技術チームに担当してもらいました。商品開発に関わってきたメンバーとマーケティングが一緒になって取り組むことができました。とても一体感があったと思います。
まるでNHKの大型ドキュメンタリーを見ているような感じでしたね(笑)
(商品マーケティング部 岩田さん)
あえて「穴なし槽洗濯機」が発売された30年前を知っている社員と、まだ生まれていなかった若手の社員も一緒になって分解に取り組んだのですが、コンテンツを公開した後に、他の社員からも「僕も出たかった!」という声をたくさんもらいました。
事業部をあげて、みんなで盛り上がったコンテンツになりました。
個人的にも、今まで30年使われている製品を見たことがなかったので、純粋に嬉しかったですね。
(国内商品企画部 金光さん)
![](https://assets.st-note.com/img/1715166627854-qKbaISR3it.png?width=1200)
コンテンツを通じてでも、送り手の情熱や盛り上がりというものは伝わるものです。
X(旧Twitter)での呼びかけから、その後の分解の様子の動画やWEBページまで、一連のキャンペーンのコンテンツのどこからも、送り手のみなさんのワクワクやドキドキ、情熱が伝わってくる気がします。
当初の「穴なし槽洗濯機」のアピールというか「啓蒙」という目的も果たせたでしょうか。
ええ。今回のコンテンツは、記事としてだけでなく、動画も制作したので、販売の現場である家電量販店の店頭のモニターにも流すことができました。
さらに、各メディアさんからの取材依頼もあり、さらに認知をひろげるきっかけになったと思います。
家電量販店様や、販売のご担当者さんからは「穴なし槽洗濯機を提案しやすくなった」 とお声をいただいています。
これまで以上に「穴なし槽洗濯機」の良さをアピールすることができたのではないかと思います。
(国内商品企画部 金光さん)
今回の募集はX(旧Twitter)からスタートしたのでオンライン応募が主でしたが、手紙に写真を添えて送付してくれた「オフライン」応募にも波及したそう。
とても嬉しい波及効果だったそうです。
後日談がありまして、販売店さんから最近になって「30年前の穴なし槽洗濯機がもう1台見つかったけどいりますか?」というお話がありました。
それで、その「穴なし槽洗濯機」は八尾事業所に展示させていただいています。
(商品マーケティング部 岩田さん)
今まで認知度が低かった「穴なし槽洗濯機」。「最古の穴なし槽洗濯機 徹底検証」コンテンツ公開後はキーワード検索数が前年度に比べて2倍近く伸び、売り上げも全体平均よりも高い伸びだといいます。
認知度や売り上げアップなど、大きな成果があったコンテンツですが、何より作っているチームの皆さんが楽しんで取り組んでいらっしゃるのがすばらしいです。
何よりも「家電はひとの暮らしの中に溶け込んでいる」ことを一番に考え、みんなで楽しみながら作り上げるお手本のようなコンテンツだと思います。こういうコンテンツがもっと世の中に広がればいいのに!
最後に! 実は私、2015年に洗濯機を買い替える時、SHARPの洗濯機を選びました。決め手は、信頼と実績の「シャープさん」の存在! お返事すごく嬉しかったです(噛んでるとこさえ可愛い)。
残念ながら「穴なし槽」ではなく、穴あり(樹脂)槽のES-GE45Pですが、私は半年に一度、洗濯槽洗剤でメンテナンスして大事にキレイに使っています(と思っています。内部見てないけど(笑))。
シャープさん! うちの子、元気です。これからもがんばってくれそうですよ。
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「コンテンツマーケティング・グランプリ2023」公式サイト
応募はオウンドメディアの運営当事者による自薦、当事者以外の他薦のいずれでも応募可能。今回の選考対象は、2023年11月までに公開された、企業・団体・個人が運営する、「マーケティング(集客・育成・成約)」「ブランディング(広報)」「人材採用」「社内教育・社内報」などを目的とするオウンドメディア、または、SNSの企業ページ/アカウント/チャネル(応募〆切は2023年12月31日)。
今回は50件を超えるご応募がありました。皆様、ご応募ありがとうございました。その中からアンバサダーの方々による投票と、審査委員による厳正な審査を合わせて、各部門のトップ評価となったグランプリと、グランプリに次ぐ優秀賞、奨励賞を選考いたしました。
主催:
・Content Marketing Academy
・オウンドメディア勉強会
執筆:魚住 陽向(うおずみ ひなた)
フリーランス/編集者、文筆家(小説家)
■出版・編集者&ライター:女性マンガ誌の編集者、「SPA!」(扶桑社)や情報誌ライター、お笑い芸人専門雑誌の編集&ライターなどを経験。▼企画・編集:書籍『あなたに伝えたい気持ち』(J-WAVE/光文社・知恵の森文庫)、『若手芸人パーフェクトカタログ』(廣済堂出版)■[インターネット]●「アークのブログ」(オウンドメディア)●「ARKadia」(インバウンドサイト)■[小説]●電子書籍『天然オヤジ記念物 江戸前不始末』(新潮社 第3回新潮エンターテインメント大賞 最終選考作品)
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編集・インタビュー:Content Marketing Academy 村上 健太