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【車両紹介】 オハ25-550(北斗星ロビー / JR北海道)

JR北海道が持つ唯一の全室ロビーカーです。よって、オハ25ー551の1両しかありませんでした。

3往復時代、北斗星3・4号はJR北海道とJR東日本で1編成ずつ担当していましたが、北斗星3・4号を定期化する際にJR北海道の編成に組み込むためにJR東日本車のオハ25-504と同時期に増備されました。
なお、北斗星1・2号のロビーカーには、ソロとロビーの合造車であるスハネ25-500が充当されていました。

ロビー車(車番:551)

外観の特徴

スハネ25ー503のロビーと同じ大窓になっているのが大きな特徴です。
また、JR東日本車のようなロビーカー専用ロゴはなく、向かって左側に「Lobby car」と書かれていたのと、向かって右側には北斗星のエンブレムが掲げられていました。

オハ25-251の寝台側。眺望を良くするため大型の窓が並ぶ

また、ロビーの窓は眺望を良くするために、JR東日本のオハ25-500と比べて大型化されていたのが大きな特徴です。

車内の特徴

JR北海道の他の増備車と同様に豪華な内装になっており、室内には木製のカウンターやその後ろにはステンドグラスも奢られていました。
いろいろ資料を探しましたが、このカウンターで飲料等を提供しているようなものは見つけられませんでした。。

カウンターの後ろにはステンドグラスが2点設置されていた

そのほかには、画像を見る限りではスハネ25ー503のようなダウンライトと間接照明付きの大型カーテンボックスや柱の照明になっていたようです。

ガラスの押さえ部分が邪魔で波打っていますがカーテンボックスも再現。薄型のプリズムにすれば外からでも見えるかも?

室内のレイアウトもJR東日本のロビーカーとは異なっており、座席は大型のソファが2つと窓際の椅子が8脚という配置ですべて同じ方向を向く形になっていました。

扇型の大型ソファが2つと窓際には1脚ずつの椅子が8つ並ぶ

ロビーのすぐ隣に電話ボックスがあり、その奥がシャワー室が2室ありました。

電話ボックスの奥にシャワーは2室あった。模型だと1部屋しかシャワー室を再現できない

模型化の状況

Nゲージでは珍車かつ北斗星2往復化以降は運用を外れてしまっていたためか模型化されておらず、オロネ25-551と同様に腕に覚えのある方たちが改造して用意する世界になっていましたが、TOMIXの「98656 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星3・4号・JR北海道仕様)基本セット」で念願のモデル化を果たしました。
ただ、この北斗星3・4号のセットは混成編成Bと同様に希少なセットになっていることもあり、単品で出品されてもかなり高額な部類になります。

オハ25-551 ★特定車番

オハ25-551の全景

98656 JR 24系25形特急寝台客車(北斗星3・4号・JR北海道仕様)基本セット
JR北海道唯一の全室ロビーカーを再現。

実車の状況

運用としては、北斗星3・4号向けに作られた車両なので、北斗星1・2号の運用に入ることはありませんでした。
1999年3月の北斗星2往復化の際に運用から外れてからは、夢空間北斗星や夢空間北斗星ニセコなどに組み込まれるなど、主に臨時列車に編成されることが多かったようです。

夢空間自体はJR東日本の車両なのですが、夢空間の3両以外はJR北海道の車両という混成編成的な運用もあったらしく、このオハ25ー551やオハネ24、オハネフ24ー500などの北斗星3・4号に組み込まれていた車両が多く組成されていたようなので、私も北斗星3・4号のセットを使ってこの夢空間+JR北海道車の編成を組む予定です。

北斗星が1往復化された直後の2008年4月に廃車され、海外譲渡となりました。

▼実車データ
オハ25 551:1989.3.4改造、2008.4.30廃車。種車はオハネ14-517。

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オハ25-550を組み込んだ編成の紹介

整備記録

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